株主優待として限定品を贈呈している企業・銘柄もあります。もともと日本人は「限定」の言葉に弱いといわれますが、それを抜きにしても「ここでしか手に入らない」という魅力は無視できないものです。

限定品の内容によってはそのためだけにその会社の株を購入する価値があると考える人も出てくるでしょう。

企業の側とすればこうしたプレミアムなイメージを与えることができる限定品を用意することで株主の獲得と継続的な保有の機会を持つことができる。双方にとって魅力ある株主優待でもあります。

限定品の株主優待とは?

基本的にはその会社が手掛けている事業に関連がある限定品が贈呈されます。ですからその会社・銘柄のファンにとっては垂涎の品になることも多く、ゲットできればファンとして大きな満足感を得ることができるでしょう。

一方、その限定品がどれだけの価値があるかの評価が人によってことなる傾向があるのもこの株主優待の大きな特徴です。その会社のファン、あるいは特定のジャンルのファンにとってはまさにレア中のレア、お金では換えられない価値を持つ限定品でも興味がない人にとってはほとんど価値がないというケースもあるわけです。

一方、限定品の内容によってはプレミア価値が出るものもあり、それを転売するなどの問題も出てきています。企業の側としてはこのように転売の問題点をできるだけ防ぎつつ魅力ある限定品を用意できるかがひとつのポイントになっています。

限定品の株主優待の種類

限定品の株主優待の種類は用意している銘柄の数だけあるといっても過言ではないでしょう。例えば玩具メーカーの場合、人気のキャラクター製品の限定品を株主優待として用意する場合もありますが、そのキャラクターの種類によって価値や評価が全く異なってきます。

ほかにも食料品、美容品、インテリア、雑貨など実に多様な限定品が株主優待として用意されており、種類に分けるのがあまり意味がないとも言えます。

あえて種類を分けるとすると娯楽・芸術各連の企業・銘柄が用意する限定品とそれ以外の企業・銘柄の限定品との間に違いが見られる傾向が見られます。前者の方が先述したような人気キャラクターの限定アイテムを用意するなど特別な価値をアピールするものが揃えられている傾向が見られます。

限定品の株主優待におけるメリット

すでに繰り返し触れてきたように最大のメリットは「ほかでは手に入らないもの」をゲットできる点です。好きな会社やブランド、キャラクターの限定品ならファンとしてのステータスをワンランク上に押し上げてくれることでしょう。

また金銭的価値に対して満足感が高いのもメリットです。例えば3000円相当分の食料品をもらえる株主優待と、同じ程度の価値を持つ人気キャラクターの限定品ではどちらがもらったときに嬉しいか? 

ファンにとっては数十倍、さらに数百倍もの価値を感じることでしょう。「もらってうれしい」という点では株主優待の中でももっとも優れているおすすめポイントとも言えそうです。

限定品の株主優待におけるデメリット

デメリットはメリットと裏返し、自分には興味がないジャンルの限定品をもらってもうれしくない点が筆頭に挙げられるでしょう。

ただ限定品を用意している企業では他にもギフトカードなどの選択肢も用意していることが多く、興味がない人はそちらを選ぶこともできるのでそれほど大きなデメリットにはならないでしょう。

もうひとつは興味がないけれども市場では価値がある限定品を株主優待としてゲットした場合、転売などで利益を得たくなる誘惑に駆られる点です。こうした転売の是非はともかく、純粋に限定品を欲しがっている人とは違った形の誘惑に晒されやすいとは言えます。

限定品でおすすめの株主優待一覧!厳選5選!

人気の高い限定品の株主優待でもとくにおすすめなのがタカラトミーです。玩具メーカーとしておなじみのこの会社ではリカちゃんやトミカ(この会社が販売している車両や鉄道の玩具)の限定品を株主優待として用意しています。

とくに小さい子供から高い人気を獲得しておりプレゼントにもピッタリです。なおほかにも通販サイトで利用できる割引優待券も用意されているのもおすすめの理由です。

娯楽関連ではCD・DVDで大きなシェアを持つエイベックスも見逃せないおすすめ銘柄です。

ちょっとユニークな株主優待を用意しており、この企業が主催している「a-nation」という野外イベントのチケットの優先予約権をゲットできます。ほかにも毎回株主優待が異なるため、思わぬ限定品やお得なアイテムと出会える面白さもあります。

多くの芸能人や歌手を擁しているアミューズもおすすめの銘柄として挙げられるでしょう。こちらは自社主催のコンサートや映画などの招待券のほか、オリジナルグッズの贈呈も行っています。

この会社に好きなタレントやミュージシャンが在籍している方にとっては最高の選択肢になるのではないでしょうか。ただ応募者多数の場合には抽選になることもあるので注意が必要です。業績も好調ですから、安心して投資できる選択肢としてもおすすめできるでしょう。

ちょっとゴージャスな株主優待が欲しいなら日本電産がおすすめです。株主優待として「日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね」の無料入館リーフレットが贈呈されるほか、オリジナルのオルゴールが贈呈される優待も用意されています。

さらに10年以上株式を保有している場合にはイタリア象嵌の特別なオルゴールの贈呈に応募できる権利もゲットできます。

ユニークなところでは重機の製造で有名な小松製作所がおすすめです。3年以上継続として株式(300株)を保有した方に非売品のオリジナルミニチュアが贈呈されます。

ホビーやミニチュアが好きな方にとってはかなり面白い株主優待になるのではないでしょうか。

限定品の株主優待のおすすめな利用方法

おすすめの利用方法としてはまず何と言っても「チャンスを逃さない」ことです。アミューズやエイベックスのような人気の高い企業の限定品やチケットの限定優待の場合、申し込みが殺到してゲットできない可能性も出てきます。

あっという間に応募が締め切られてしまうこともあるので株主優待の権利が確定する時期が来たらこまめに情報収集を行うようにしましょう。

また先程触れたようにギフトカードや割引券など他の優待制度と選択できる形をとっているところが多く、ケースバイケースで使い分けるのもおすすめの利用方法です。

欲しい限定品があるときにはそれをゲットし、それほどほしくない限定品の場合にはギフトカードで実利に走る。こうした賢い使い方をすることでよりお得になるでしょう。

それから娯楽産業を中心に業績が好調なところも多く、投資の観点からもよく見極めて銘柄を選ぶのもポイントです。

限定品欲しさに相応しくないタイミングで株を購入した結果大きな損失を出してしまうといったことも考えられるからです。とくに欲しい限定品がある場合には株主優待の利用方法だけでなく株そのものの活用方法にも意識を向けたいところです。

株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキングトップ3!

株主優待狙いの場合は、自分が欲しい優待の銘柄を購入することが、証券会社利用の目的になると思います。そのため、大手の総合証券会社のような担当への相談や情報提供、過剰な分析ツールは不要です。

また一回の取引手数料が低く、優待を得るにあたって出来る限りコストを抑えることができる証券会社がおすすめです。

ただ、一口にネット証券といっても、手数料体系は会社によって異なりますし、同じ証券会社の手数料でも取引頻度や取引金額によって変わります。

また現在株式の最小販売株数=単元株は100株単位であり、優待目的であれば1つの会社につき数万円から数十万円の資金が目安です。要するに、「100万円以内の1回の取引手数料が安い」という条件が株主優待目的の証券会社選びではポイントになります。

上記を加味すると、ネット証券会社で取引手数料が小さい証券会社がおすすめになります!以下が、ネット証券会社の手数料まとめです。

【証券会社別:株購入額ごとの手数料】

証券会社 20万円以下 50万円以下 100万円以下
SBI証券 0円
(※アクティブプラン)
0円
(※アクティブプラン)
0円
(※アクティブプラン)
楽天証券 0円
(※いちにち定額コース)
0円
(※いちにち定額コース)
535円
松井証券 0円 0円 1,100円
マネックス証券 198円 495円 (成行注文)1,100円
(指値注文)1,650円
DMM.com証券 106円 198円 374円
ライブスター証券 106円 198円 374円
GMOクリック証券 107円 265円 479円

こちらの手数料表に基づくおすすめランキングは以下の通りです!


TOSHATOSHA

基本的には、国内の優待銘柄を購入するにあたって手数料以外の差は無いので、手数料が最も安いSBI証券がおすすめです


株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング1位:SBI証券


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ネット証券において、口座開設数No.1を誇るSBI証券ですが、取引手数料も100万円以下で0円であり、株主優待向きの証券会社といえます。

「アクティブプラン(定額コース)」は無料で選択できますので、優待銘柄を購入数する費用はゼロで済みます!

無駄なコストをゼロに抑えられますので、株主優待を狙って株式を購入する際はSBI証券が圧倒的におすすめです。必ず口座開設しておきましょう。

私もメインの証券口座として活用しているSBI証券の詳細については、以下の記事にまとめていますので、宜しければぜひご覧ください。

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SBI証券は絶対に口座開設すべきおすすめの証券会社

▼以下のリンクから口座開設できます▼
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ

株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング2位:楽天証券

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SBI証券と同様に、50万円以下の取引であれば「いちにち定額コース」で手数料が0円です。SBI証券との違いは、「いちにち定額コース」は50万円超100万円以下の購入金額になると943円の手数料が必要になる点です。

100万円以下の取引であれば「超割りコース(取引都度手数料発生)」の方が安くなりますが、それでも535円が取引手数料としてかかります。

手数料面ではSBI証券に劣りますが、楽天スーパーポイントを株式購入代金や手数料支払いに当てられるので、楽天を良く利用する人は口座開設をおすすめします。

株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング3位:松井証券


松井証券

松井証券は取引毎ではなく、1日の約定代金で料金が決まるシンプルな手数料プランになっています。1日何回取引しても50万円以下であれば手数料がかかりませんのでおすすめの証券会社です。

また松井証券は、いちはやく投資信託の手数料ゼロに取り組んだり、ウェブサイトの文字を柔軟に変えられるインターフェースを提供するなど、ユーザーに優しい証券会社でもあります。

▼下記のリンクから口座を開設できます▼
松井証券

まとめ

好きな人にとってはこれほど魅力的な株主優待はない限定品ですが、人によって評価・価値が異なる難しい面もあります。

自分が欲しくて選ぶのか、誰かにプレゼントするために選ぶのか、投資で利益を上げる気もあるのかどうかなど人によって銘柄を評価・選択していく基準が異なってくるのであくまで自分の価値観で選んでいくことも欠かせないでしょう。