【2021年最新版】ツインバード工業の株価は今後どうなる?今が買い時? | 株式投資アナリティクス@金融×戦略コンサル

個別銘柄分析

(株式投資アナリティクス編集部)

ツインバード工業は新型コロナウイルス感染症に対するモデルナ社製ワクチンの国内における医療機関等への輸送・保管に使用されるクーラー製造の基本契約を締結したことで一躍脚光を浴びています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて家電やギフトの通販は堅調なものの業務用家電の需要が低迷する見込みです。もともと技術力のある会社ですが買い時は何時でしょうか?

企業・ビジネスの特徴

ツインバード工業株式会社は新潟県燕市に本社を置く会社です。2018年には地域未来牽引企業として経済産業省に選定されました。地域未来牽引企業は地域の特性を活かした高い付加価値を創出することによって地域経済の牽引を期待できる企業を選ぶ制度です。ツインバード工業は家電メーカーとして家電製品などの製造・販売を手がけています。技術力のある企業として多くの企画・開発スタッフを抱えていることが強みです。これによって顧客の要望に柔軟に対応したり、小口スロットでも軽易に受注したりすることで好評を得ています。主要な製品は燕市ふるさと納税の景品にも選ばれた全自動コーヒーメーカーやトースターなどの調理機器、照明機器、生活家電、理美容・健康器具、AV機器です。

ツインバード工業の事業の特徴は自社完結、海外事業の推進、独自の冷凍技術にあります。自社完結とは製品の企画から製造・販売までのほとんどすべての工程を自社で行っていることです。特に製品開発にあたってはユーザーのニーズに合わせた製品開発ができる体制を整えています。企画・開発に充当している社員は全社員の20%です。ニーズに合わせて生産することから数千単位の小ロットのためにでも開発します。このため小規模な会社であるにもかかわらず現在の商品数は600種類以上です。海外事業の推進においては特にアジアに力を入れています。また、海外事業においてもユーザーニーズを製品に反映し、韓国ではクリーナー、中国では空気清浄機を販売。いずれも現地のユーザーの要望を反映して日本国内の製品とは別物です。

ツインバード工業には業界に先駆けて高性能の冷凍機量産に成功した実績があります。その冷凍機はFPSCと呼ばれるフリーピストン・スターリング・クーラー搭載の冷凍機です。この冷凍機は宇宙実験用に開発された冷凍冷却ユニットです。このユニットは一般の冷蔵庫のように冷媒ガスを液化することなく、潤滑油も使用せずに安全で環境に優しいコンパクトなことに特徴があります。国内でも、この技術を活用した冷凍ボックスが新型コロナウイルスに対する効果が期待されているワクチンの輸送に採用されました。米国では既にGlobal Cooling社がこのツインバード工業の冷却エンジンを組み込んだ極低温保冷用容器を医療機関向けに供給中です。米国でも新型コロナウイルス感染症ワクチンの輸送・保管に使用されています。同様に国内の医療サービスへの活用が期待される技術です。

直近の主要な動向

ツインバード工業は第3四半期において新型コロナウイルスの影響によって環境が悪化するリスクを考慮した事業を展開しています。具体的な処置は棚卸し資産の削減、受取手形や売掛金の減少、政策保有株式の縮減などです。これらによって総資産額を減少させました。その効果が有利子負債の圧縮です。これによって自己資本比率が60.7%に改善しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響によってホテルや病院などにむけた業務用家電市場の需要低迷が予想されることから、家電量販市場やギフト通販市場などの収益性の高い商品に販売の重点を移行しています。独自技術をもつFPSC事業では新型コロナウイルス感染症ワクチン生産で米国モデルナ社と提携する武田薬品工業と大型の基本契約を締結しました。

契約したのはモデルナ社の新型コロナウイルス 感染症ワクチン用ディープフリーザーです。このディープフリーザーはワクチンの国内における医療機関等への輸送・保管用として使用されます。また、米国Global Cooling社とも2回目の大型契約に向けての交渉が進捗中です。FPSC事業における今後の国内外需要増加が期待されることから、ツインバード工業は生産能力の向上に注力しています。

今後の株価推移予想・投資判断

新型コロナウイルス感染の影響下においても、巣ごもり需要やユーザーの高機能家電ニーズを捉えて家電事業やギフト通販は堅調に推移しています。反面、ホテルや病院に向けた業務用家電は低迷しています。しかし、新型コロナウイルス感染に効果が期待できるワクチンの保管・輸送に欠かせない冷凍機については国内では武田薬品工業と米国においてはGlobal Cooling社と大型の契約がされました。これらを受けて昨年10月以降株価は上昇傾向を継続しています。また今回の決算発表前に株価は既に急上昇しており、直近の高値水準で推移中です。

そのため、高値掴みに注意しつつ第2四半期の株価推移のように調整局面を迎えたタイミングでの買いを狙っていきたいところです。今後は冷凍機の販売状況に株価が左右される可能性がありますので、注視が必要ですが、巣ごもり需要が継続する中で家電事業やギフト通販が業績に貢献し、好材料となりそうです。

投資する上で想定される当社の事業リスク

2021年2月期の決算は新型コロナウイルスの影響を受けて売上高77億6千2百万円となり、前年同期に比べて4億6千6百万円の減収です。量販店の一部店舗の閉鎖などの影響で家電量販市場の厳しい状況が続いています。またホテル・病院向けの業務用家電市場の需要低迷も継続中です。反面、通販市場における高機能のホームベーカリー、トースター、自動コーヒーメーカーなどの調理家電は堅調に需要が拡大しています。

株価は、2021年1月8日に発表された新型コロナウイルス 感染症ワクチン用ディープフリーザーの武田薬品工業との契約締結発表後に上昇しました。その後も株価は上昇基調が続いています。契約成立に好感を持たれたためです。株価は右肩上がりで上昇していおり今後株価が調整を迎える可能性があります。そこで、高値つかみに注意が必要です。

まとめ

ツインバード工業の特徴について直近の第3四半期決算をもとに解説しました。ツインバード工業は株価が上昇トレンドにあります。ワクチン用フリーザーは将来を期待できる事業です。

新型コロナウイルスの影響下においても得意とする事業は堅調に推移しています。ただし、株価が急速に上昇して割安感がありません。買いのタイミングは下落局面を狙うなど、工夫が必要です。

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