
- ソニーは2021年度も株価が上昇するか?
- 第2Q決算を受けたソニーの株価動向は?
ファンダメンタルズ分析を中心にソニー株への投資を検討しました。本記事は上記のように考えている方にとって読んで頂く意義があると思っています。
ソニーは以下の特徴を有する優良銘柄です。
・エンターテインメント/イメージング/金融を中核とした複合企業(コングロマリットディスカウント)
・マイクロソフトとの業務提携で次代の成長へ投資
・株価は割安感が解消され過去5年間で右肩上がり
第2Q決算は、1Qに引き続き、新型コロナウイルスの影響下においてゲーム事業を中心に底堅く業績は推移し、前年同期対比で減収ながら増益で着地しました。複合企業の強みを見せつけた格好です。
個人的な見解として、1Q決算後の判断と同様、ソニーは買い検討できる銘柄だと考えています。
一方で2Q決算発表後、期待の「プレイステーション5」も発売され、株価が右肩上がりで上昇していおり今後株価が調整を迎える可能性はありますので、高値掴みには要注意です。

資産運用額1億円以上、投資歴10年以上の経験や元銀行員として培ったデューデリジェンススキルを活用して分析し分かりやすく解説します
以下で詳しく解説していきます。
※投資は自己責任でお願いします
ソニーの基本データ
まずはソニー株に関する基本データを確認します。

ソニーの株価推移と直近データ
- 株 価:10,650円
- P E R :14.24倍
- P B R :3.16倍
- R O E : 14.80%
- 利回り:0.47%
ソニーはエレクトロニクス事業を祖業としながらゲーム・エンターテインメント・金融事業へと多角化してきた複合コングロマリットです。
2012年から平井氏が断行した構造改革が奏功し、業績は好調に推移し、直近5年の株価は右肩上がりで推移しています。直近では、遂に1万円の大台を突破しました。
ソニーの特徴:複合コングロマリット
ソニーは以下の特徴を有する有望銘柄です。
・エンターテインメント/イメージング/金融を中核とした複合企業(コングロマリットディスカウント)
・マイクロソフトとの業務提携で次代の成長へ投資
・株価は割安感が解消され過去5年間で右肩上がり
エンターテインメント/イメージング/金融を中核とした複合企業(コングロマリットディスカウント)
ソニーは現状、多角化された事業を展開する複合コングロマリットです。以下の事業を有しています。
・ゲーム&ネットワークサービス
・音楽
・映画
・エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
・イメージング&センシング・ソリューション
・金融
・その他
各々の事業はしっかりと収益を稼いでおり、2020年3月期の決算は新型コロナウイルスの影響がありながらも売上高8.3兆円、最終利益5822億円と堅実に黒字を確保しています。
しかしながら一見して関わりが薄弱にも見える複数の事業を展開していることから「ソニーは何をしている企業かよくわからない」という声は多いです。

「よくわからない」ために特に海外投資家の理解が得られず、株価が割安になる「コンマリットディスカウント」で株価が割安になっている、というのが、かつてのソニーに対する定説です
マイクロソフトとの業務提携で次代の成長へ投資
一方で、2019年にはゲームで競合関係にあるマイクロソフトと提携し、クラウドやAIの分野で協業していく計画です。
既存のゲーム事業の好調さに胡坐をかかず、今後伸びる可能性を秘めたクラウドゲームやAI技術を駆使した新たな半導体の開発を目指しています。

成長分野に係る技術の取り込み・投資によって事業の拡大成長を図る狙いです
株価は割安感が解消され過去5年間で右肩上がり

少し先述しましたが、長年にわたる経営改革が奏功し、直近5年間でソニーの業績は大幅に改善しました。2015年は最終利益赤字でしたが、2019年には+9163億円の黒字を計上しています。

2020年3月期こそ新型コロナウイルスの影響で減益でしたが、黒字を保っています。こうした業績の回復を受け、株価も右肩上がりで推移しています
ソニーの第2Q決算を受けた株価の反応と決算の詳細
ソニーの株価は、2020年10月28日の大引け後に発表された決算の翌営業日におよそ+7%前後上昇しました。その後も株価は上昇基調が続いています。
決算内容を好感されたためであり、決算は端的に言うと減収ながら営業利益、純利益共に増益、かつ通期の業績予想について最終利益を従来の5100億円から8000億円へと上方修正しています。
【業績サマリー】

2020年年度2Qまでの累積決算は、新型コロナウイルス感染拡大の状況下において、売上高微減、営業利益は+6%、最終利益ベースでは一過性要因も含み+104%の増益にて着地しました。
【セグメント別の売上・利益】

1Qに引き続いて、新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増大したことからソフトウェアを中心にゲーム事業が好調で、売上高・営業利益共に前年同期対比で大きく伸びています。
一方で、同様にコロナ禍の影響でデジカメ・テレビなどの電機製品販売や半導体関連は振るわず、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューションとイメージング事業は前年同期対比で減収減益となっています。
しかしながら、エレクトロニクス事業、イメージング事業は赤字だった1Qの業績から大きく回復しています。
【通期業績見込み】

通期業績の着地見込みは、売上高8.3兆円でおおよそ横這い、営業利益は7000億円(従来は6200億円)、最終利益は8000億円で(従来は5100億円)+2900億円の増益となる計画です。
最終利益は、繰延税金資産に対する評価性引当金を取り崩した影響が+2258億円発生していることが、純利益増益の大きな要因です。
セグメント別では、2Qも好調を維持しているゲーム&ネットワークサービス事業(営業利益の通期見通し+3000億円)が全体の業績を牽引するかたちです。
一方でコロナ影響が懸念のエレクトロンクス事業(営業利益の通期見通し+670億円)やデジカメ・スマートデバイス向けのイメージング&センシング・ソリューション(営業利益の通期見通し+810億円)は1Qから業況が回復しており、業績見通し数値は1Q時点の赤字から改善しています。

全体として、第1Qから第2Qにかけて赤字だった事業を中心に業績が改善しており全体の業績を押し上げている格好です。株価が反応している通り、好決算と言えます
ソニーの決算および株価に対するツイッターの反応
認知度が高く個人投資家に注目されているソニーは、ツイッターにおいても関心度が高く多くのつぶやきが見られます。
今回の決算は概ね好意的に受け止められているようです。
ソニーの株価は今後どうなる?買い時?
個人的な見解としてソニーは買い検討を前向きに考えられる銘柄だと思います。
コロナ影響下においても、巣ごもり需要を捉えてゲーム事業が牽引して堅調に推移していますし、通期業績も上方修正され、増益予想へ転換されました。
但し、長期間にわたる株価上昇で「コングロマリットディスカウント」の色彩も薄まりつつあります。また今回の決算発表で株価が既に急上昇しており、直近の高値水準で推移しています。

そのため、高値掴みに注意しつつ第1Q後の株価推移のように調整局面を迎えたタイミングでの買いを狙っていきたいところです
またゲーム事業の命運を握る「プレイステーション5」が11月12日に発売されていますが、2021年3月までに全世界で760万台を売り上げる計画です。
その人気も然ることながら生産が追い付いていないことから日本の供給量はかなり絞っていることもあり、国内では品薄の状態が続いています。
欧米を始めとする注力市場においては、まだ正確な数値は入ってきていませんが、コロナ禍の影響を背景に順調な滑り出しを見せているようです。

今後は販売状況に株価が左右される可能性がありますので、注視が必要ですが、巣ごもり需要が拡大継続する中で業績に貢献し、好材料となりそうですね
ソニー以外の注目銘柄
2020年は新型コロナ影響で大々的な「地殻変動」が発生しており上場企業の業績トレンドは要チェックです。
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まとめ:ソニーは業績堅調な有望銘柄であり買い検討可能だが高値掴みには注意
ソニーの特徴と先日発表があった2020年度2Qの決算について解説しました。私的見解ですがソニーは株価が上昇トレンドにあり、コロナ下においても業績が相対的に堅調に推移している優良株です。
ただし、株価は既に上昇して割安感が解消されつつあるため、買いのタイミングは下落局面での押し目買いを狙うなど、工夫が必要です。