
本記事では、社会貢献関連でおすすめの優待銘柄をご紹介しています。
慈善事業への関心が高まっている中、株主優待の選択肢として社会貢献への参加を取り入れる企業も増えています。株主優待で獲得できる分を寄付などの形で社会貢献に割り当てる形です。
環境問題、ダイバーシティ、SDGs…社会、ひいては世界全体で難しい問題を抱えるようになっている現代では人々が「支えあう」取り組みが必要と言われています。
その一方で日本人は寄付の概念が希薄と言われており、なかなか思うように集まらない現状もあります。
社会貢献の株主優待はそんな現状を打破する試みとしても注目されています。自分のお金を寄付する余裕がない人でも株主優待で受け取れるメリットをそのまま寄付などの社会貢献にまわすことができるという人は多いものです。
本来なら受け取れるはずの数千円分の株主優待のメリットをそのまま寄付にまわすことで社会貢献に参加することができるわけです。この株主優待は企業にとってもイメージアップに役立つというメリットを持っています。
株主優待に社会貢献の選択肢を用意することで「社会貢献に積極的に取り組んでいる企業」というイメージを獲得することができるわけです。

いわば慈善活動のための資金を必要としている活動・団体と、社会貢献に興味があるけれども実際に行う機会がなかなかない人、そして社会貢献をアピールできる企業すべてにメリットが得られる「Win-Win-Win」な方法となっているのです
※本記事の銘柄は株価・業績動向などは精査せず優待内容のみでピックアップした銘柄です
そもそも社会貢献の株主優待とは?
社会貢献の株主優待の特徴は2つあります。まず他の株主優待と選択する形で用意しているのが一般的であること。
例えば3000円分のギフトカードが用意されており、それを受け取らないかわりに寄付をするといった形です。社会貢献しか選択肢がない株主優待はないといってもよいでしょう。
もうひとつの特徴は企業ごとにあらかじめ寄付・協力する活動や団体が決められていることです。例えば株主優待として寄付を選択することで特定の動物愛護団体にその分が寄付されるなど、使い道が明確にされているのです。

ですから社会貢献の株主優待を選ぶ場合には銘柄だけでなく、どんな活動・団体に寄付することになるのかも意識したうえで情報収集を行っていく必要が出てきます
社会貢献の株主優待の種類
種類そのものはそれほどなく、ほとんどが先述した株主優待分を寄付する形となっています。この株主優待を利用する側としては株を購入・保有する以外に自分のお金を出すことなく慈善事業に参加できるわけです。
種類の違いとしてはこれも先述したようにその株主優待を用意している会社がどんな慈善事業に参加・協力しているかが挙げられます。
動物愛護、自然保護、自然災害の復興支援…どんな取り組みに積極的に参加しているかが企業によって異なるのです。

いかにもその会社らしい取り組みをしている場合もあれば、その会社のイメージとは異なる意外な活動を積極的に行っている場合もあります
社会貢献の株主優待におけるメリット
おそらく最大のメリットでありおすすめの理由でもあるのは「数ある株主優待の中でももっとも満足度が大きい」点でしょう。
お金には代えられない満足感や幸福感を味わえるという点でこれほど魅力的でメリットの大きい株主優待はないとも言えます。
例えばカタログギフトで3000円分の商品をもらう場合と、3000円分を寄付した場合でどちらが満足感を味わうことができるでしょうか?
また、この株主優待が企業にとってアピールポイントになるのと同じように、選んだ人にとっても少なからぬアピールポイントとなるでしょう。
例えば同じ銘柄の株主優待の権利を持っている人がいて、その人が3000円分のギフトカードをもらい、自分が3000円分寄付した場合、周囲がどちらを称賛するでしょうか?

こうした「形にならないメリット」こそ、社会貢献の株主優待の最大のメリットなのでしょう
社会貢献の株主優待におけるデメリット
デメリットは先ほど挙げたメリットが人によってはメリットにならない点が挙げられます。
慈善行為に関心を持っていない人にとっては何の意味もない株主優待になるでしょうし、寄付や慈善行為に満足感や幸福感を味わうことがない人にとってもメリットはないでしょう。
それどころか寄付を選ぶことで「何もメリットを得られなくなる」デメリットを感じてしまうこともあります。また、株主優待を受けるためには株を購入・保有している必要があります。
そのためにお金を使っているのに株主優待を得られないのではその株を購入しているメリットそのものが失われてしまう面もあります。

例えば保有している株の株価が下落した損失を出したうえに株主優待を寄付するとなると「二重に損をする」と感じてしまう面も出てきます
社会貢献でおすすめの株主優待一覧!厳選6選!
①日清食品グループ

社会貢献の株主優待でおすすめな銘柄としてはまず日清食品グループが挙げられます。株主優待の選択肢として国連WFPへ寄付することが可能です。
②日本ハム

おなじく国連WFPに寄付する株主優待を用意している銘柄に日本ハムもあるのでこちらもおすすめです。
この国連WFPは世界中の飢餓根絶のための復興・開発・物資輸送などの活動を行っている団体です。世界規模での社会貢献をしたいと思っている人にとくに適しているでしょう。
③ヤマハ発動機

ヤマハ発動機は100株以上保有している株主に対して公益財団法人日本盲導犬協会に対して1000円相当分の寄付ができる株主優待を用意しているおすすめ銘柄です。
じつは盲導犬を育成するための費用のじつに90パーセントが寄付によって賄われており、これはその活動に協力するうえで非常に良い選択肢になるでしょう。
➃キリンホールディングス

企業のイメージとよく結びついた社会貢献の株主優待を用意しているのがキリンホールディングスです。
お酒を販売しているメーカーということもあって麒麟飲酒運転根絶基金という活動を行っており、この基金を通して株主優待に相当する1000円分を「公益財団法人交通遺児等育成基金」に寄付することができるのでおすすめです。
➄JT

東日本大震災の復興支援に参加しているおすすめ銘柄がJTです。2000株以上の株主に対して東日本大震災の復興目的に3000円相当分を寄付する株主優待を用意しています。
⑥オムロン

それからやや学術的な分野になりますが、ヘルスケア商品を扱っているオムロンでは株主優待として京都大学のiPS細胞研究所への寄付が選択できるのでおすすめです。
ノーベル賞を受賞した技術でも知られるiPS細胞はその素晴らしい可能性に対してまだまだ研究途上の段階、その活動に貢献することで未来の医療の発展と人々の健康に役立つことができるのもおすすめできる理由として挙げられるでしょう。
100株以上保有で2000円相当分の寄付ができます。
社会貢献の株主優待のおすすめな利用方法
善意で行う無償行為だからこそ素晴らしいわけですから、純粋に自分が協力したい活動に参加できる株主優待を利用するのがもっともおすすめの方法です。
環境問題に関心があるなら自然保護関連の株主優待を、動物愛護に関心があるなら動物愛護活動にかかわる株主優待を積極的に利用するわけです。
一方自分にとってもメリットが得られる環境も意識したいところです。株主優待を無償で社会貢献に寄付する代わりに投資で利益を得ることができればまさにWin-Winの関係が実現します。
逆にいくら株主優待で社会貢献に役立っても投資で損失を出してしまってはあまり意味がなくなってしまう面もあります。

だったら損失を出す分を寄付すればいい、という考えになってしまうからです。あくまで投資であることを忘れずに利益をうまく出しながら株主優待で社会貢献に参加する。このあたりの意識も忘れないようにしたいものです
その他の株主優待のおすすめ
株主優待はこちらの記事で紹介したものだけではありません。国内の企業が提供する株主優待は非常にバラエティに富んでいます。
以下の記事では、各株主優待ジャンルの中でおすすめできるお得な株主優待を提供している銘柄を選定しています。宜しければぜひご覧ください。
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株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキングトップ3!

株主優待狙いの場合は、自分が欲しい優待の銘柄を購入することが、証券会社利用の目的になると思います。そのため、大手の総合証券会社のような担当への相談や情報提供、過剰な分析ツールは不要です。
また一回の取引手数料が低く、優待を得るにあたって出来る限りコストを抑えることができる証券会社がおすすめです。
ただ、一口にネット証券といっても、手数料体系は会社によって異なりますし、同じ証券会社の手数料でも取引頻度や取引金額によって変わります。
また現在株式の最小販売株数=単元株は100株単位であり、優待目的であれば1つの会社につき数万円から数十万円の資金が目安です。要するに、「100万円以内の1回の取引手数料が安い」という条件が株主優待目的の証券会社選びではポイントになります。
上記を加味すると、ネット証券会社で取引手数料が小さい証券会社がおすすめになります!以下が、ネット証券会社の手数料まとめです。
【証券会社別:株購入額ごとの手数料】
証券会社 | 20万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 |
SBI証券 | 0円 (※アクティブプラン) |
0円 (※アクティブプラン) |
0円 (※アクティブプラン) |
楽天証券 | 0円 (※いちにち定額コース) |
0円 (※いちにち定額コース) |
535円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 1,100円 |
マネックス証券 | 198円 | 495円 | (成行注文)1,100円 (指値注文)1,650円 |
DMM.com証券 | 106円 | 198円 | 374円 |
ライブスター証券 | 106円 | 198円 | 374円 |
GMOクリック証券 | 107円 | 265円 | 479円 |
こちらの手数料表に基づくおすすめランキングは以下の通りです!

基本的には、国内の優待銘柄を購入するにあたって手数料以外の差は無いので、手数料が最も安いSBI証券がおすすめです
株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング1位:SBI証券
ネット証券において、口座開設数No.1を誇るSBI証券ですが、取引手数料も100万円以下で0円であり、株主優待向きの証券会社といえます。
「アクティブプラン(定額コース)」は無料で選択できますので、優待銘柄を購入数する費用はゼロで済みます!
無駄なコストをゼロに抑えられますので、株主優待を狙って株式を購入する際はSBI証券が圧倒的におすすめです。必ず口座開設しておきましょう。
私もメインの証券口座として活用しているSBI証券の詳細については、以下の記事にまとめていますので、宜しければぜひご覧ください。
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SBI証券は絶対に口座開設すべきおすすめの証券会社
▼以下のリンクから口座開設できます▼
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング2位:楽天証券

SBI証券と同様に、50万円以下の取引であれば「いちにち定額コース」で手数料が0円です。SBI証券との違いは、「いちにち定額コース」は50万円超100万円以下の購入金額になると943円の手数料が必要になる点です。
100万円以下の取引であれば「超割りコース(取引都度手数料発生)」の方が安くなりますが、それでも535円が取引手数料としてかかります。
手数料面ではSBI証券に劣りますが、楽天スーパーポイントを株式購入代金や手数料支払いに当てられるので、楽天を良く利用する人は口座開設をおすすめします。
株主優待狙いでおすすめの証券会社ランキング3位:松井証券
松井証券は取引毎ではなく、1日の約定代金で料金が決まるシンプルな手数料プランになっています。1日何回取引しても50万円以下であれば手数料がかかりませんのでおすすめの証券会社です。
また松井証券は、いちはやく投資信託の手数料ゼロに取り組んだり、ウェブサイトの文字を柔軟に変えられるインターフェースを提供するなど、ユーザーに優しい証券会社でもあります。
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松井証券
まとめ
興味はあるけれどもなかなか直接社会貢献に参加する機会がないという投資家の方も多いはず。
そんな方にとって社会貢献の株主優待はよいきっかけとなる、これもおすすめしたい理由です。

これをきっかけに株主優待以外でも社会貢献に関心を持つようになれば人間としての深みや魅力を得る機会にもなるはずです