こちらの記事では、時価総額300億円以下の小型株について、成長性と割安感があり、財務面での健全性もあるおすすめの優良株を59銘柄ご紹介しています。

選定においては、株スクリーニングツール「バフェットコード」を利用し、財務指標で一定の条件でスクリーニングしています。こちらの分析では、定性面での情報は考慮していないものになりますので、ご留意ください

2021年も、金融緩和が継続される中で、小型株は投資先として非常に有望です。またコロナ後の世界でデジタライゼーションが進展する中で、テクノロジー関連の新興株の成長性は引き続き高い水準を維持すると想定されます。

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活用の仕方としては、こちらの小型株銘柄はあくまで1次スクリーニングとしての位置付けですので、リストアップされている企業から気になる銘柄をピックアップし、経営情報や事業の動向などをIR資料で吟味するといったかたちをおすすめします

小型株の定義上、スクリーニング結果で抽出された銘柄は新興株市場であるジャスダックの銘柄が多くなっています。

銘柄のスクリーニングにおいては、元銀行員として培った財務分析の知見をベースにしており、問題無く参考にして頂けると思っています。

※最終的な投資判断は自己責任でお願いします

おすすめ小型株一覧のスクリーニング:小型株の定義

正式な定義について、大手証券会社の説明を引用しますと明確な時価総額などの定義はなく、東京証券取引所が決める基準に従って小型株が決定されます。

一般的には、時価総額と流動性が低い銘柄を指します。東京証券取引所では、TOPIX(東証株価指数)を補完する「規模別株価指数」の算出において、東証1部上場銘柄の中から、時価総額(株価×発行済み株式数)と流動性が高い上位100銘柄を大型株、次いで高い400銘柄を中型株、それ以外を小型株と分類しています。

また、ジャスダックなど、新興市場の株式も通常は小型株の分類に入ります。

出典:大和証券「小型株」

上記の定義に従うと、小型株は3,000銘柄以上存在することになります。やや多すぎる気がするので、より成長余地が高い銘柄を抽出するためにも、ここでは、時価総額300億円以下の企業に絞ってスクリーニングすることとします。

おすすめ小型株一覧のスクリーニング:小型株の特徴(メリット・デメリット)

正式な定義は確認しましたが、小型株にはどのような特徴があるのでしょうか?投資家目線で見たメリット・デメリットに分けて解説します。

小型株投資のメリット

  • 成長企業が多く株価上昇の余地が大きい

メリットは、大型株や中型株に比べ成長余地が大きく、従って株価の上昇余地が大きい点が最大の魅力です。

例えば、時価総額300億円の企業でも、もしかしたら将来的に10倍の3000億円級に化けるかも知れません。一方で時価総額10兆円を超える企業が100兆円になるには革新でも起きない限り困難です。

小型株投資のデメリット

  • ハイリスクである
  • 流動性が低いため売買が成立しない可能性がある
  • 株価が安定せず乱高下する
  • 大型株に比べ情報が少ない

リターンが大きいのがメリットですが、翻ってリスクが大きいというデメリットも存在します。事業が安定していないことから倒産の可能性もありますし、突然業績が赤字に転落することも珍しくありません。

また大型株ほどの知名度や信頼度も無いため、流動性が低いのもデメリットです。証券会社や銀行などの機関投資家がが売買に参加せず、個人投資家間での取引が主体になります。

また取引者数が少ないため、株価が乱高下する傾向があるのも特徴です。少量の売買で株価が大きく動く傾向があります。

最後に、大型株に比べて投資判断の材料となる情報が少なくなります。人数が限られる証券会社等のアナリストも小型株までカバーしきれませんし、フォローしている投資家も少ないため、情報量が必然的に少なくなります。

おすすめ小型株一覧のスクリーニング6条件

以下の指標を条件で優良小型株抽出のための1次スクリーニングを実施しています。

スクリーニング条件

  • 時価総額:300億円以下
  • 自己資本比率:50%以上
  • PER(計画ベース):30倍以下
  • 売上高成長率:前々期⇒前期で10%以上成長
  • 純利益成長率: 前々期⇒前期で10%以上成長

時価総額は小さいほど、今後の企業規模拡大が見込める指標であり、成長性を占う上で重要な指標です。300億円の時価総額の企業のほうが、トヨタのように数十兆円の企業よりも成長しそうなのは、感覚的にもおわかり頂けますよね。

自己資本比率は財務の健全性を、PERは株価の割安感がある企業をスクリーニングするために条件として加えています

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成長性を加味するために、売上高と純利益の昨年度における成長率を条件として加えています。今回のスクリーニングでは「売上高・純利益共に2ケタで成長している」という意味合いです

もしこうした財務指標への理解が足りないな、と感じられた方は、以下のリンクで紹介している本を読んで基礎知識を身に付けることをおすすめします。

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財務分析・財務諸表を勉強するおすすめ本まとめ – 厳選6冊【株式投資:初心者~中級者向け】

ジャスダックなど小型株のおすすめ59選:優良銘柄一覧

以下のリストが、前述した条件でスクリーニングした優良小型株銘柄です。時価総額が大きい順番に上から並んでいます。

こちらの銘柄リストは、あくまで財務指標のみで抽出したリストですので、実際の株購入にあたっては定性的な経営情報や事業の行く末等を分析した上で、更に深く吟味されることを強くおすすめします。

会社名上場市場時価総額(百万円)PER(会予)自己資本比率(%)
北陸電気工事東証129,20511.272.2
ピー・シー・エー東証129,11421.462
トランザクション東証127,77316.473.9
日工東証127,41814.866.2
JFEシステムズ東証225,48110.654.4
クリーク・アンド・リバー社東証125,11217.956.7
遠州トラックジャスダック23,8371356.7
santecジャスダック22,83825.483
エーアイテイー東証122,6881655.6
医学生物学研究所ジャスダック22,67314.680
オークファンマザーズ22,64728.360.5
ビジネスブレイン太田昭和東証119,80513.754.7
イントラスト東証118,28823.173.6
コプロ・HD東証117,21614.172.7
レッグス東証117,04821.352.2
総医研HDマザーズ16,2181878.4
ケー・エフ・シー東証216,1467.267.7
第一カッター興業東証116,12913.976.1
コパ・コーポレーションマザーズ15,97726.880
アイ・エス・ビー東証115,52018.263.4
Amaziaマザーズ15,27124.556.3
システムリサーチ東証114,84312.761.4
E・JHD東証114,1787.169.3
那須電機鉄工東証213,48519.351.6
サイバーコム東証113,15424.460.1
オーテックジャスダック11,60110.162.7
アドテック プラズマ テクノロジー東証211,14116.952.7
イマジニアジャスダック11,06516.593.3
ベネフィットジャパン東証110,77513.158.2
石井鐵工所東証110,63812.551.6
国際計測器ジャスダック10,2201762.5
アルトナー東証19,60514.269.9
CDS東証19,37012.977.6
WDBココマザーズ9,21927.876.9
日本インシュレーション東証28,68910.869.1
明星電気東証28,16227.259.8
金下建設東証27,80615.682.8
応用技術ジャスダック7,5601873.1
兼松エンジニアリング東証27,22611.854.2
佐田建設東証16,9801057.6
ランドコンピュータ東証16,71716.569.1
エクストリームマザーズ6,04314.966.1
システム・ロケーションジャスダック5,95912.784.7
ソレキアジャスダック5,77710.751.2
ニューテックジャスダック5,31923.459.1
ティーライフ東証14,93813.464.4
高橋カーテンウォール工業ジャスダック4,714676.4
共栄セキュリティーサービスジャスダック4,63914.375.7
ナガオカジャスダック4,5319.154
ランディックスマザーズ4,48417.760
日本サード・パーティジャスダック4,25116.463
エムケイシステムジャスダック4,2282157.3
太洋基礎工業ジャスダック3,3006.369.7
SYSHDジャスダック3,27116.655.7
アンドールジャスダック3,22524.872
コンピューターマネージメントジャスダック2,99816.461.5
マサルジャスダック2,98027.154.4
暁飯島工業ジャスダック2,9437.458.9
エムティジェネックスジャスダック2,90618.288.8

スクリーニングした小型株から有力株を選定する2つの視点

魅力的な小型株をスクリーニングした後は、どのような視点で更なる有望株を見つけると良いでしょうか。

おすすめの視点として以下が挙げられます。

  • 小型株の強みを活かす視点でスクリーニングを強化
  • 小型株の弱みを補う視点でスクリーニングを強化

小型株の強み:成長性が強い銘柄選定

小型株の強みは何と言っても高い成長性によって株価の急上昇が見込める点です。その強みでスクリーニングを強化する方法が考えられます。

スクリーニング条件では、売上高成長率と純利益成長率をそれぞれ前々期⇒前期で10%以上成長と置きましたが、以下のように条件を厳しくすることも可能です。

  • 売上高成長率:前々期⇒前期で20%以上成長
  • 純利益成長率: 前々期⇒前期で20%以上成長

また上記は1期のみですが2期連続で成長している、といった条件も加えることができます。

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条件を厳しくすることで、より成長性が高い企業をピックアップすることができます

小型株の弱み:安定性が比較的高い銘柄を選定

一方で、小型株の弱みは、事業が不安定であり株価も乱高下を繰り返す可能性が捨てきれない点です。すなわち大型株よりもリスクが高い、と言えます。

リスクを低減するために、以下のように条件を厳しくすることが考えられます。

  • 時価総額:300億⇒1000億円以上
  • 自己資本比率:50%⇒70%以上

このように条件を厳格化することで、少しでも安定性が高い銘柄を選定することに繋がります。

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ご自身の投資スタイルや狙いに応じて、条件を臨機応変に設定して銘柄を選定しましょう

小型株でおすすめの投資方法:ポートフォリオの構築でリスク低減

小型株は、一般的にハイリスクハイリターンです。高い成長性によって株価急騰が見込める一方、逆に株価急落や乱高下する可能性があります。

そのため、一つの銘柄への集中投資は回避し、ポートフォリオ構築によるリスク分散をおすすめします。ポートフォリオを構築することで、リスクを低減できます。

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私は、リスク分散の観点から株式投資する場合は必ずポートフォリオのバランスを考えます。1つの銘柄に集中投資することはまずありません

以下リンク先の記事では、株式ポートフォリオ構築の考え方について解説しています。宜しければご参照下さい。

▼内部リンク▼
株式投資で分散してポートフォリオを組むべき理由と4つのやり方

小型株のおすすめスクリーニングはどうやったか?おすすめ無料ツール「バフェットコード」

上記の株式銘柄スクリーニングにおいては、無料で提供されている「バフェットコード」というスクリーニングツールがおすすめです。

見やすいユーザーインターフェースで条件を指定した検索も容易であり、ピックアップした企業の比較もできます。

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エクセルでのダウンロードも可能です。私もこちらのツールを活用することで、スクリーニングをかなり効率化しています。証券会社のツールよりかなり使いやすいです

詳しくは以下の記事で紹介していますので、よろしければご覧下さい。

▼内部リンク▼
株スクリーニングツールは無料の「バフェットコード」がおすすめ!

【小型株狙いの方向け】無料で株価上昇が見込める推奨銘柄をゲット!投資顧問「勝ち株ナビ」

こちらは小型株のように大きな株価上昇が見込める銘柄を狙っている方へのおすすめです。

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小型株と株価値動きが類似するテーマ株

小型株を狙っている方は、短期目線で利益を獲得したい方が多いのではないでしょうか?

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以下の記事では、有力なテーマ別のおすすめ銘柄についてご紹介していますので、宜しければ併せてご確認下さい。

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別の視点:ジャスダックなど小型株狙いはいまいち…と思ったら積立投資がおすすめ

ここまでで解説した通り、小型株狙いはハイリスクハイリターンと言えます。「やっぱり小型株狙いは雲をつかむような話だし、リスクも高いのでは…」と考える方も少なくないでしょう。

また個別株投資でハイリターンを獲得するためには、そもそもまとまった資金が必要です。多額の資金が無ければそもそも低位株狙いのスタートラインにも立てないことになります。

そのように感じた方におすすめなのは、少額から開始できローリスクで利益を狙える積立投資です。

私が実践して利益を得ている積立投資の独自手法・実績

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積立投資は、少額から投資が可能で時間的分散投資によってリスクを低減できるので、投資の初心者や資産形成をしたい方には非常におすすめです。

私が資産の一部を振り分けて独自に実践しているおすすめの積立投資手法は、以下のようなメリットがあり、素晴らしく有用な手法だと思っています。

  1. 損失が出ずに値上がり益・配当益による利益積み上げが可能(評価損は出る)
  2. 暴落局面に強く利益獲得の「仕込み」ができる
  3. 概ねほったらかしでOK
  4. ルール遵守で精神的に消耗しない

実際に、安定的・継続的に利益を生み出し続けています。

以下の記事では、証券会社の画面コピー等の証拠付きで実績や手法の詳細をご紹介しています。宜しければぜひご覧ください!

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積立投資の独自手法・実績をブログで大公開中!【投信・ETF・米国株の積立で稼いでます】

まとめ:優良小型株はジャスダック・東証2部上場が多い。購入にあたっては定性面の評価も重要!

1次スクリーニングにより選定した優良小型株59銘柄をご紹介しましたが、興味がありそうな銘柄はありましたでしょうか?やはりこの条件ですと東証2部やジャスダック上場の新興企業が多いですね。

再三の注意書きになりますが、実際の売買にあたっては、定性的な経営情報や事業の将来性をIR資料等でチェックし、最終判断するようにしましょう。特に小型株は、大型株に比べて業績が安定しづらい傾向がありますので注意が必要です。

下記の記事では、大きな値上がりが見込めるテンバガー(10倍株)の候補銘柄と低位株について定量・定性面から分析しています。併せてご参照ください!

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