
本記事では、大型株であるシャープについて銘柄分析を実施しています。以下のようにお考えの方に読んで頂く意義があります。
- シャープの株価は2021年にどうなる?
- 今後の株価を占う上で直近決算やその後の動向は?
発表されたシャープの2021年度第2四半期決算は、ほぼ想定通りの進捗を見せる中、営業利益が185億円で前年対比で▲17.1%となったものの1Qよりも減益幅が縮小しました。
気になるのは、今後のシャープの株価はどうなるかという点ですね。
3Qの決算を確認する必要はありますが、個人的には、1Q決算時に引き続き、シャープ株は買い検討しても良いと思っています。新型コロナウイルスへの対応に併せた製品・プロモーション戦略が奏功しており、業績は想定通りに堅調に進捗する蓋然性があります。
ただ、昨年11月に日経225への再採用を果たして以来、株価は右肩上がりに上昇を継続して高値感もあり注意が必要です。高値掴みを避けるために調整局面を待った方が良い可能性があります。

投資歴10年以上、元銀行員のデューデリジェンス能力をフルに駆使しした分析を分かりやすく解説していきます
※投資は自己責任でお願いします
シャープの概要
今更説明不要の電機大手シャープ。2016年から台湾の鴻海精密工業の傘下に入っています。テレビを始めとして白物家電や液晶パネル事業の他、様々な電機製品事業を展開しています。
【シャープの製品・サービス】

最近の目立った動きはと言うと、2020年度内に液晶パネルおよびカメラ関連事業を分社化する方針を打ち出しており、また外部資金の調達を検討しています。

加えて、NECのディスプレー子会社の株を66%取得し子会社化しています。新型コロナの影響で遅れがでていたものの11月に買収完了、事業開始しています
シャープの直近決算と決算を受けた株価の動き

シャープは直近の2Q決算を11/6に発表しています。悪くない内容でしたが直後は売られましたが、日経225への再採用のニュースを受け、その後は上昇基調に転じています。
シャープの2021年度第2四半期決算は、営業利益が185億円で前年対比で▲17.1%となったものの、1Qよりも減益幅は縮小しています。
1Qで既にコロナ影響はさほど大きくないことが見えていたことから市場が期待していたほどの業績回復には至らず、決算発表後に株価は下落しました。

発表された通期予想も820億円で据え置きだったことも失望に繋がっています
概観したところで、ポイントを見ていきます。
【連結業績概要】

新型コロナウイルスの影響で販売減はもちろんあったものの、生産拠点・サプライチェーンは正常化。想定通りの業績進捗を見せたとのこと。
営業利益の減益幅が縮小していますが、コロナ影響下で巣ごもり需要が拡大する中で、白物家電販売が好調に推移しており、収益が1Qよりも改善する結果となりました。
【2020年度の取組】

新型コロナウイルスの影響に伴う「巣ごもり需要」に対して白物家電やテレビ、パソコン、通信事業の取組みを変化させる計画です。新型コロナウイルスの影響下、シャープの事業は適応力がありそうですね。
シャープの直近決算を受けたツイッターの反応
知名度が高い国内大手企業だけあり、好調な決算や株価急上昇に対してツイッターで多くの反応が見られます。
1Q決算の時から「ホンハイに買収され傘下となった後の構造改革が成功している」という向きが強いですね。
新型コロナウイルスの影響下における巣ごもり需要への対応期待も見受けられます。
日経225へ採用されたことから更なる買い増しを狙う声も。
シャープの株価は今後どうなるか?【買い検討可能】

総合すると、3Qの決算を確認する必要はありますが、結論としてはシャープ株は今後まだ上昇する可能性があり、買い検討できる銘柄だと思っています。理由は以下の通りです。
新型コロナウイルスの影響は甚大ではない
新型コロナウイルスや巣ごもり需要に迅速に対応する戦略が奏功
日経225への再採用で良いモメンタムが継続
先述した通り、シャープの第2四半期決算は、新型コロナウイルスの影響下にありながらも減益幅を縮小した結果で着地しました。
シャープの製品は白物家電を中心として、自宅に居る時間が長くなる状況下では、本質的に需要が下がらないと見受けられます。もちろん外出自粛で家電量販店などでの販売は影響を受けますが、甚大な影響は無いようです。
またテレビやパソコン、空気清浄機といった外出自粛中に需要が高まる可能性がある家電製品を訴求していく計画を打ち出しており、実際に業績は悪く無いですし、今後更に販売を拡大させる可能性もあります。
また2020年11月には日経225への採用がアナウンスされました。機関投資家がポートフォリオに組み入れる可能性を見越し、大きく買いが入っていて目下の株価は上昇傾向です。

ただ一方で、短期間で株価が急上昇しておりやや高値感がある点は否めません。PERは25倍前後、5年のスパンで見ると高値は5000円前後であり、まだ上値を伸ばす余地はありますが調整局面を待って高値掴みを避けた方が良いです
シャープのような大型株の期待銘柄
シャープは国内の大手電機メーカーで時価総額が高く、事業の安定性や流動性に優れた銘柄です。そのような大型株には安定収益を背景に配当や株主優待が充実した銘柄が多く、魅力的な銘柄が存在しています。
大型株の中でも選りすぐりの銘柄をご紹介しますので、良ければご参照頂き、買い付けのご参考になれば幸いです。
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安定している優良大型株のおすすめ一覧!厳選8銘柄
シャープ以外の注目銘柄
新型コロナ影響で大きな「地殻変動」が発生しており上場企業の業績トレンドは要チェックです。
本ブログの記事で、個別銘柄の動向をチェックして分析していますので、よければぜひご覧ください。
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まとめ:シャープは買い検討しても良いが大きな株価上昇が見込めるかは不透明感あり
個人的には、シャープは買い検討をしても良い銘柄だと考えています。株価が上昇する要因としては、新型コロナウイルスへの対応に併せた製品・プロモーション戦略奏功、日経225採用による良いモメンタムが挙げられます。
ただ、目下株価が上昇しているため高値掴みは警戒すべきです。そのため調整局面を待つなど慎重な検討が必要です。