
- 楽天の株価は今後どうなるか?
- 楽天の直近決算や株価動向はどうなっているか?
上記のように考えている個人投資家にとって、本記事は読んで頂く意義があります。
楽天は、国内でEC事業や携帯電話事業を展開しており、知名度・注目度が高い銘柄です。個人投資家が少額から買いやすい低位株でもありますね。
株価動向を占ううえで重要な、直近の2020年12月期3Q決算は、当期純利益で▲714億円の赤字となりました。携帯電話事業の基地局と物流網への投資が要因です。
新型コロナウイルスによるEC事業への好影響が期待されていたにも関わらず赤字着地となりましたが、その後株価は概ね横ばいで推移しました。
私個人の見解として、携帯電話事業の不透明性から楽天は現在あえて今、購入する銘柄ではなく、様子見をした方が良いと考えています。

10年以上の投資歴と元銀行員として培った企業実態把握・デューデリジェンスのスキルを駆使して分かりやすく分析しています。ご参照くださると幸いです
※投資は自己責任でお願いします
楽天の基本データ
最初に楽天株に関する基本データを確認します。

- 株価:966円
- P E R :-倍(赤字)
- PBR:1.79倍
- R O E : -%(赤字)
- 配当利回り:0.47%
楽天は国内有数のネットショッピングプラットフォーム、デジタルサービスを提供する企業です。直近5年の株価は700円~1400円のレンジで推移しています。
楽天の第3Q決算を受けた株価の反応と決算の詳細

楽天が11月12日に2020年度3Q決算を発表した後、株価はほぼ横ばいで推移しています。純損益は▲714億円と大幅赤字で着地しましたが、携帯電話基地局への投資が要因で市場では織り込み済でした。
新型コロナウイルスの影響下で、巣ごもり需要によりる楽天経済圏の拡大が継続している一方で、引き続き、携帯電話事業や物流整備のための投資費用が利益を悪化させ、赤字となったいます。
以下、決算の内容を詳細に見ていきます。今回の決算発表では、業績進捗よりも今後の成長戦略や楽天エコシステムが如何に拡大しているか、にフォーカスを当てたプレゼンテーションになっています。
【楽天の業績ハイライト】

最終赤字を計上したものの、国内を中心としたEC事業、周辺事業は好調で、流通額やカード会員数、証券・銀行口座数など2ケタの伸びを記録している事業が多いです。
それに伴って連結売上収益は前年同期比+13.2%となっており国内Eコマース事業や楽天エコシステムの成長がトップライン収益の伸びを牽引しているかたちです。
【楽天ビジネスの拡大】

そうしたビジネスの伸長は、新型コロナウイルスの影響下で顧客行動の変化を捉えていることに起因しています。オンラインショッピング、銀行・証券、デジタルエンターテイメントで軒並みユーザー数が増加しています。
楽天は、パンデミックによるデジタライゼーション加速に伴い、引き続き主軸のEC事業およびエコシステム拡大による企業成長を展望しています。
【通信基地局建設の前倒し】

一方で、通信基地局の建設を前倒しで進めたことが赤字の要因となっています。
【物流網の整備】

習志野や中央林間での新たな物流センター建設が進み、順調に進行していますが、2020年度中間決算に続いて3Qにおいても赤字の要因となりました。

総括すると、楽天はEコマース事業を始めとする楽天経済圏のビジネスでトップラインは成長したものの、先行投資がかさみ最終赤字を計上しています。今期は▲1200億円の純損失となる見込みですが、既に市場では織り込み済です
楽天の決算および株価急下落を受けたツイッターの反応
楽天は消費者に身近で知名度があるためツイッターでの注目度も高いです。
やはり赤字を気にする声が多数。
決算を受け、様子見を決め込む声がちらほら。
将来の携帯事業の成長を願う声が散見されます。
低位株:楽天の今後の株価はどうなる?株価は上昇?

楽天の2021年度3Q決算内容を見てきました。今回の決算内容や中長期的な視点で考えると楽天の株は「買い」と言えるのでしょうか?
個人的な見解として、中間決算の後と同様、楽天株は強く「買い」とは言えないと思っています。携帯電話事業の通信基地局を自前で建設しており、最終利益が赤字になるほどにコストが嵩んでおり、今後も経営を圧迫する可能性があります。
巣ごもり需要が拡大する中で、Amazonを始めとして、EC系プレイヤーが好決算を叩き出している中で、先行投資とは言え最終赤字になってしまったのは非常に残念です。
また携帯電話事業の競合優位性が価格面のみであることも、携帯電話事業の将来性を感じない要因です。案の定、2020年11月から順次、大手携帯キャリアが格安プランを発表しており、競争優位性が低下しています。

中長期的に見ても、楽天の株価は下落傾向にあります。買いは慎重に検討した方が良いですね
楽天以外の注目銘柄
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まとめ:楽天の買いは様子見
楽天の2020年度3Q決算や直近の動向を見てきました。ビジネス全体は成長しているものの、携帯電話事業や物流の投資先行で赤字という結果で株価は横這いで推移しています。
個人的な見解として、携帯電話事業の不透明性から、一旦、買いは控えた方が良いと考えています。投資検討においては慎重になった方が良いでしょう。