PayPay(ペイペイ)利用を見直すべきか?―メリット減少に伴う考察

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2023年5月2日の追記
2023年8月より、PayPayは非PayPay発行クレジットカードの使用停止を発表しました。今後、PayPayで利用可能なクレジットカードは、「PayPayカード」のみとなる見込みです。

PayPayは、スマートフォンさえあれば利用可能なキャッシュレス支払いサービスであり、2018年10月のサービス開始以来、利用者は急速に増加し、現在では5,000万人を超えるユーザー数を誇る国内随一のスマホ決済サービスへと成長しました※1

※1 出典:「PayPay」登録ユーザー数5,000万人突破(PayPay株式会社)

しかし、SNS上ではPayPayに対して「利用をやめた方が良い」「使わない方が賢明」「メリットが減少した」といった否定的な意見も散見されます。これは、PayPayが提供してきた還元率の頻繁な改悪が一因と考えられます。かつての最高還元率は3%にも達していましたが、現在では0.5%~1.5%の範囲に低下しています。還元率の大幅な低下が、ユーザーからの不満の声に繋がっているようです。
➡ 最もお得なPAYサービスの比較

本稿では、PayPayの還元率の変遷と、PayPayの利用が推奨されないケースについて検討します。PayPayの利用に迷っている方は、本記事を参考にしていただければと思います。

PayPay(ペイペイ)の魅力は減少?―改悪の軌跡と利用を避けるべき理由

PayPayは、その歩みの中で何度もサービスを改悪しており、特に「還元率」の観点から、利用するメリットが薄れていると言われています。ここでは、その改悪の歴史を簡潔に振り返ります。

日付 改悪の詳細
2019年
10月1日
還元率が3%から1.5%へと低減
2020年
2月1日
ヤフーカードによるチャージ及び決済での1%還元(Tポイント)が終了
2020年
4月1日
還元率が1.5%から0.5%へとさらに低下
2023年
8月~
他社クレジットカードの利用停止予定
「PayPayカード」のみが利用可能
PayPay改悪の歴史

このように、一度は3%にも達していた還元率が現在は0.5%にまで落ち込んでいます。これらの改悪により、多くの利用者が不満を示しています。

サービス開始から約2年半で、還元率が3%から0.5%に大幅に低下したことは、初期の高還元率を魅力としてユーザーを集めていたPayPayにとって、利用者の反発を招く結果となりました。かつて3%の還元を享受していたユーザーにとって、「PayPayのメリットがなくなった」と感じるのは当然のことかもしれません。

さらに、2023年8月以降は他社クレジットカードの利用ができなくなり、PayPayカードの発行、または他の支払いサービスへの移行が必要になります。

PayPay(ペイペイ)利用の見直し―検討すべき2つの状況

以下に挙げる2つの状況では、PayPayの利用を見直した方が良いでしょう。

① 還元率を最優先に考えている場合

以前のセクション「PayPay(ペイペイ)の魅力は減少?―改悪の軌跡と利用を避けるべき理由」で触れた通り、PayPayの基本還元率は0.5%となっており、還元率を重視するユーザーにとっては不向きかもしれません。

ただし、「PayPaySTEP」と呼ばれるプログラムを利用すれば、特定の条件を満たすことにより還元率を最大1.5%まで高めることが可能です。

基本還元率を0.5%から1.5%へと高める条件は、以下の通りです。この条件は2022年12月に改訂されました。

これらの条件を達成することで、還元率は達成月の翌月から上昇します。決済額の基準が5万円から10万円に引き上げられたことは、ユーザーにとっては不利な改定と言えるでしょう。還元率の向上が一層困難になったわけです。

一方で、「PayPayあと払い」を使用することで還元率が+0.5%増加する点は、利用者にとっては改善点です。さらに、PayPayあと払いに登録していれば、PayPayカードでの支払いも、決済回数及び金額としてカウントされるため、日常の買い物やサービスの支払いをPayPayカードに一本化することで、「10万円」という条件達成が容易になる可能性があります。

PayPayあと払いの利用にあたってのリスクは、「② 無駄遣いをしやすい場合」で後述していますので、興味のある方は確認してください。

② 無駄遣いの傾向がある場合

スマートフォンを用いた決済方法は支払いが容易であるため、金銭感覚が鈍る傾向にあります。銀行口座やクレジットカードから直接、容易にチャージできることも、支出の過剰を誘発し、不必要な購入につながる可能性があります。

自己管理に自信がない方は、PayPayの利用を控えるべきです。これはPayPayに限らず、一般的にスマートフォン決済サービスに言えることです。

また、無駄遣いの傾向にある方にとって、「PayPayあと払い」機能は避けるべきです。「PayPayあと払い」とは、利用した金額を翌月に一括支払う、クレジットカード類似の機能を指し、資金が手元になくても支払いが可能になります。

「PayPayあと払い」の支払いを遅延すると、信用情報に悪影響を及ぼし、住宅ローンやクレジットカードの審査、賃貸物件の審査にも悪影響を与えかねません。年会費や手数料がかからず、前もってチャージする必要もない便利な機能ではありますが、支出の管理が難しい方には推奨できません。

どのPAYサービスが最もお得?複数のペイサービスを比較検討

PayPay(ペイペイ)の基本還元率は0.5%、最大で1.5%とされていますが、他のペイメントサービスと比較して、実際に高還元を提供しているのでしょうか?ここでは、PayPayを含む5つの主要なPAYサービス・スマホ決済の還元率を比較してみましょう。

「さまざまなペイがありすぎて選べない」、「結局どのペイサービスが最も利用者にとってお得なのか?」と考えている方々に、この比較が参考になるはずです。

PayPay(出典:PayPay

 

「PayPayあと払い」の支払いを滞納すると、信用情報にダメージを与え、住宅ローンやクレジットカード、賃貸物件の審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。年会費や手数料が無料で、前払い不要で利用できる便利な機能ですが、過度に使用する傾向にある方は使用を控えた方が賢明です。

最もお得なPAYサービスは?各サービスを徹底比較

PayPay(ペイペイ)は基本還元率が0.5%、最大還元率が1.5%と設定されていますが、他のPAYサービスと比較してどうなのでしょうか?ここでは、PayPayを含む5つの主要PAYサービス・スマホ決済の還元率を比較しました。

「どのペイサービスを利用すればいいのか迷っている」という方は、この比較が参考になります。

サービス名 還元率 連携可能なカード
基本 カード利用時 特典等 最大
d払い 0.5% 1.0% 1.5%
(d払いステップボーナス)
3.0% dカード
楽天ペイ 1.0% 1.5% 2.5% 楽天カード
LINE Pay 0% 1.0%~
2.0%
2.0% ①LINE Payクレジットカード
②LINE Payプリペイドカード
au PAY 0.5% 1.0% 1.5% au PAYカード
PayPay
(ペイペイ)
0.5% 1.0%
(PayPay STEP)
1.5% PayPay
カード
5つのPAYサービスの還元率比較

5つのPAYサービスの中で最高の還元率を提供しているのは「d払い」で、還元率は3.0%ですが、この特典はdocomoユーザー専用であり、さらには月間80回以上の使用が必要で最大還元率を達成できるため、一般的にはお勧めしません。

総合的に見て、おすすめのPAYサービスは「楽天ペイ」です。以下でその理由を詳述します。

【楽天ペイ】楽天カード連携&楽天ポイントカード提示で最大2.5%の還元率を実現


(出典:楽天ペイ

楽天ペイは、楽天グループが提供するPAYサービスで、基本還元率が1.0%、最大還元率が2.5%と非常に高い水準を誇ります。最大還元率を得るには、以下の簡単な手順に従います。

この手順だけで2.5%の高還元を享受できます。楽天ポイントカードは楽天ペイアプリ内で表示可能なので、「楽天カード」と「楽天ペイアプリ」だけが必要です。

楽天ペイの特徴として、還元率を向上させるために「決済回数」や「特定のサービス利用」などの条件が設けられていないため、容易に2.5%の還元率を達成できます。還元率を重要視するユーザーにとって、最適なPAYサービスと言えるでしょう。

楽天カードは、新規発行と1円以上の利用で10,000ポイント獲得可能なキャンペーンを実施中です(~2024年4月8日)。また、楽天カードと楽天モバイルを同時に申し込むと、追加で20,000ポイントがもらえるキャンペーンもあります。楽天のエコシステムをこれから利用しようと考えている方にとって、非常に魅力的な申し込み機会となっています。

PayPay(ペイペイ)の安全性―中国資本の関与は?

PayPay(ペイペイ)は中国資本の会社ではありません。PayPayの名称が「中国風」に感じられるかもしれませんが、実際には「PayPay株式会社」はソフトバンクグループの一員で、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合同によって設立された純日本企業です。

ただし、国内企業であっても絶対的な安全性が保証されるわけではなく、以下のリスクは留意する必要があります。

① 過去には個人情報流出の事例あり

2020年12月には、ブラジルからの不正アクセスにより加盟店や従業員情報を含む約2,000万件のデータが流出した可能性があるとPayPayから発表されました※3

※3 参考:当社管理サーバーのアクセス履歴について(PayPay株式会社)

不正アクセスされたサーバーは利用者情報を管理しているものではなかったため、直接の影響はなかったものの、将来的に同様のリスクが存在することは認識しておくべきです。

② スマホの紛失やロック解除による不正利用の可能性

スマホの紛失やロック解除によって、PayPayを不正利用されるリスクがあります。スマホに保存された銀行口座からの自動引き落としや、「PayPayあと払い」機能による不本意な支出が発生する可能性があります。

スマホの紛失は、個人情報の流出に繋がる可能性もあるため、PayPay利用に限らず注意が必要です。

③ QRコードの盗撮による不正利用

PayPayは決済時にQRコードを使用しますが、これを盗撮されてしまうと、不正利用される危険があります。公共の場での決済時には、特に周囲に注意してQRコードを扱うべきでしょう。

まとめ

PayPay(ペイペイ)は利用者も加盟店も多く、便利なサービスですが、還元率の改悪などにより、利用を控えるユーザーもいます。

還元率を重視する場合は、基本還元率1.0%、最大還元率2.5%の楽天ペイがお勧めです。しかし、PayPay含む多くのサービスで改悪が発生することは珍しくなく、柔軟な思考と情報収集を心がけることが重要です。

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