本記事では、株式投資で活用できるテクニカル指標「パラボリック」について使い方を詳細に解説しています。
株式投資においてトレンドの転換点を見極めるために役立つテクニカル指標はいくつもあります。その一つに「パラボリック」があります。
使い方がシンプルで分かりやすいことや、特にトレンドが強い時に効果を発揮するため、他の指標と組み合わせて使う投資家も多くいます。

株式投資用のプラットフォームにデフォルトで組み込まれていることも多いので、使い方を覚えて判断の助けとすることができます
パラボリックの概要
パラボリックは、株式投資におけるトレンド追随型のテクニカル指標の一つです。この特徴は、SARというラインを二つ描き、株価との関係性を見るところにあります。
SARは放物線を常に描きますが、それが株価と離れているか、ぶつかるかによって売り買いのチャンスを見極めることができます。

視覚的に見やすく、タイミングの判断も非常に簡単なので、他のテクニカル指標をメインで使っているとしても、使い方を覚えておけば判断材料に加えることができ、とても便利です
パラボリックの計算方法
パラボリックは、通常のローソク足の株価チャートにSARというラインを描きます。このためには、まずAFと呼ばれる加速因子と、EPと呼ばれる極大値のことを知っておく必要があります。
AFは通常0.02から0.20の間の数値に留まります。EPは一定期間、とりわけ買いを示している期間の最も高い数値となります。
SARは、まずEPから一日前のSARを引きます。その後出てきた数値をAFとかけます。

最終的にその数値に前日のSARを足すことによって計算できます。この計算は通常のチャートプラットフォームであれば自動的に計算されて表示されます
パラボリックの使い方:おすすめの設定
パラボリックは、株価の上下に描かれる二つのラインから成り立っています。そのため、二つのラインを色分けすることで、より見やすくなります。
多くのプラットフォームでは、デフォルトで株価の上にできるラインは青、下にできるラインは赤として表示します。AFの加速因子は自動的に計算されて最終的な指標となりますが、多少の設定ができるケースもあります。
通常の相場とは異なる動きをしている場合には、その急激な動きを考慮に入れて設定してみるのも一つの手です。
パラボリックでは、ラインとローソク足がぶつかるところが株式投資のサインと見ることができます。
そのため、正確にチェックするために、画面の拡大設定や期間設定を細かく変えて見るのがおすすめです。

特にレンジ相場ではダマシが多いので、大まかな画面ではなくズームして確認し、確かにサインが出ているかどうかを見る必要があるのです
パラボリックの基本的な売買サイン
パラボリックの売買サインはとてもシンプルです。チャート画面には、株価を示すローソク足が出ていますが、その上下に二つのラインがあります。ラインがローソク足のいずれかにぶつかった時点が売買のサインと判断できるのです。
具体的な使い方としては、SARラインが上向きになっていて、そのまま上昇傾向を続けローソク足の下の部分とぶつかった時には、売りサインとなります。
逆に、SARラインが下に向かっていき、日足の上部とラインがぶつかったタイミングは買いのサインを示します。
プラットフォームによって多少の違いはありますが、SARラインはローソク足とぶつかると片方が途切れるようになっています。
その後、もう片方のSARラインが反対側に現れるようになります。そのため、線をずっと描きながら上昇もしくは下降を続けていたのに、ローソク足とぶつかって消えてしまうと、トレンド転換の瞬間であると判断できます。
どこで実際に売り買いを入れるかはトレンドの勢いなどによります。ローソク足とぶつかった瞬間に入れて早い判断を下す人もいますし、反対側にSARラインが出てきて確実にトレンドが変わったと思った時に入れる人もいます。
それぞれの株式投資のスタイルによって違いますので、使い方を覚えたらいろいろと試してみて、自分に合う使い方を実践すると良いでしょう。
パラボリックの最も有効な使い方・手法
パラボリックは非常に見やすく判断を付けやすい株式投資テクニカル指標としておすすめです。一方で、ボックス局面にあると正確なサインが出づらいなどのデメリットも抱えています。
そのため、できるだけトレンド局面が強い状況で使うことで、より効果的な使い方ができます。

それぞれの指標で、どのシーンに強いかが違いますので、株式投資ではそれぞれの局面でどれを用いるかを決めておくのがおすすめです
パラボリックと組み合わせで使えるテクニカル指標・具体的な使い方
パラボリックは、トレンド傾向が強い時の転換点の見極めにはおすすめです。しかし、レンジ相場がダラダラと続いている場合は、ダマシが多くなります。緩やかな株価変動には対応しづらいとも言えます。
そのため、RSIなどの他のテクニカル指標と組み合わせて使うことをおすすめします。
RSIは、全体的な株式投資の流れの中で、その銘柄が売られ過ぎているか買われ過ぎているかを示す、とても分かりやすい指標でおすすめです。
そのため、少なくともレンジ相場に入った場合は、RSIと併用をすることをおすすめします。
もしくは、パラボリックはトレンドが強い局面だけに用い、ボックス局面では他のテクニカル指標を用いるといった、指標の使い分けをするのもおすすめです。
パラボリック活用の留意点(ダマシ回避等)
前述の通り、パラボリックはレンジ相場、ボックス局面に入るとダマシが多くなるという傾向が見られます。チャートも、ローソク足とSARラインが微妙にくっついたり離れたりして、見づらくなってしまいます。
そのため、SARラインとローソク足の幅が他の時よりも全体的に狭くなって、それが続くようであれば、ダマシが増えるという意識を持つことが大事です。

株式投資においては、一つの指標だけに頼らない方が良いですが、パラボリックでもそれが当てはまります
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まとめ
他の指標と比べると、パラボリックはシンプルで見やすいのが特徴です。使い方も簡単です。そのため、株式投資をするのであれば、使い方を覚えておいて損はないでしょう。他の指標と組み合わせて、さっと確認するだけでも株式投資判断の確実性を高めることができます。