
- オリックスの株価は2021年にどうなるのか?
- 過去にオリックスの株価が暴落した理由は?
- 2021年3月期第2Q決算発表後のオリックスの株価動向は?
本記事は上記のように考えている方にとって読んで頂く意義があると思っています。
オリックスは以下の特徴を有する優良高配当株です。
・ストック型ビジネスを中心とした事業多角化で業績安定(55年連続黒字)
・高配当株、人気の株主優待銘柄
・浮動株が多く株価が上下動しづらい(全体のおよそ15%)
2021年3月期第2Qの決算は純利益938億円で前年対比▲41%となり、新型コロナ影響はあるものの、1Qに続いてしっかり黒字を確保しています。
今回記事の内容をアップデートする以前から、暴落したオリックスの株価はいずれ戻る、とお伝えしていましたが、2Q決算発表後の動きとして直近では株価がかなり回復し、コロナ前の水準に戻りつつあります。
個人的な見解ですが、割安になった伝統型企業=「オールドエコノミー」が買われる市場の地合いの中で、オリックスの株価は引き続き堅調に推移すると考えており、買い検討が可能な銘柄だと思っています。
ただし、直近は株価が短期間で買われている傾向にある為、調整局面を待った方が良いように思います。

元銀行員、投資歴10年以上の経験で培った企業実態把握スキルを活用して分析しつつ分かりやすく解説していきます
以下で詳しく解説していきます。
※投資は自己責任でお願いします
オリックスの基本データ:なぜ株価は暴落したか?
最初にオリックスの株式投資にまつわる基本データを確認します。
オリックスの株価推移と直近データ

- 株 価:1,772円
- P E R :9.43倍(予想)
- P B R :0.75倍(実績)
- R O E : 6.3倍(上半期実績)
- 利回り:4.29%(予想)
オリックスの株価が暴落した理由:新型コロナウイルスの影響
上記の株価チャートをご覧いただけると分かる通り、2020年2-3月頃に株価が暴落しています。その理由は以下の通りです。
新型コロナウイルスの影響による業績悪化懸念
新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞懸念から、リース・保険・銀行・不動産といった景気に敏感な事業を営むオリックスの業績が悪化するとの観測が拡大しました。
そのため、オリックスの株価が暴落しています。

一番気になるのは、「暴落したけどオリックス株は買いか?」という点ですよね。それを考える為に、オリックスの特徴を紐解いていきます
オリックスの特徴:新型コロナ影響で株価は急落したものの優良安定な高配当株であることに変わりなし
メガバンクとは一線を画す大手金融コングロマリットの一角であるオリックスの特徴は以下の通りです。
・ストック型ビジネスを中心とした事業多角化で業績安定(55年連続黒字)
・高配当株、人気の株主優待銘柄
・浮動株が多く株価が上下動しづらい(全体の14%)
ストック型ビジネスを中心とした事業多角化で業績安定(55年連続黒字)
【オリックスの事業】

オリックスは金融を中心に国内外にまたがってビジネスを多角化しています。
- リース事業
- 保険
- 銀行・クレジット
- 不動産
- 事業投資
- アセットマネジメント
- 環境エネルギー
リース・保険・銀行を中心にストック型ビジネスで安定しやすいのが特徴です。
【オリックスの超長期業績推移】

事業の安定性は抜群で、なんと55年連続で黒字を継続しています。バブル崩壊の時もリーマンショックの時も、常に黒字でした。
高配当株、人気の株主優待銘柄
オリックスは5%近い配当利回りを誇る高配当株です。新型コロナで厳しい今期も株主還元として配当拠出は継続する見込みです。
【株主還元】

後述しますが、さすがにコロナ影響で減益になるため、配当性向は50%まで上昇する計画ですが、通期配当は前年と同水準が予定されています。
またカタログギフトを株主優待としており、個人投資家から人気があります。
浮動株の割合が少なく株価が上下動しづらい(全体の15%)
【浮動株の割合】

浮動株は株式市場で流通する株のことで、少ないと株価が上下動しにくくなります。オリックスは浮動株の割合が2020年3月時点でおよそ15%です。
上記の表の「金融機関」「外国法人」「その他」(※詳細不明)を除く「個人」が浮動株で上場企業の中では少ない部類に入ります。
新型コロナの影響で、投信等に組み入れるために購入する金融機関や外国法人といった機関投資家から売りが出たと見られ直近は浮動株が増えています。
しかし依然として浮動株の割合は低位にあり、株価は上下動しづらい特徴は残ったままです。

業績の安定性と配当利回りが高く優良株と言えますね
オリックスの第2Q決算を受けた株価の反応と決算の詳細
オリックスの株価は、2020年11月2日に発表された決算発表および自己株買いの発表を受け、株価は大きく上昇しました。特に自己株買いが好感されています。
決算は、新型コロナウイルスの感染拡大によって前年同期比対比減益となりましたが、黒字は維持しています。やはり安定しており総じて逆境下で健闘していると言えます。
【業績サマリー】

第2Qの決算は、当期純利益938億円(前年同期比▲41%)で着地しました。減益幅は1Qの▲27%から拡大しましたが、黒字は確保していますね。
【コロナ禍の影響】

減益になってしまった理由はやはり新型コロナウィルス感染拡大の影響です。不動産、航空機リース、空港コンセッションを中心に減益となりました。

コロナウィルスの影響はありつつも、ストック型ビジネスを中心に多角化された事業構造で業績は黒字、引き続き安定しています
【自己株買い】

決算発表と同時に、自己株買いを公表しています。およそ400億円分を来年3月までにかけて実行していくとのことで、引き続き、配当含めて積極的な株主還元の姿勢を示しています。
決算内容で大きなサプライズはありませんでしたが、この自己株買いを受け、発表があった翌営業日11/4には株価が+7%と大幅に上昇しています。
オリックスの決算および株価に対するツイッターの反応
高配当株・株主優待銘柄として人気のオリックスは、ツイッターでも良く触れられます。
配当維持、自社株買いが好感されています。
ツイートを眺めていると、個人投資家からはポジティブな印象を持たれていることが分かります。
オリックスの暴落した株価は今後どうなる?買い時?

結論から申し上げると、オリックスは中長期的な視点で買いを考えて良いと思います。株価は回復してきたもののPER9.4倍とまだ割安感があります。
また短期的にも、コロナワクチン実用化、米国のバイデン政権による経済政策による経済回復期待から、オリックスのような伝統的企業=オールドエコノミーが買われる地合いが続いており、株価上昇を見込める銘柄です。
先述した通り、新型コロナ影響下でも安定している事業構造・業績、株主還元への積極姿勢や高い配当利回り、自社株買いが魅力的です。
2020年12月には、スペインの再生可能エネルギー企業を1000億円規模で買収すると発表しています。再生可能エネルギーはバイデン政権によるクリーンエネルギー政策の後押しもあり長期視点で成長が見込める有望な領域です。
個人的には、マクロ経済・事業環境への回復期待が高まる中で、今後じわじわと株価が以前の水準である2000円前後に回帰していく可能性が高いと考えます。

直近では短期で株価が上昇しているので調整局面を待ちつつエントリーし、半年以上の中長期的な目線で、配当でのインカムゲインをもらいつつ株価が上昇したらエグジットする、という戦略が理に適います
オリックス以外の注目銘柄・個別銘柄の分析
新型コロナウイルスの影響で「ゲームチェンジ」が発生しており各社動向は要チェックです。
1Qなど過去のものも含んでいますが個別銘柄を分析しています。宜しければ併せてご参照下さい(※随時更新中)
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まとめ:オリックスは有望な優良安定株で買い検討可能
オリックスの特徴と先日発表した2020年度第2四半期の決算や決算後の動向を踏まえて銘柄分析をしてきました。
結論、私的見解ですがオリックスの株は有望です。新型コロナ下でも業績は安定しており、今後以前の水準にまで株価が戻る可能性があります。
中長期的な目線で今の内から仕込み、配当を得つつ株価の上昇を待つという作戦が良いです。