
本記事では、金(ゴールド)に投資する投資信託のおすすめ銘柄について紹介しています。
景気不安が続くと、金に投資する人が増えます。様々なと金融商品はありますが、金は安全資産と世界中で認識されているからです。
金をダイレクトに購入して運用する方法もありますし、近年は投資信託を通じて金に投資するスタイルが注目を集めています。

こちらの記事では、少額からでも金に投資ができる金関連の投資信託についてご紹介しています
尚、銘柄の選定にあたっては、私が元銀行員として培ったデュージェンス・企業実態把握のスキル、及び長い運用経験に基づくノウハウを駆使しています。
※投資は自己責任でお願い致します
金関連型の投資信託とは?
金関連型投資信託とは、投資対象が金中心のファンドのことを指します。金関連型投資信託を購入することで、間接的に金に投資している形になります。
実際の運用は、ファンドマネージャーという投資の専門家に任せられます。金に関する専門知識のない投資の初心者でも、すぐに始められる投資方法です。
金に直接投資する場合、現物投資の一種です。この場合、運用するためにはある程度まとまった資金を準備しなければなりません。
しかし金関連型投資信託を購入するとなれば、そこまでまとまった資金を用意する必要はないです。銘柄によっては1000円くらいから購入できるものもありますし、積み立て購入に対応した銘柄も見受けられます。

それほど手持ち資金を持っていない人でも、気軽に今すぐにでも始められるところが魅力です
金関連の投資信託のメリット
金関連型投資信託のメリットは、少額からでも始められる点です。一般的に金を購入するには、5g単位からになります。
2020年2月時点の金の価格はグラム当たり平均して5666円です。5g購入するとなると、2万8330円必要です。金の価格は上下動しますが、いつでも基本的に数万円は必要です。
一方、金関連型投資信託を購入するにあたって、1000円程度から販売されている銘柄も見られます。
自動積立が利用できるのも、金関連型投資信託のメリットの一つです。自動積立とは、毎月決まった日付に前もって設定された金額を積み立てる方式です。
金の価格はその時々で上下動します。しかし決まった金額分を購入するので、高くなった時には少なく、低い時には多く購入するなど自動的に調整できます。投資に失敗するリスクを軽減できるわけです。
金を購入した場合、空き巣に入られるなどで盗まれる恐れがどうしても付きまといます。
そのほかにも災害に遭遇した場合、せっかくの金を失ってしまう恐れもあります。しかし金関連型投資信託であれば、金を自分で管理する必要はないです。

ということは盗難や紛失リスクを気にする必要は一切ありません
金関連の投資信託のデメリット
金関連型投資信託を購入するデメリットとして考えられるのは、好景気の時に思っている収益が受けられない可能性のある点です。
株式や債券などほかの金融商品とは異なる値動きをするのが、金の特徴といわれているからです。景気が悪い時には金の価格は上昇する傾向が見られます。
ところが景気がよくなると金の価値は下落傾向が顕著になります。投資効率のいい株式や債券に資金が移動してしまうからです。
金関連型投資信託を購入する際、運用手数料が発生します。これはほかの投資信託と一緒です。一方、金を直接投資した際には、このような手数料がかかりません。

コストがかかってしまうのも、金関連型投資信託購入のデメリットといえます
金関連の投資信託の選び方
金関連型投資信託を選ぶにあたってポイントになるのが、手数料です。ほかの投資信託と一緒で購入手数料と運用手数料があります。
両方を見て、トータルコストの安い銘柄を選びましょう。購入手数料が無料でも、運用手数料が割高で実際にはあまり旨味がなかったという場合も考えられます。
また為替ヘッジを行っているかどうかもチェックしましょう。金の価格は基本的にアメリカドルで上下動します。ということは為替変動の影響を受けるかもしれません。

せっかく金の価格が上昇していても円高の局面に入っていると資産の目減りリスクが出てきます。為替ヘッジは為替変動によるリスクを減らすための手法です。円高の時などにヘッジをしていると安心です
金関連型の投資信託おすすめ一覧!厳選5銘柄
金関連型の投資信託おすすめ①:三菱UFJ純金ファンド
金関連型投資信託の中で最初におすすめしたい銘柄は、三菱UFJ純金ファンドです。「ファインゴールド」という愛称でも親しまれています。
こちらの投資信託は国内の取引所の金価格の値動きを把握することを目的としています。2018年2月時点で純資産は130億円程度あります。
これは投資信託の中でも、十分な資金を確保できています。信託報酬が0.972%ということで、ほかの銘柄と比較すると若干高めです。
2011年に設定されたのですが、純資産はそれ以来基本右肩上がりになっているので、おすすめです。
金関連型の投資信託おすすめ②:ピクテ・ゴールド
2つ目のおすすめ銘柄が、ピクテ・ゴールドです。こちらは金価格の中でもアメリカドル建ての値動きを把握することが目的に投資信託です。
純資産も100億円を超えているので、それなりの規模を誇る銘柄といえます。金の現物投資を主とした銘柄です。
信託報酬は0.8692%ということで、ピクテ・ゴールドの中では低めです。為替ヘッジを行っているので、円高局面で資産が目減りするリスクを抑制しています。こちらも2011年に設定されたのですが、順調に資産は増やしています。
金関連型の投資信託おすすめ③:ゴールド・ファンド
ゴールド・ファンドも金関連型の投資信託の中でもおすすめの銘柄です。世界の金地金価格への連動を目的にした投資信託です。
こちらのファンドのおすすめポイントは低コストにあります。信託報酬は0.3996%です。ほかの銘柄と比較して、突出した低コストです。
できるだけ無駄なコストをかけることなく、金での運用を目指すのであれば、おすすめの銘柄といえます。またこちらの銘柄は、為替ヘッジを行っている商品もラインナップしています。
為替変動リスクにもしっかり対応しているところもおすすめポイントです。
金関連型の投資信託おすすめ④:iシェアーズ・ゴールドインデックス・ファンド
4つ目のおすすめ金関連型銘柄として、iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンドが挙げられます。こちらの銘柄は、LBMAというロンドン貴金属市場協会に連動するような運用を行っています。
LBMAは金の現物市場の中ではメジャーな指標の一つです。購入手数料は無料で、信託報酬も年率で0.50%です。コストがあまりかからないので、効率的に資産運用をしたいと思っている人にはおすすめです。
金関連型の投資信託おすすめ➄:ステートストリート・ゴールドファンド
最後のおすすめ銘柄は、ステートストリート・ゴールドファンドです。スパイダーゴールド・シェアという金のETFの中では世界最大規模を誇るところに出資している投資信託です。
こちらの銘柄は金中心ですが、そのほかの金融商品にも投資しているのが特徴です。日本の短期公社債なども投資対象にしています。

テキスト
好景気の時には金の価格は下落傾向になりがちですが、公社債が穴埋めしてくれる可能性は高いです。リスクマネジメントもしっかりしたい人向けのおすすめ銘柄です。
金関連の投資信託を購入する際の留意点
金の価格は為替リスクと連動しやすい点は留意しておきましょう。一般的に金の価格の上昇するときというのは、ドルの信頼が低下しているときに起こりがちです。
ということは金の価格が上昇する一方で、円買い・ドル売りの傾向が顕著になりがちです。つまり円高になってしまって、為替が金の価格上昇による利益を相殺してしまう恐れが高いです。

このような状況に対処するためには、為替ヘッジのついている銘柄を購入するのがおすすめです
まとめ
不景気の時には、金の購入が盛んにおこなわれます。金をいざという時のために購入したいけれども、手持ち資金がそれほど潤沢ではないのであれば、金関連型投資信託を購入するのがおすすめです。
1000円から積立できる商品もあるので、無理のない資産運用ができるでしょう。