本記事では、中南米地域を対象とした投資信託のおすすめの銘柄を紹介しています。
株式投資、FXなど金融商品の種類は様々です。投資信託は金融商品の1つであり、各種の投資を手掛けているファンドに資金提供するようなものと考えてください。
株式投資やFXでは自ら板情報やチャートをチェックし市場の流れを見極めなければいけませんが、投資信託はお金を出すだけでよいのが魅力です。
実際には、投資信託の選定や損切りのタイミングの見極めなどやるべきことはあるものの、他の金融商品と比べると相場と向き合う時間は少なくて済みます。

投資信託の中には海外の特定の地域に対して投資をするファンドもありますが、今回紹介するのは中南米地域で投資を行っているおすすめファンドです
尚、掲載している投資信託のおすすめ銘柄は、元銀行員として培ったデューデリジェンスの技法を駆使して選定しています。
また新型コロナウイルスの影響で市場全体の値動きが不安定になる傾向がありますので、銘柄選定においては十分にご注意ください。
投資判断のご参考・一助になれば幸いです。
(※投資はくれぐれも自己責任でお願いします)
中南米地域型の投資信託とは?
中南米と言えばメキシコより南を指す、そのようなイメージがあるかもしれませんが、ここは解釈が分かれるポイントです。
厳密にはメキシコは中南米には入りませんが、国連はメキシコを中米と定義しているなど判断が分かれています。
今回の記事で扱う中南米地域とは一般的なイメージに近く、南アメリカ大陸の国、そしてメキシコも含めた中央アメリカのことを指していると考えてください。
中南米地域は今後の発展が見込まれる国が多く、実際に日本企業の中にはこれらの地域に積極的に進出しようという動きも見られます。

当然ながら、今後の発展が期待できるということは投資対象として魅力があるとも言い換えられ、中南米地域の投資信託がおすすめだという声も珍しくはありません
中南米地域型の投資信託のメリット
これは中南米地域に限らず海外全般に当てはまることではありますが、海外の株式銘柄に投資するのは簡単なことではありません。
単純に取り扱っている証券会社が少なく、その上よほどその国についてくわしく知っていなければ投資で勝つのは難しいのが実情です。
中南米の中ではかなり発展している部類のブラジルでさえ、株式を扱っている日本の証券会社はほとんどないのです。ブラジルでもこのような状態なのですから、他の国の銘柄に投資して利益を上げるのは極めて難しいと考えてください。

しかし、中南米地域を扱っている投資信託であれば、その投資信託にお金を出すことで間接的に中南米地域に投資できます
中南米地域型の投資信託のデメリット
中南米地域の投資信託のデメリットとしてまず挙げられるのは、為替リスクによる損失です。
外国に投資するタイプのファンドの多くが外貨建て投資信託であり、外貨で取引されるため為替の変動の影響を受けやすいのです。
これは、他の地域を扱っている投資信託でも変わりませんが、中南米地域は為替リスクが起こりやすいエリアだと考えてください。
少なくとも、米ドルやユーロのようなメジャーな通貨と比べると、格段に危険な面があります。
実際、2019年11月にはブラジル、コロンビア、チリの中南米地域の3つの国で揃ってそれぞれの通貨が最安値を更新したこともあり、為替リスクにより現地の株式の銘柄が暴落する恐れも十分にあり得るのです。
この2019年11月の事件はそれぞれの国の政治の不安定さが主な要因ですが、何かきっかけさえあれば通貨に悪影響を及ぼしかねません。
アジア地域など発展途上国は全体的にハイリスクの投資になりやすく、中南米地域も例外ではありません。
先に書いたように、中南米地域はファンドの投資でもリターンが期待できるものの、一方でハイリスクであることを納得した上で手を出さなければいけません。
2019年11月の事件以外にも、2002年に起こったアルゼンチンの銀行の全面閉鎖などしばしばトラブルが起こっているため、特にギャンブル性が強いエリアと言ってもよいでしょう。
また、何らかのトラブルが起こった際の流動性リスクの問題もあり、危機的状況だと所有していた株式銘柄を決済できない恐れがあります。
予想された動きとは逆方向に行ってしまったため株式銘柄を売りたい場合、仮にその株式を欲しいと思う人が誰もいなければ売買は成立しません。
現実にはここまで極端な例はまずありませんが、それでも中南米のように市場の規模が小さい場合、株式の銘柄の決済ができなかったり、希望よりもだいぶ不本意な価格で決済せざるを得ないケースはあり得ます。

このように、市場の規模などの理由で取引が上手くいかず思うように取引を進められないことを、投資の世界では流動性が低い、もしくは流動性リスクと表現しており、その存在に留意しなければいけません
中南米地域型の投資信託の選び方
中南米地域の投資信託で勝負をかける場合、先に書いたハイリスクをどれくらい許容できるか、このラインを明確にすることが肝要です。
投資信託にも種類があり、株式の銘柄に投資するファンド、債権に投資するファンド、バランスよく投資するファンドなど様々です。
何に投資するかによってもリスクとリターンは変わりますが、どれがよいかは一概には言えません。
しかし、一般的には株式の銘柄を扱うファンドはやや乱高下しやすく、逆に債権を扱うファンドは大幅に利益を叩き出すことは少ないものの安定性の面で期待が持てます。
先に書いたように中南米地域にはリスクが存在するため、株式の銘柄を扱うファンドはより動きが激しくなりやすく、債権を扱うファンドも為替リスクによりやや安定感に悪影響が出ると考えてください。

ギャンブル性を許容できるのであれば大きく勝てるチャンスがある株式の銘柄を扱うファンド、安定性を重視するのであれば債権を扱うファンドがおすすめです
中南米地域型の投資信託おすすめ一覧!厳選5銘柄
最初のおすすめは大和アセットマネジメントのブラジル・ボンド・オープンで、現時点の純資産が645億と体力に期待が持てます。
為替リスクを抑えるための為替ヘッジが原則ないものの、主にブラジル・レアル建ての債権に投資しているため安定感が見込めるファンドです。
続いてのおすすめは三井住友DSアセットマネジメントのメキシコ債券オープンで、名前にあるようにメキシコ・ペソ建ての債権に投資しています。
毎月の分配を前提としつつ中長期的な成長を目指しているため、定期的な利益を期待する場合に押さえておきたいおすすめのファンドです。
3つ目のおすすめ、レッグ・メイソン・アセット・マネジメントのLM・ブラジル国債ファンドも債権に投資しており、現時点での純資産が350億円と体力的にも十分です。
次におすすめできるのはHSBC投信株式会社のHSBCブラジルオープンで、ブラジルの株式の銘柄に投資しています。
先に書いたような株式の銘柄にはリスクはあるものの、各企業の業績などからプロが投資先を判断しているため、リターンを期待するのであれば押さえておきたいファンドです。
最後のおすすめは、T&Dアセットマネジメントの「ブラジル株式ツインαファンド ツインα・コース」です。
こちらはブラジルの株式市場に上場されている投資信託を主な投資先としていて、さらに他のブラジルの株式銘柄も扱っています。
ブラジルの株式の銘柄を扱いつつも、オプション取引を意識したバランス型の投資信託と考えてください。
中南米地域型の投資信託を購入する際の留意点
ファンドの純資産は市場で戦っていくための体力とも言い換えられるため、必ずチェックしたいポイントです。

また、ハイリターンの魅力があるからこそ、予想以上に手数料が引かれていたということのないよう、事前に各ファンドの手数料をしっかりと把握してください
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また純粋な投資信託と類似する商品としてETF(上場投資信託)が存在します。ETFは投資信託と同様、リスク分散が図れ積立にも向いている商品です。
加えて、高い利回りを誇る分配金を定期的に得ることができる商品が多数存在しています。
以下の記事では、ETFのおすすめ銘柄について紹介していますので、宜しければ併せてご参照下さい。
▼内部リンク▼
積立におすすめ!ETFの厳選3銘柄【分配金や値上がり益を期待】
投資信託購入を検討している方へのおすすめ投信
本記事で紹介した投資信託以外にも、パフォーマンスに優れるおすすめの投資信託は存在します。併せて検討してみてはいかがでしょうか。
投資信託のおすすめ商品サービス①:三井住友DSアセットマネジメント投信
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以下の記事では、あなたの資産形成の一助となる、パフォーマンスに優れつつも手軽に開始できる積立投資の商品・サービスを紹介しています。宜しければ併せてご参照下さい。
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積立投資で超おすすめの商品・サービスまとめ10選!ローリスクで資産形成
ほんの一握りの富裕層を除き、会社勤めなどの本業からの収入のみでは将来的に生活が困窮するのは目に見えています。
まとめ
中南米地域の投資全般がそうであるように、投資信託もハイリスクハイリターンの傾向が強くどうしてもギャンブル的な面は避けられません。
安定志向の投資には向かない地域ではあるものの、一方で中南米地域の成長による魅力も大きいため、ギャンブル的な面を許容できるのであればおすすめです。