
- KDDIの株価は2021年にどうなる?
- 2020年第2Q決算やその後の動向は?
本記事は上記のように考えている方にとって読んで頂く意義があると思っています。
KDDIは以下の特徴を有する高配当安定株です。
・中核の通信事業を元に業績安定しているディフェンシブ銘柄、ライフデザイン・ビジネスセグメントが成長期待
・新型コロナウイルスに強い事業構造
・19期連続増配で高い利回りを誇る
まもなく3Qの決算発表が迫っていますが、第2四半期の決算を紐解くと、安定的な携帯電話事業と成長が期待できるライフデザイン・ビジネスセグメントにより新型コロナウイルスの影響下においても増益となっています。
個人的な見解として、これまでおすすめしてきたのと同様に引き続き買い検討ができる銘柄と考えています。大統領選後、コロナワクチンの実用化期待でこれまで売られていた割安株買いが加速したことも手伝い、既に株価が上昇を始めています。
懸案だった携帯電話料金引き下げの動向についても、携帯大手キャリアが格安プランを公表しており既に市場に織り込まれています。

元銀行員、投資歴10年以上の経験で培った企業実態把握スキルを活用して分析しつつ分かりやすく解説していきます
以下で詳しく解説していきます。
※投資は自己責任でお願いします
KDDIの基本データ
最初にKDDIの株式投資にまつわる基本データを確認します。

KDDIの株価推移と直近データ
- 株 価:3,224円
- P E R :11.17倍
- P B R :1.69倍
- R O E : 14.90%
- 利回り:3.72%
KDDIは業績が安定しているディフェンシブ銘柄として知られ直近5年間で株価はおおよそ2500~3500円のレンジで安定的に推移しています。
5年間で何度か株価が急落していますが、政府主導の携帯電話料金の値下げ圧力(2020年9月、2018年10月)や楽天による通信キャリアとしての携帯事業参入(2017年12月)が契機になっています。

しかしながら、その後株価を戻す展開となっており結果的にレンジを形成しています
KDDIの特徴:高配当のディフェンシブ銘柄
KDDIの特徴は以下の通りです。まとめると、高配当なディフェンシブ銘柄と言えます。
・中核の通信事業を元に業績安定しているディフェンシブ銘柄、ライフデザイン事業が成長期待
・新型コロナウイルスに強い事業構造
・19期連続増配で高い利回りを誇る
中核の通信事業を元に業績安定しているディフェンシブ銘柄、ライフデザイン・ビジネスセグメントが成長期待
KDDIの事業は、国内・グローバル×パーソナル・ビジネスのマトリックスで大きく4つに分かれますが、パーソナルの携帯電話事業がKDDIの中核事業です。
【KDDIの事業セグメント】

携帯電話事業から創出される利益およびキャッシュが当社を支えています。携帯電話事業は景気の動向に大きく左右されず不況に強いため、KDDIはディフェンシブ銘柄として認識されています。
またライフデザイン領域が主要な成長領域です。スマホ決済のau Payやじぶん銀行、カブドットコム証券への出資といった金融、デジタルサービスの提供が主なビジネスです。
またビジネスセグメントは、テレワークや5G関連のソリューションが成長期待です。テレワーク関連は足許のコロナ禍において大きな伸びを見せています。
新型コロナウイルスに強い事業構造
KDDIの事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響、すなわち外出自粛やリモートな働き方の拡大といったトレンドに対して強い事業構造を有しています。
デジタル・ネット領域である携帯電話事業、ライフデザイン事業に加え、ビジネスセグメントでは「KDDI まとめてオフィス」で通信を主体とした法人向けのソリューションを提供しています。
- スマホ等のスマートデバイス導入
- リモート対応の通信ネットワーク整備
- セキュリティ・リスクに係わるソリューション
- クラウドソリューションの活用・導入
- 5Gに係るソリューション 等
こうしたデジタル領域のソリューションは、新型コロナウイルス感染拡大で需要が増大しており、有望な領域です。
19期連続増配で高い利回りを誇る
【株主還元方針】

株主還元にも積極的で、配当性向は40%であり配当利回りはあしもとで3%中盤で推移しています。
【配当金の推移】

配当金に関しては、増配を継続しています。2021年3月期も増配を発表しており19期連続で増配となる計画です。

通常時のみならず新型コロナウイルスの影響下においても業績の安定性があり、かつ配当利回りが高い安定高配当銘柄と言えますね
KDDIの第2Q決算を受けた株価の反応と決算の詳細

第3Qの決算発表が迫っていますが、前回の決算をおさらいしておきましょう。
第2Q決算発表後のKDDIの株価は、10月30日の発表後に株価が大きく上昇しました。決算内容と同時に発表された自社株買いが好感されています。
決算は、新型コロナウイルスの影響下においても、前年対比増益となりました。ディフェンシブ銘柄としての本領が垣間見えた内容です。
【業績サマリー】

第2四半期の決算は、売上高は微減だったものの営業利益が前年同期比+6.4%で着地しました。

営業利益の成長は、同社が成長領域と位置付けているライフデザイン領域、ビジネスセグメントが増益となったことが要因です。
今回の2Q決算発表においては、業績の詳細よりも「5G」「マルチブランド戦略」「KDDI Accelerate」といった今後の基幹戦略に関する説明に重点が置かれました。
【マルチブランド戦略】

決算発表前の既報ではありますが、菅政権の携帯電話料金引き下げ要請に対しては、UQ mobileの割安プランで対応することを発表しています。
【KDDI Accelerate】

「KDDI Accelerate 5.0」は、持続可能な生活者中心の社会「Society 5.0」を目指し仮想空間との融合で豊かな社会を実現を目指す計画です。
今回決算の目玉として、トヨタ自動車との業務資本提携強化が発表されました。
- 通信プラットフォームの研究開発の共同実施
- 次世代コネクティッドカー向けの運用管理システムの共同開発
- クルマの内外に囚われることなく、人々の生活を豊かにし、安心安全を追求していくサービスおよびサービスプラットフォームの共同構築
- ビッグデータを活用した社会課題解決の共同推進
加えて併せて、2000億円上限の自社買いを発表しています。

成長領域の好調さ、トヨタとの業務提携、自己株買いを好感し、発表後に株価が上昇しています
KDDIの決算および株価に対するツイッターの反応
第2Qの決算内容やKDDIの印象についてポジティブなツイートが多いですね。
KDDIの株価は今後どうなる?買い時?
結論から申し上げると、第3Qの決算発表を確認し方がよいですが、個人的な見解として中長期的な目線で買いを考えて良いと思います。コロナ影響下においても、ディフェンシブ銘柄としての底堅さを発揮していますし、通期増益も期待できます。
先述した通り、新型コロナ影響下でも安定している事業構造・業績、コロナ禍でむしろ加速する成長事業領域、19期連続増配と高い配当利回りが魅力的な銘柄です。
加えて、大統領選の落着、コロナワクチン実用化期待による割安株への資金流入も手伝い、KDDI株には追い風が吹いている状況です。
第2Qの決算内容や自己株買いが好感され、また割安株が買われる地合いで2020年9月頃に菅政権が言及した携帯電話料金引き下げによって株価は下落しましたが、そこから大きく株価を戻しています。
加えてその携帯電話料金引き下げについても既に、大手携帯キャリアは3社とも大差ない格安プランを発表しており、その影響は市場に織り込み済と言えます。
目先の目標水準は、携帯電話料金引き下げの発表前に付けた水準、かつ直近5年ほどのレンジ上限である3500円付近になります。

第3Qの決算を踏まえつつ、決算内容にネガティブサプライズが無ければ、3500円を目指していく展開が予想されます。レンジ内で若干の高値に見えるので、3500円付近をブレイクしていくか、その攻防は注視する必要があります
KDDI以外の注目銘柄
新型コロナ影響で大きな「地殻変動」が発生しており上場企業の業績トレンドは要チェックです。
本ブログの記事で、個別銘柄の動向をチェックして分析していますので、よければぜひご覧ください。
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まとめ:KDDIはディフェンシブ銘柄として有望であり買い検討可能
KDDIの特徴と先日発表があった2020年度第2四半期の決算を踏まえ銘柄分析を実施しました。
第3Qの決算発表を確認する必要はありますが、結論、私的見解としてKDDIは業績が安定していて堅実な成長が見込める有望株です。新型コロナ下でむしろ増益基調にあります。
ただしレンジ内ではやや高値圏にあるように見えますので、3500円付近での攻防が発生した際は注視する必要があります。焦って買いを入れて高値掴みをしないよう注意が必要です。