この記事では、インバウンド増加によって今後成長および株価上昇の可能性があるおすすめ銘柄を紹介しています。

インバウンド(訪日外国人)は年々増加の一途を辿っています。2012年には800万人ほどだった訪日外国人数は、2018年は3000万人以上にまで急拡大しています。

訪日外国人が国内で宿泊・交通機関利用・買い物することによって潤う「インバウンド銘柄」はこうしたトレンドに乗って成長拡大する企業です。

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インバウンドは国策も味方して今後も継続する可能性が高い有望なトレンドの一つです。トレンドに伴って成長するインバウンド関連銘柄を見逃さないようにしましょう

以下で、インバウンド関連銘柄について詳しく解説していきます。

インバウンド(訪日外国人)は増加し続けている

インバウンドと聞くと思い浮かぶのは中国人による 「爆買い」ではないでしょうか。 4-5年前に大きな話題になりその経済効果が経済各誌を賑わしました。

最近では話題に上る機会も以前と比較すると少なりましたが、インバウンド=訪日外国人の数はどのように推移しているのでしょうか?

【年別の訪日外国人数推移】

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出典:JTB総合研究所

2018年の訪日外国人は3191万人で、前年対比+11.2%の増加でした。大きく増加し始めた2012年:836万人から比較すると、約3.8倍です。

国内の人口が減少しあらゆる産業の市場が縮小する中で、政府の政策や民間企業の努力によって、2012年からの7年間、訪日外国人数は毎年過去最高を更新し続けてきました。

因みに2019年はというと1-10月まで2691万人。このままのペースで行くと昨年度並みを維持、若しくは微増で着地しそうです。

インバウンド(訪日外国人)による経済効果は兆円レベル

外国人が日本に訪問し、国内で消費することによって日本経済ひいては企業が潤います。ホテル宿泊・飲食費・交通・ 買い物などでお金を使い経済効果をもたらします。

【インバウンド(訪日外国人)による経済効果の推移】

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出典:観光庁

訪日外国人の増加に伴いその経済効果も増加し続けており、2017年には4.4兆円にまで達しています。2012年に経済効果1兆を超えてからおよそ4.1倍にまで膨れ上がっています。

訪日外国人の数は今後も増加する公算が高いです、その大きな要因として2020年の東京オリンピック・パラリンピックが挙げられます。

東京オリンピック・パラリンピックで来日する外国人数が増加するのは間違いないでしょう。更に、日本の良さを知らしめることができれば、旅行者としてリピーターになってくれる可能性もあります。

インバウンド増加要因の一つとして政府の後押し

このようにインバウンド増加に伴って兆円レベルの大きな経済効果が創出されていますが、増加要因の一つとして政府による政策が挙げられます。

政府は、少子高齢化によって国内市場が減少していく現状に対してインバウンドによる消費増加を重要視しており「観光立国推進基本計画」を2017年に掲げています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに訪日旅行者数:4000万人、訪日外国人の旅行消費額8兆円を達成することを掲げ、4つの施策に取り組んでいます。

  • 国際協力力の高い、魅力ある観光地域の形成
  • 観光産業の国際競争力の強化及び観光の振興に寄与する人材の育成
  • 国際観光の振興
  • 観光旅行の促進のための観光の整備

1点目は、文化財・歴史的資源・自然等の観光資源としての活用や、都市間を快適な交通網で結ぶ地方創生回廊完備等の強化を行っています。

2点目について、観光経営人材の育成等のソフト面の強化を図っています。

3つ目は、訪日プロモーションの実施、Wi-Fi等の通信環境整備、観光情報の充実・多言語化等が施策として挙げられています。

そして、4つ目は外国人観光旅行等の災害被害軽減等が含まれます。

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目標はオリンピックまでではありますが、少子高齢化による国内の市場規模減退という危機を乗り越える一助として、インバウンド政策を継続する可能性が高いです

インバウンド関連銘柄のおすすめ一覧!厳選5銘柄

ここまでインバウンドのトレンドについて説明してきました。ここからインバウンド増加に伴って株価が上がる可能性があるおすすめ銘柄についてご紹介します。

インバウンドの増加によって恩恵を受ける業界は主に「消費財」 「交通インフラ」 「旅行代理店」業界です。その中から特にインバウンド効果を受けやすいおすすめ銘柄を掲載しています。

インバウンド関連銘柄のおすすめ①:資生堂

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化粧品販売が中核となる資生堂は、インバウンド増加による恩恵を受けやすい企業の筆頭です。実際に、インバウンド売上も他社が苦戦する中、年率5%のペースで伸長しています。

かつて中国人による「爆買い」の対象ともなっていますし、未だに訪日外国人の半数近くが化粧品・香水を購入し、その平均購入額は3万円に上ります。

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資生堂は中国市場の販売も好調で直近では前年比22%の伸びを見せています。中国人が自国からネットで資生堂ブランドを購入するという、インバウンドの副次的な効果も出てきています

インバウンド関連銘柄のおすすめ②:HIS(エイチ・アイ・エス)

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旅行代理店業が主軸のHIS(エイチ・アイ・エス)も、インバウンド増加に伴って業績が拡大する代表格です。

日本への旅行客数が増加すれば、旅行手配の手数料、パッケージツアーの販売などにおける客数が増加し売上・利益を得られます。

インバウンドを好機と捉え対策を積極的に講じており、海外旅行会社との提携、国内の自治体、企業との提携により、訪日外国人の数を取り込む自助努力を継続しています。

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前期の営業減益が響き足許では株価が下落気味ですが、今後の成長への期待感は引き続き維持されています

インバウンド関連銘柄のおすすめ③:東日本旅客鉄道

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東日本旅客鉄道もインバウンド関連銘柄の代表例です。インバウンド増加によって国内の外国人旅行者が増加すれば、電車などの交通網の利用が増えます。

特に、日本への観光客は東京に降り立つ外国人が多く、東日本に根を張る同社は収益機会が確実に高まります。

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最近は、東京や京都といった従来の観光都市のみならず地方都市を訪れる外国人旅行客も増えています。移動量が増えればその分、鉄道を利用する機会が増えるため、同社にとって追い風が吹いていると言えます

インバウンド関連銘柄のおすすめ④:西日本旅客鉄道

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東日本旅客鉄道と同様、西日本旅客鉄道も有力なインバウンド銘柄です。西日本旅客鉄道は、インバウンド増加の機会を逃さないよう多種の施策を講じています。

「JR西日本グループ中期経営計画2022」グループ共通戦略において、インバウンドの取り組みとして、受入体制の充実、広域観光ルートの開発を整備、プロモーション強化に取り組んでおります。

受入体制の充実では、観光庁による訪日外国人へのアンケート調査で日本を旅行中に困ったこととして、「コミュニケーション/多言語表示」や「無料Wi-Fi」という回答が多かったことを踏まえ、当社でも整備を進めて参りました。

災害時、掲示や放送で運転状況などをご案内してまいりましたが、駅構内でも改札から離れたところでお待ちのお客様や、観光地や宿泊施設などの駅以外に滞在していた方がいらっしゃったことを踏まえ、駅以外での情報提供などの充実を図ります。

出典:西日本旅客鉄道
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外国人観光客の利便性が高まり、ストレスなくスムーズに公共交通機関に乗車できれば利用者も増加の一途を辿るでしょう

インバウンド関連銘柄のおすすめ➄:共立メンテナンス

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共立メンテナンスは、「ドーミーイン」などビジネスホテルや寮を運営しておりインバウンド関連銘柄です。

ドーミーインの新規開業を継続しており、インバウンド需要を取り込んでおり地方での事業が好調です。インバウンド増加に伴って増収増益を続けており今後も堅調な成長が期待できる。

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様々な分野のテーマに投資することでリスク分散の為のポートフォリオを構築することをおすすめします

まとめ:インバウンド増加によって恩恵を受ける企業を確実に狙う

インバウンド関連銘柄をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

インバウンド増加は、国策も味方する将来的に非常に有望なテーマですので、ぜひ一度チェックすることをおすすめします。