【2021年最新版】富士フィルムホールディングスの株価は今後どうなる?今が買い時? | 株式投資アナリティクス@金融×戦略コンサル

個別銘柄分析

(株式投資アナリティクス編集部)

株価が堅調に推移している富士フィルムホールディングスは、事業内容をみても、財務指標をみてもマイナス面はなく、投資に適した銘柄の一つです。新規事業に参入し成功をおさめた実績から多くの投資家から支持されています。富士フィルムホールディングスの企業概要や特徴、直近の動向、今後の投資判断やリスクについて紹介します。

企業・ビジネスの特徴

富士フィルムホールディングスは、年間売上高が2兆円を超える大企業で東証一部に上場しています。富士フィルムホールディングスの事業内容は大きく3つに大別され、1つは主にBtoB向けのヘルスケアと高機能材料分野の製品やサービスを提供をしているヘルスケア&マテリアルズソリューション事業、2つめは複合機やプリンターなどオフィス関連製品やサービスを提供する昔から行っているドキュメントソリューション事業、そして最後はインスタントカメラやデジタルカメラなど、写真関連の製品やサービスを提供しているイメージングソリューション事業です。かつては、イメージングソリューション事業を中核にビジネスを展開してきた会社ですが、自社が誇る映像やフィルム技術を活かし、ヘルスケア&マテリアルズソリューション事業に新規参入して成功をおさめ、今ではヘルスケア&マテリアルズソリューション事業が全体の売上の半数弱を支えるビジネスへと拡大しています。

ヘルスケア&マテリアルズソリューション事業の詳細では、ヘルスケアの部分では、人々の健康に関わる予防と診断と治療の3領域でメディカルシステム、医薬品、バイオCDMO、再生医療、ライフサイエンスなどの事業を行っており、一般の人が医療関連の分野で富士フイルムの名称を目にする機会が多くなっています。医療関連の事業はそれだけにとどまらず、メディカル分野では、医療設備としてX線画像診断、内視鏡、超音波診断、体外診断などの各種診断機器などを取り扱っています。新規参入した医療分野では診断画像などを一元管理する医療ITなどを他社に先駆けて開発するなど、めまぐるしい発展を遂げています。これらの医療分野の知見は元々ありませんでしたが、イメージングソリューション事業で培った映像やフィルム技術などのノウハウを惜しみなく利用し、大きく事業内容を転換し成功を収めている事例にもなっています。

一方、中核であったイメージングソリューション事業は、狭い市場での中で競合がひしめく中での戦線を離脱し、デジタルカメラのニッチ市場でもあるインスタントカメラチェキやフォトブックなどの写真関連製品サービスを細々と展開しており、全体の売上比率は10%強にとどまっています。自社の強みを持っているノウハウを客観的に把握し、どの市場でビジネスとして展開できるかを俯瞰的に捉えている事、そして新しいことに挑戦する果敢な体制は市場からも評価され、富士フィルムホールディングスの今後の展望にも期待が高く株価も堅調に推移しています。

直近の主要な動向

富士フィルムホールディングスの直近の動向は、プレスリリースを見ても医療関係に関する開発成功の事例報告や新商品の発売が中心になっており、イメージングソリューション事業においては、発売中の製品の販売中止などの告知が目立っています。特に直近での大きな動きの一つに、米国にバイオ医薬品の製造拠点を新規に設けることがあり、話題を集めています。今世界中で注目を集めているバイオ医薬品は副作用が少なく高い効能が期待できる分野として、大きな市場成長が見込まれています。しかし、開発や製造に関しては大きな設備が必要であることからサードパーティに製造依頼するケースが多く、それがネックとなり市場でのリードタイムの長さなど課題も生じています。

富士フィルムホールディングスが2,000億円を超える大規模投資を行い、米国に製造拠点を設けることでワンサイトワンストップを実現できるとともに、開発に成功したバイオ医薬品をいち早く市場に送り出すことができるようになります。来たるべきバイオ医薬品の市場急成長を見据えてのビジネス投資を行い、医薬品の安定供給と他社に先駆けた製造から販売のノンストップ構造を作り出すというモデルは、富士フォルムの戦略の一つです。

今後の株価推移予想・投資判断

富士フィルムホールディングスの株価は、毎年夏に株価が落ち込み秋から春にかけて上昇するチャートを描いています。毎年春には過去の高値を更新し続けています。この背景には、富士フィルムホールディングスは減収の状況でも増益の体制だけは崩さずに経営を行っている事があげられます。競合他社の多くは、増収の場合に増益、減収の場合には減益となっていますが、どんな状況下でも増益をたたき出す事が、市場参加者からの強い信頼を得ている根拠の一つです。

今後の株価の動きは春先に一度天井を付けて、その後夏にかけて一度下落する事が想定されるため、今、この時期での投資は高値掴みになってしまう可能性が高いため、買い時ではありません。月足で追って、一度下落して底値が見えた段階が投資する判断軸となります。

投資する上で想定される当社の事業リスク

富士フィルムホールディングスでは、ホームページサイトで自社の事業等のリスクを明確に謳っています。事業内容の特徴や伸びしろの要因などだけでなく、弱みであるリスクに関しても公開することで投資家に対して注意喚起を行っている姿勢も見習うべきものです。富士フィルムホールディングスに投資する上で重要な事業リスクとして認識しておくべき内容は、環境変化や競合に関わるリスクです。医薬分野へのチャレンジは他の企業も進出し始めています。

それぞれの企業が得意分野を持ちそれを医薬事業へ活かしてきた場合、市場シェアの逆転現象が生じてしまいます。医薬品は開発、研究がベースとなるため、特許出願などは直前までわかりません。この分野においては、今後も競争が激化する可能性があります。ただし、株価が急落する要因にはなり得ないため、日々の情報収集を怠らずに動向を監視する事で乗り切れるリスクとも言えます。

まとめ

富士フィルムホールディングスは、医療分野に新規参入しながらも得意の技術やノウハウを駆使し、他社を圧倒するビジネスを展開して成功を収めている企業です。

株価もここ数年堅調に推移しているため投資するにはおすすめの銘柄となります。競合他社や環境変化によるリスクはあるものの、リスクも含めて投資家に公開する企業姿勢もあるため、安心して投資できる会社です。

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