
金融の世界でもIT技術を盛んに取り入れる動きが急速に進んでいます。そのシステムを支えるのがフィンテックです。世界的に見ても巨大な金融市場、投資市場である日本でも、投資をするための最新技術が続々と投入されています。
金融関連銘柄はかなり価値が上昇する可能性が高いですし、安定性があるということで、元々人気がある分野です。そこに、新しい分野であるフィンテックが加わり、より市場が盛り上がります。フィンテックに投資するメリットと、おすすめの関連銘柄をチェックして実情を探ることができます。
フィンテックの概要解説

フィンテックとは、金融の「ファイナンス」と最新技術の「テクノロジー」を合わせた造語です。金融取引や管理、分析のシステムにおいて最新の技術、特にIT技術やAI技術を用いるものです。
金融取引をスムーズに進めるためには、膨大なデータを瞬時に処理できる高度なIT技術が必要です。また、セキュリティーの観点からも高い技術が求められています。同時に、取引を行う上での解析と判断をAIにゆだねるという動きも加速しています。人間の勘や判断では成しえない、冷静で高速の取引を可能にしてくれる技術には注目が集まっています。
フィンテックの関連銘柄の株価が上昇を見込む理由

元々金融関連銘柄というのは、大きな企業が莫大な資金を投じているということもあって、投資家が目を付けているところです。そこに、新しい技術を加えたフィンテックというジャンルが登場し、新たな投資対象として注目されるようになっています。
ベンチャー企業が参入しやすい分野でもあるため、これから成長する可能性を大きく秘めているのが魅力です。また、フィンテックの発達によって、投資初心者であっても投資がしやすくなっています。こうした個人投資家の参入も、フィンテック関連銘柄の上昇を後押しするものとなります。
フィンテック関連のおすすめ銘柄一覧!厳選5銘柄
フィンテック関連のおすすめ株銘柄①:SBIホールディングス(8473)
金融関連銘柄ということであれば、SBIは外すことはできません。しかも、最新技術を駆使したシステム作りや、一般顧客までを意識した幅広いサービス展開は、フィンテック分野における大きなアドバンテージです。
総合力が高い企業ですので、安心して購入できます。しかも配当利回りが比較的高いため、長期保有による利益を見込めるというのもおすすめできる点です。高い人気を誇る銘柄ですので、価格の急な変動が生じづらく初心者でも手を出しやすいのもポイントです。
フィンテック関連のおすすめ株銘柄②:フィスコ(3807)
新しいタイプの金融関連企業と言えます。元々は金融関連の情報を提供したりコンサルティングをしたりするのが、メインの事業となっています。高い情報収集能力と判断力を持っているのが強みで、幅広いサービス展開をしています。
仮想通貨の取引所も持っていて、フィンテックの分野でも攻めの姿勢が見える企業です。単元株数は100株となっていて、購入しやすい株式であるというのもおすすめの理由です。配当利回りは低めですので、短期から中期の保有をする人が多い傾向にあります。
フィンテック関連のおすすめ株銘柄③:ネクストウェア(4814)
主にIT関連事業を行っている企業です。データベースシステムの開発や管理保守をメインとしていて、アウトソーシングを行っています。システム開発のノウハウが高く、それがフィンテックにも生かされています。
さらにブロックチェーンの技術とノウハウもありますので、セキュリティー面での支援ができるというのも、おすすめの点です。直接金融に携わっているわけではなく、あくまでも金融機関への支援をするという立場にあります。
フィンテック関連のおすすめ株銘柄④:マネックスグループ(8698)
ネット証券会社として大手の企業です。国内だけでなく、アメリカや香港でもネット証券事業を行っていて、そのカバー範囲はかなり広いものがあります。仮想通貨取引の分野にも参入していて、総合的な金融取引を一グループ内でできるのが強みです。
最新IT技術を取引に組み込むのが得意でフィンテックを上手に活用しています。金融関連銘柄における知識があるなら、同時にその部分も見て投資判断をするのがおすすめです。
フィンテック関連のおすすめ株銘柄➄:アイエックス・ナレッジ(9753)
システム開発を行う会社です。様々な分野におけるシステムを作ることができますが、特に金融系のシステムに強いのが特徴です。
高い実績とノウハウがありますので、導入にあたってのコンサルティングができますし、開発から運用までを一貫して行えるというのがメリットです。総合的なサポートができるのはおすすめ理由となります。
フィンテック関連銘柄の想定されるリスク

直接金融取引を行う企業の場合は、当然金融市場の影響をダイレクトに受けることに注意しないといけません。何らかの金融ショックや取引失敗が起こると、一気に価格が下落していまいます。
また、システム開発系の企業も、それに引きずられる形で価格を下げることが予想されますので、リスクが上昇します。さらに、外資系の企業が競争相手としていますので、海外の動向も注視していないと思わぬリスクを背負うことになります。
フィンテック関連銘柄を購入するおすすめタイミング
フィンテック分野は業績がすべてですので、四半期ごとの業績をきっちりとチェックしましょう。その上で、高い成長率を出しているところを見つけられれば、買いのタイミングと言えます。
さらに、新しい商品の発表にも注意して、投資家の注目を集めるかどうかという点にも気を付けたいものです。他社とは違う売れる商品を出した場合も、やはり購入に動くタイミングとなります。
まとめ
フィンテック関連銘柄は、主に証券会社などの金融取引を行う企業と、こうした企業を支えるシステム開発系の企業に大別されます。それぞれのジャンルで着目点が違いますので、自分にとって判断しやすい分野を選びましょう。
フィンテックは金融市場の動きに直接左右されやすい銘柄です。そのため、株価だけでなく金融市場の動向からも目を離さず、大きな動きがあった時にはすぐに対応できるようにするのがおすすめです。局面によっては大きく値が動きますので、素早い判断をして利益を着実にあげたいところです。