ファーストリテイリングの株価は2021年にどうなる?今が買い時?

本記事では、大型株であるファーストリテイリングについて銘柄分析を実施しています。以下のようにお考えの方に読んで頂く意義があります。

  • ファーストリテイリングの株価は2021年にどうなる?
  • 今後の株価を占う上で直近決算やその後の動向は?

ユニクロやGUなどのオリジナル衣料ブランドを世界展開する日本企業・ファーストリテイリング。

この会社は絶対的なカリスマ経営者である柳井正氏がリーダーとして活躍してきた会社で、1980年代からほぼ右肩上がりの成長を続けてきました。

結論として、ファーストリテイリングは引き続き買いを検討できる有望株です。しかしながら直近は株価が急上昇しているため高値感があり、調整局面を待った方が良いです。

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投資歴10年以上、元銀行員のデューデリジェンス能力をフルに駆使しした分析を分かりやすく解説していきます

※投資は自己責任でお願い致します

※情報は随時更新していきます

ファーストリテイリングの基本データ

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  • 時価総額:9.65兆円
  • PER:103.58倍
  • PBR:9.71倍
  • 配当利回り:0.53%

新型コロナウイルスの影響下にありながらも、株価は右肩上がりで成長を継続しています。素晴らしい企業ですね。

ファーストリテイリングの企業概要および事業の特徴

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同社の歴史を紐解きながら、ファーストリテイリングの特徴について見ていきます。

小郡商事時代

株式会社ファーストリテイリングという会社の起源は1949年まで遡ります。この年に柳井正氏の父親である柳井等氏が山口県宇部市にて「メンズショップ小郡商事」という紳士服店を個人事業でスタートさせました。

その後、小郡商事は法人化して事業領域を拡大させ、カジュアル衣料系であるVANSHOPの経営にも乗り出すようになりました。

東京での生活を経て山口に戻り小郡商事入りした柳井正氏は、VANSHOPの経営を通じてカジュアルウェアビジネスのノウハウを学んでいきます。

柳井等氏から息子の柳井正氏へと経営権がバトンタッチが行われたのは1984年の事です。その1984年に正氏はUNIQUE CLOTHING WAREHOUSE(のちのUNIQLO)という倉庫型のカジュアル衣料店の経営を開始し、この店はオリジナル商品中心になっていきました。

ファーストリテイリングに社名変更

小郡商事からファーストリテイリングへと社名を変更したのは1991年の事です。この社名には”顧客から寄せられる要望に対して素早く(FAST)応えていく”という企業理念・ビジネスの特徴が表れています。

積極的に顧客から要望・クレームを受け付けるという柳井正氏による戦略が功を奏し、会社は弱点を次々に克服していきます。そして、海外生産により安い値段を実現させたほか品質も申し分ないユニクロの服は全国各地で飛ぶように売れ、1998年には遂に東京・原宿へ進出しました。

原宿進出以降

原宿進出にあたり、アパレル事業の激戦区である東京都心での事業を勝ち抜くため、 1900円の格安フリースジャケットを目玉商品として投入します。

このフリースジャケットが爆発的にヒットして2000年前後にはユニクロブームが起き、この時期にファーストリテイリングは急成長を遂げました。

ブームが去って2000年代にわずかながら低迷期を迎えた時期もあります。しかし、一旦社長職から退いた柳井正氏が2005年に社長復帰すると業績は見事に復調しました。

ジルサンダーとの協業を機に世界的なブランドへ

2000年代後半頃から、”世界一のアパレル企業目指す”という柳井正氏の壮大な目標の中でファーストリテイリングの海外進出は本格化していきます。

そんなファーストリテイリングにとって2009年にはとても大きな出来事が起こりました。それは、ユニクロ同様のシンプルな服作りを作風の大きな特徴とする世界的なハイファッション系デザイナー、ジル・サンダー氏との業務提携です。

契約後「+J(プラスジェイ)」というコラボラインを世界展開すると、このコラボラインの商品は世界的な大ヒットを記録し、ユニクロの世界的評価は飛躍的に向上しました。

「+J」プロジェクトの大成功により海外事業を軌道に乗せたファーストリテイリングは中華圏や欧州圏などへ続々進出していき、各地での人気・評価は右肩上がりの状況です。

ファーストリテイリングの直近動向(最新決算詳細・ニュース)

ファーストリテイリングの特徴を見てきましたが、今後の株価を占う上で、ファーストリテイリングの直近動きを見ていきます。

ファーストリテイリングは、2021年1月14日に令和3年8月期の第1四半期決算を発表しました。

【決算サマリー】

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出典:ファーストリテイリング

売上利益こそ前年同期比を僅かに下回っていますが、ただし、日本・世界のアパレル企業の大半が新型コロナ問題により大苦戦する中、営業利益に関しては前年度1Qの916億円を200億円以上も上回る1130億円という数字を叩き出しました。

営業利益が改善したのは、物流費および広告宣伝費の削減が奏功したことが要因です。コロナ影響下で効率化を進め、事業のレジリエンスがより高まっていることが見て取れます。

これは、日本や中華圏でのユニクロ事業が好調であったほか、収入に不安がある中でも手が届きやすい価格帯の商品を提供するGUの業績が好調であったためです。

【セグメント別実績】

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出典:ファーストリテイリング

セグメント別で見ると、国内のユニクロ・GU事業が好調でした。海外は特に欧米でコロナ感染拡大の影響を受け、売上収益はやや苦戦しています。しかしながら巧みな経費コントロールにより事業利益は前年対比プラスです。

なお、販売チャネル的にはユニクロ事業・GU事業共に、実店舗事業と並んで昔から力を入れてきたEC事業の売れ行きが事業を大きく下支えしました。巣ごもり需要やユーザーのオン来ショッピングへのシフトを的確にとらえています。

【通期業績予想】

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出典:ファーストリテイリング

業績予想は期初から据え置きですが、1Q決算が増収増益と好調に着地しており、今後上方修正も期待できます。

この好決算は、株価にこそ直後に大きな影響はありませんでしたが、アパレル系の業界メディアや経済メディアにてかなり好意的に報道されています。

【株価推移】

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ファーストリテイリングの決算を受けた個人投資家の反応:Twitter

ファーストリテイリングは知名度が高く、また値嵩株で日経平均株価への寄与度が高いため、注目されている銘柄です。

ツイッターでも多くのつぶやきが寄せられています。

好決算を好意的に受け止めているコメントが多いですね。

中には、高い株価に対して警戒感を感じているコメントも。

ファーストリテイリングの株価は今後どうなる?買い時?

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ファーストリテイリングの特徴や直近決算などの動向を見てきました。

結論、ファーストリテイリングは引き続き買いを検討できる有望株です。しかしながら直近は株価が急上昇しているため高値感があり、調整局面を待った方が良いです。

決算で見た通り、今期はコロナ下でも業績の上方修正が期待できるうえ、過去からの延長で引き続き着実な事業成長が期待できます。またコロナ収束に伴う海外事業の再拡大が更なる業績の改善に繋がる可能性もあります。

加えて、金融緩和による資金余剰で株式市場へ資金が流入するトレンド中で、ファーストリテイリングは日経平均への寄与率が高い銘柄であるため、指数連動型の投信・ETFに関連する機関投資家の買いが入る傾向があり、株価が更に上昇する蓋然性があります。

2020年から2021年における決算において、ファーストリテイリングの事業構造における頑健性と成長性が鮮明になったと考えています。

ファーストリテイリングの事業は景気動向の影響を受けにくいのが大きな特徴と言われています。何故ならば細かくターゲットを定めるような事はせず、あるゆる人が着られる機能性が高くて丈夫な衣料を安価で提供しているからです。

実際にリーマンショックが起こった時も2020年におけるコロナ禍においても、ファーストリテイリングは強さを発揮してきました。

ユニクロの商品価格帯が高いと感じる人やトレンディなデザインの服を求める人に向けてはGUも展開しています。またミセス層向けの高額なTheory事業・PLST事業も安定した人気がありますし、景気の良い時に利幅の大きいこれらのブランドはファーストリテイリング全体の業績に貢献します。

その他、ユニクロ店舗で販売される世界的デザイナーとの値段高めなコラボラインの売れ行きも絶好調で、あまり死角はありません。

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このように安定性と成長性を秘めたファーストリテイリングの株価は今後も右肩上がりで上がっていく可能性があります。高値掴みを避けつつどこかで仕込みたい銘柄です

ファーストリテイリングへ投資する上で想定される当社の事業リスク

地球環境を守ろうとする動きが世界中で活発になる中、アパレル業界に対しても世間の目は年々厳しくなってきています。

ファーストリテイリングの事業に関して言うと、メインブランドのユニクロに関しては地球環境に配慮しながら丈夫で長持ちする衣料をしているので問題はありません。

一方、セカンドブランドのGUについては一般的に”ファストファッションブランド”として扱われており、デザインに最新のトレンドを盛り込んでいます。

また、値段の安さを実現させるためにユニクロより生地の質を落としており、そんなに長持ちはしません。

つまりGUの商品は1シーズン・2シーズン着たら使い捨てにされてしまう傾向にあると言えます。

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GU事業への風当たりが強くなる中、ファーストリテイリングがもし思い切ってGU事業からの撤退を決めるような事が起こると、一時的に業績・株価が低迷するリスクがあります

ファーストリテイリング以外の注目銘柄

本ブログの記事で、注目すべき個別銘柄の動向をチェックして分析していますので、よければぜひご覧ください。

【関連ページ】
個別銘柄分析まとめ

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まとめ:ファーストリテイリングの動向からは目が離せない

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ファーストリテイリングについて銘柄分析を実施してきましたが、いかがでしょうか?

結論として、個人的な見解ですが、ファーストリテイリングは買いを検討できる有望株だと考えています。但し、直近は高値にあるので調整局面を待った方が良いです。

ファーストリテイリングは、本気で世界一のアパレル企業になる事を目指しています。

それも、手段を選ぶ事なく売り上げをアップさせようとするのではなく環境問題・人権などあらゆる事にきちんと配慮しながらの目標達成を重要視します。

TOSHATOSHA

そのような高い理念をもった会社は歴史的にみて成功しやすい傾向にあり、今後もファーストリテイリングの動向からは目が離せません