【2021年最新版】ファナックの株価は今後どうなる?今が買い時?

(株式投資アナリティクス編集部)

株式投資は企業の株を購入することで、価値が上がった段階で決済時に還元を受けられる仕組みです。株式投資を成功させるためには、現在の社会情勢を踏まえたうえでこれから価値が上がると考えられる企業の株を購入する必要があります。

そこでこれから株式投資を始める人に、この記事では注目企業の一つ「ファナック」について紹介します。

企業・ビジネスの特徴

株式会社ファナックは山梨県南都留郡忍野村に本拠地を置き、資本金は690億円そして従業員数は正社員と非正規社員を合わせて7900人の規模を誇る企業です。このファナックの正式名称はフジオートマティックニュメルカルコントロールの略であり、もともとは日本国内における大手パソコン製造メーカーの「富士通」の開発部門の自動制御を作るだったのが始まりです。当時の役割というのは、富士通のパソコンを製造する際のプログラムを担当しており、電源を付けた時の起動やアプリケーションの作動が正常に動くように組み立てるのが仕事です。この自動制御の車の開発や医療など様々な分野に活用できることから他企業の需要が増え、自動制御の専門分野として1972年に富士通ファナック株式会社を設立します。その後富士通の思惑通りに順調に業績を伸ばし、さらに業務拡大をするために1982年に「ファナック株式会社」に改名し現在に至ります。

この「ファナック株式会社」の特徴というのは、富士通で培った自動制御技術を基にしている産業用ロボットの開発を行っています。産業用ロボットというのは、決められた動作をするプログラミングをすることによって寸分狂いなく同じ作業を繰り返してくれる機械のことです。自動車やパソコンなどの生活に欠かせない工業製品は、様々な部品を組み立てることで出来上がります。言葉で語るのであれば簡単ですが、その組み立てる際に一部でも狂いが生じてしまうと全体に問題が起こる精密な作業が要求されます。

その精密な作業を大量生産する際に人の力で行うのには負担が大きいので、そこで産業用ロボットが必要になります。決められた動作をプログラミングすることで、ロボットは狂いなく同じ作業を繰り返してくれるので製品の性能と耐久性が最高の状態で出荷することができるのです。

そしてファナック株式会社は産業ロボットの性能を向上させるために、自社で部品開発も行っています。ロボットが一定のスピードで機能してもらうためには、各関節部にモーターが必要になります。モーターは常に負担がかかる場所なので、黒いボディと赤いエンコーダカバーを取り付けた特注品を開発しているのです。そのほかにも切断や部品同士の接続を行うレーザーの開発や、産業用ロボットの技術を応用し飲食業や介護など産業以外で活用できるロボマシンの制作を行っています。

直近の主要な動向

「ファナック株式会社」の直近の動向は、産業界で優秀な功績をしたことを証明する「日経産業新聞賞」の日経優秀背品およびサービス賞を受賞したことです。その「日経産業新聞賞」の日経優秀背品およびサービス賞を受賞した製品というのが、ファナックの最新鋭機「CRXシリーズ」です。CRXシリーズは簡単設置と簡単操作そして高い信頼性というテーマの下で、工業製品の部品の組み立てだけでなく食品の包装など様々な分野で活用されています。このCRXシリーズの特徴は、これまでの部品の組み立てや放送を行う産業用ロボットはどうしても大型になってしまうのが難点だったのです。

大型になってしまうとメンテナンスが大変なだけでなく、設置場所もある程度のスペースがないといけないのですべての企業で活用できないという弱点があります。それを克服するために、ファナックは各部品の小型軽量化を進めることで従来よりも小さい産業用ロボットCRXシリーズに成功したのです。このCRXシリーズの誕生によって、これまで大規模の工場にしか設置できなかった産業用ロボットが、小規模の工場でも設置ができるようになり作業効率がアップさせることに成功します。さらに実際に使っている人からの意見を取り入れ、操作ボタンや画面を改良し経験が浅い人でも使いやすくしているのです。

今後の株価推移予想・投資判断

ファナックは株式会社であり、大企業がラインナップされている東証第1部に属しています。このファナックの株を購入する際に、気になるのが今後の株価推移予想そして購入するべきかという投資判断です。購入するべきかという投資判断については、ファナックの株は今後も伸びる可能性を秘めているため買いのタイミングといえます。

その理由として日本だけでなく、世界中で広まりつつあるのが「少子高齢化による人口減」です。人口減の問題として、製品の作り手だけでなくサービス業においても接客をする人がいなくなるので立ち行かなくなる恐れがあります。その人口減による問題を解消するために、これからの産業で期待されているのが人間とロボットの共存です。

わかりやすい例としては介護での活用であり、現在の介護は介護の資格を持った職員が要介護者を支えるという形で成り立っています。しかし要介護者の体を支えるなど介護をする側の体に負担がかかるだけでなく、要介護者の緊急事態に常に備えないといけないのでメンタル面でも負担が大きい職業です。そこで介護の負担を減らす目的でロボットを活用し、人間はレクリエーションや食事の手助けなど人との触れ合いに重点を置き、これまで負担だったリハビリやベットからの移動そしてトイレや入浴の介助を行うのです。

このように人間とロボットが共存をすることのよって、これまで以上の質の高いサービスを提供することができます。ファナックはロボット開発と正確な自動制御技術そして長い補修機関があることによる信頼性の高い企業として世界中に認知されているので、ロボットの需要が増えれば株価も上がると考えられるのです。

投資する上で想定される当社の事業リスク

投資をするうえで注意しなければならないのは、想定される当社の事業リスクを考える必要があることでしょう。リスクとしては、やはり他社が新製品を作ることです。産業用を含めたロボット開発は、様々な国々がその優良性を認識し国が率先して投資をして開発を進めています。そのため1年経っただけでも、産業ロボットは常に新しい機能が搭載されたタイプが市場に並んでいるのです。ファナックは世界でも有数の技術を誇る企業ではあるのですが、他国の巨額投資による開発競争に後れを取ると株価に影響が出ると考えられます。

そしてファナックも認めていることですが、災害に関する影響も示唆しなければならないです。ファナックは富士山が近くにある山梨県南都留郡忍野村に本拠地を置いているのですが、その理由として山奥は空気がきれいなのでロボット開発に向いているのが理由になります。しかし富士山は活火山なので、仮に噴火した場合には工場に多大な影響が出てしまいます。もちろん富士山の噴火だけでなく、これから起きるリスクがあるとされる南海トラフ大地震が起きた際にも影響が出る場合があるので注意する必要があります。

まとめ

ファナックは産業ロボット開発で高い技術を誇っており、世界中で高評価を得ているので株式市場でも高い価値を維持しています。しかしロボット開発は世界中の国々が進めており、もし開発競争に後れを取ったら株価に影響が出てしまいます。

そのため株を購入するときには最新のロボット関連の情報を入手する必要があるのですが、もしわからないのであれば無理をせずに株に詳しい専門家と相談することが重要です。