
この記事では、ESG投資/環境関連銘柄として今後成長および株価上昇の可能性があるおすすめ銘柄を紹介しています。
株の投資をするにあたり、ある程度ジャンルを選ぶことが大切です。その際には、将来の株価上昇や成長が期待できる領域を選定することが、当然ですが重要になります。
その中で、ESG投資/環境関連銘柄として注目される有望株は、世界的な潮流として膨大な資金が流入しており、アメリカのバイデン新政権の誕生に伴って今後の更なる投資資金流入が見込まれるためおすすめです。

この記事では、ESGに注力している企業に関する概要や、その株価が上昇する理由、投資をする際のリスク、購入すべきタイミングなどについて紹介していきます。是非参考にしてください
尚、銘柄の選定にあたっては私が銀行員として培ったデューデリジェンスや金融知識をフルに活かして選定しており、参考になると思います。
ESG投資の概要

ESGは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の略称で、この3つの観点から企業の持続性や将来性を分析・評価したのちに投資先の選別をする手法です。
かつての投資方法は、企業の利益額や利益率、財務状況などの情報に基づき投資を判断していました。所謂ファンダメンタルズ分析です。
しかし、近年は上記の財務状況だけでは企業の長期的な持続性や収益性を図るのは不十分と判断されるようになりました。
そこで、ESGという財務情報ではない視点から投資判断される時代になりつつあります。
ESG投資が重要視されている理由は、世界の投資マネーがESGに注目していることと、リスクを抑えた長期的な運用が期待できるためです。

ESG投資は、長期の資産形成に向いていて、安定した運用が期待でき、社会貢献につながるというメリットがあります
ESG投資に関しては、以下の記事でも詳細を記載しています。よろしければご参照ください。
▼内部リンク▼
ESG投資を勉強する人が抑えるべき6つのポイント
【参考リンク】経産省:ESG投資
ESG投資/環境関連銘柄の株価が上昇を見込める理由:世界的な潮流とバイデン政権による取組加速

ESG投資/環境関連銘柄が上昇する際たる理由は、その将来性です。ESG/環境に注力している企業は、長期的に持続可能性がある、と判断される潮流があるためです。
特に、ESGのEは、環境(Environment)を表していて、自然環境や生物の多様性への配慮や環境汚染への対応、CO2排出量の削減や省エネなどに対する努力をしているかどうかが判定ポイントです。
一例を挙げると、自動車メーカーが現在力を入れて開発しているCO2を排出しない電気自動車の開発や、清涼飲料水メーカーの水源地の保全活動をすることなどが挙げられます。
ESGのSは、社会(Social)を表していて、労働環境の改善や人権問題への対応、社会貢献を実施しているかどうかが評価ポイントです。
一例を挙げると、食品メーカーが食の安全と材料調達の安定化のために国内外に自社工場などを持つことが挙がります。
ESGのGは、ガバナンス(Governance)で、企業経営の透明性や適切な情報開示、資本効率化に取り組んでいるかが評価ポイントです。
企業が得た利益を積極的に株主還元することや女性管理職の確保、外部管理職の確保などの取り組みが評価されます。

こうしたESGの取組みに力を入れている企業は、企業の成長と相関があるとされています。そのため、投資家の買いが集まりやすくESG投資/環境関連銘柄は上昇する見込みあると言えます
ESG投資関連銘柄へのマネー流入が進んでいる例は枚挙にいとまがありません。現に世界のESG投資関連銘柄での運用は、膨大な金額に膨れ上がっています。
環境・社会・ガバナンスを巡る企業の取り組みを投資の分析と意思決定に組み込むESG投資で、世界の運用残高が年率約16%の勢いで成長を続けている。
日本経済新聞:増えるESG投資の運用残高 3300兆円、質向上課題に
欧州(ドイツやフランス、英国など13カ国)と米国、日本、カナダ、オーストラリア・ニュージーランドの世界主要5地域の業界団体の調べに基づく「世界持続可能性投資報告」が1日に発表され、運用残高が初めて30兆ドル(約3350兆円)を突破したことがわかった。
またアメリカのバイデン新政権は、クリーンエネルギー政策によって、今後環境分野におよそ2兆ドルを支出する計画を発表しています。

この政策により、ESG投資/環境関連銘柄は市場の一大テーマとなっており、更に大きな資金が流入し始めています
ESG投資/環境関連銘柄のおすすめ銘柄一覧!厳選7銘柄
ESG投資/環境関連銘柄について解説したところで、ESG投資/環境関連銘柄のおすすめを紹介していきます。
尚、おすすめ銘柄の選定にあたっては、ESG投資/環境関連銘柄として指定されている(ESG投資指数に組み入れられている)、という視点とESGを支援するソリューションを提供している、という2つの独自視点で考えています。
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄①:クラレ

クラレは高機能樹脂や繊維製品をメインに事業展開する日本の大手化学メーカーです。ESG投資関連銘柄として、各種のESG投資指数に組み込まれています。
株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤正明)は、3年連続でESG(環境・社会・ガバナンス)投資指数であるFTSE Russell社の「FTSE4Good Index Series」「FTSE Blossom Japan Index」、および米国MSCI社が開発した「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」の構成銘柄に選定されました。
クラレ:ESG投資指数の構成銘柄に継続して選定(FTSE、MSCI)
また当社は、「S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数」の構成銘柄にも選定されており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用する全てのESG投資指数に選定されています。
株価は中長期的に見て買い時な水準であり、タイミングを見計らって仕込めば、長期目線で値上がりが期待できます。

ESG投資関連銘柄として、かなり注目度が高い銘柄であり、有望株だと言えます
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄②:カシオ計算機

消費者になじみが深いカシオ計算機もESG投資関連銘柄としておすすめです。ドコモやクラレと同様、ESG投資関連銘柄としての注目度が高いです。
カシオ計算機は、世界の代表的なESG投資指数である「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に4年連続、「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に3年連続で選定されました。
カシオ:世界を代表するESG投資指数の構成銘柄に継続選定
「FTSE4Good Index Series」は、ロンドン証券取引所グループに所属するFTSE Russellが開発したESGの観点から、世界基準を満たす企業が選定されます。「FTSE Blossom Japan Index」は、ESGに対して優れたパフォーマンスを発揮している日本企業を選定しています。
これにより、昨年に引き続き当社は、世界最大規模の年金運用機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用する4つのESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」、「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」、「MSCI日本株女性活躍指数」および「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」の全ての構成銘柄に選定されました。

カシオも、中長期目線で魅力的な銘柄です。配当利回りも相応に高く、長期保有によるインカムゲインも見込めます
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄③:神鋼環境ソリューション

株式会社神鋼環境ソリューションは、1946年に創立した会社です。この会社の重点事業としては、「官需水処理分野」と「民需水処理分野」・「廃棄物処理分野」・「プロセス機器製品」・「クリーンエネルギー分野」が挙げられます。
重点施策としては、環境ソリューションの提案の広範囲化と、すでに高シェア事業になっている分野のさらなるパフォーマンスの向上が行われています。

新聞屋への取り組みもしていて、バイオマスの利活用拡大や、水素社会への対応、微細藻類事業の推進などが実施されています
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄④:ダイセキ

株式会社ダイセキは、1945年に創業された企業です。
この会社では、「発想」・「構造」・「構想」・「実行」をキーワードとして、地域環境汚染を防止するだけではなく、地球規模の発想と高度な技術力でクリーンな環境を創り出し、資源のリサイクルの可能性にチャレンジし続けています。

株式会社ダイセキでは、健全な企業活動の展開や、社会との相互理解の増進、社会に貢献する活動の支援、地球環境の尊重に力を入れています
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄➄:環境管理センター

株式会社環境管理センターは、1971年に設立された会社です。
各種研究活動に力を入れている会社で、多岐に渡る環境問題に対応するために、微量な有害物質の測定方法の開発やリスク評価を実施しています。
また、環境浄化技術の開発など幅広い研究をしています。農作物に対する害虫駆除など農業分野に関する研究も実施中です。
この企業では心が豊かになる環境開発と人と環境のために何ができるかを真剣に考え、次世代に何が残せるかをコンセプトに研究開発を進めています。

この企業では、理化学的な環境測定分野の幅をこえて、市場経済や企業経営などの経済活動についても活動を広げています
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄⑥:エフオン


株式会社エフオンは、1997年5月に設立された株式会社です。この会社では、日本に住む人たちが、将来においても今と変わらず快適で便利な暮らしができるように活動しています。
そのために、エネルギーの利用、供給の両面から、現代社会が求めている合理性と安全性を追求しています。

具体的な事業としては、「省エネルギー・支援サービス事業」、「バイオマス発電事業」などが展開されています
ESG投資/環境関連のおすすめ銘柄⑦:応用技術

応用技術株式会社は、1984年に設立された会社です。事業内容は、「製造業に対しての独自のものづくりソリューションの提供」や「CADを利用した自動設計システムの開発」、「建設・土木分野向けの構造解析・積算システムの開発」、「防災・環境評価シミュレーション」などです。
技術情報に関して最新技術に取り組み、防災・環境分野を中心とした解析や、コンサルティングなどを実施しています。エンドユーザー思考で、攻めの経営体制が取られているのが特色です。
ここまで、ESG投資に関連しておすすめの銘柄をご紹介してきました。
ご参考情報ですがESGで評価されている企業は「CSR企業総覧」で毎年ランキング化されており、ESGに力を入れている企業が掲載されています。
ランキングが高い企業から有望なESG投資関連銘柄をピックアップするのは有効なスクリーニング手段ですので、ご興味があれば試されてはいかがでしょうか。
【参考リンク】東洋経済:ESGを重視する企業ランキング
アメリカで注目されるESG投資/環境関連銘柄3選!
先述の通り、ESG投資/環境関連銘柄は、世界中で注目を浴びています。中でもバイデン新政権によって巨額の投資が期待されるアメリカにおいては、株式市場から強く有望視されています。
そうした状況下で、特におすすめの有望なESG投資/環境関連銘柄を厳選して3つご紹介します。
アメリカで注目されるESG投資/環境関連銘柄①ネクステラエナジー(NYSE:NEE)

ネクステラエナジーは、電力事業に加えて再生可能エネルギー事業を展開しているアメリカ企業です。1984年に創業されアメリカの公益部門で高いシェアを誇る名門企業です。
安定的な収益が期待できる電力事業から得たキャッシュを再生可能エネルギーへ投資するというビジネスモデルを構築しています。
現時点で全米における風力ソーラー発電する会社では最大規模を誇っていて、再生可能エネルギー事業は成長を継続していきます。
アメリカで注目されるESG投資/環境関連銘柄②ブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ(NYSE:BEP)

二つ目のアメリカで注目されているESG投資/環境関連銘柄は、 グローバルベースでもトップレベルのインフラ企業であるブルックフィールドの再生可能エネルギー・エンティティです。
事業を展開している領域としては、米国とブラジルが中心で太陽光・水力・風力発電に従事しています。
これまで業績は非常に好調に推移していて年間二桁以上の成長を実現しています。また配当も3%弱の水準で推移しているので中長期の投資対象としても魅力的です。
アメリカで注目されるESG投資/環境関連銘柄③プラグパワー(NASDAQ:PLUG)

三つ目の注目銘柄は、プラグパワーです。
同社は水素の燃料電池製造を手掛けています。
水素は再生可能エネルギーとして注目されていますが、同社の燃料電池は商品を保管する倉庫などで活用するフォークリフトの動力源として使われており、ウォルマートやアマゾンで導入されています。
こうしたビッグネームに導入されていることを背景に燃料電池業界においては比較的業績が非常に好調です。 今後の成長を期待されて株価は急上昇しています

いずれの企業もすでに株価が相当上昇していますので、調整局面で購入検討することをお勧めします
ESG投資/環境関連の銘柄で想定されるリスク
ESG投資/環境関連の銘柄は、短期的なリターンが小さくなりやすいという特徴があります。もともとESG関連企業は長期的な視点に立って、環境問題などに取り組んでいます。
そのため、その会社の株価はゆっくりと上がっていきますので、長期的な視点で投資する必要があります。また、短期的な価格の変動が少ない分、比較的低いリスクでの投資が可能です。

ESG投資は、財務情報に加えて、ESG要素に関する分析と評価が必要なので、個人が企業を分析するには、とても手間がかかることもリスクへつながります
ESG投資/環境関連銘柄を購入するタイミング
ESGを掲げている企業は、長期的なスパンで環境問題などに取り組みを見せているので、ゆっくりと株価が上がっていく可能性が高いです。
ESG銘柄へのが高まり続けているので、対象銘柄にマネーが流入するモメンタムは継続する蓋然性があります。

ただし、高値掴みを避ける為、割安感が出ているタイミングで購入を検討する必要があります
ESG投資/環境関連に対するおすすめの投資手法:長期保有×高配当株
前述の通り、ESG投資関連銘柄は、その特性から中長期的な視点で成長・株価上昇が見込まれます。
必然的に、デイトレードなどの短期保有では無く、長期保有を前提とした方が利益を獲得できる可能性は高まります。
更に、長期で保有することを前提として配当利回りが高い高配当株を購入することで、併せてインカムゲインを得られます。

ですので、ESG投資関連銘柄×高配当株の「掛け算」で検討すると良いです
また時間的なリスク分散のために積立投資をおすすめします。特に「ドルコスト平均法」を活用するとリスク低減につながりますし、長期投資とも相性が良いです。
積立投資については以下の記事が参考になります。
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積立投資で超おすすめの商品・サービスまとめ10選!ローリスクで資産形成
積立投資を学べるおすすめの本まとめ【厳選4冊】
その他のテーマ株のおすすめ
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テーマ株狙いのように株式投資で大きなリターンを獲得したい人向けの記事
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まとめ:長期的な視点で投資することが大切
ご紹介したように、ESG企業の株は、長期間にわたり安定して株価が上がる可能性が高いです。
そのため、長期的な資産形成にも向いていると言われています。今後、ESG企業の市場規模が上がっていくことも期待できます。
また別の視点ではありますが、個人投資家と言えども今後、 単なる利益獲得のみならずESG投資の観点で社会貢献していく必要があると考えています。
詳細については以下の記事に書いています。宜しければご参照下さい。
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【SDGsとESG投資の関係性】投資家はSDGs実現へESG投資で貢献すべき
すぐに、リターンを求めたい人にはおすすめできない投資対象ですが、長期的視点で投資できる人にとっては最適です。購入検討をしてみてはいかがでしょうか。