英語のemergeは出現する、出てくるといった意味の単語で、その現在分詞のemergingは新興という意味を持っています。

このemergingは投資の分野でもよく使用されるフレーズであり、日本語のエマージング国の意味は新興国です。

この新興国は明確な定義がないため、どの国がエマージング国でどの国がエマージング国でないのか、評価が分かれます。

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2000年前後くらいから目覚ましく発展している国をエマージング国と呼ぶことが多く、東西冷戦と大きく関係している言葉です

エマージング国型の投資信託とは?

アメリカなどの西側諸国と旧ソ連などの東側諸国の対立は深刻でしたが、1989年のマルタ会談で東西冷戦に一応の決着が着きました。

この東西冷戦の終結後に台頭してきた国をエマージング国と呼ぶことが多く、東西冷戦の当事者でもある東欧の国は代表的なエマージング国です。

他に中東、東南アジア、中南米の国々もエマージング国と呼ばれており、今後の経済的な発展が期待されています。投資信託の中にはエマージング国を対象としたものが多く、投資信託で利益を狙うのであれば見逃せません。

投資信託とは、ファンドが投資家から集めたお金で株式銘柄や債権などに投資し、利益を出資額に応じて配分する金融商品です。

実際には、利益ではなく損失を計上することもあるためリスクもあるものの、投資をプロに任せられるのが魅力です。

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エマージング国の投資信託とは、名前の通りエマージング国の株式銘柄などに投資している投資信託であり、新興国の成長性に対して間接的に投資できるのがおすすめポイントです

エマージング国型の投資信託のメリット

エマージング国を扱っている投資信託の魅力として、国の成長性に伴った高い利回りが期待できる点が挙げられます。

中東など資源が豊富な国も多く、またエマージング国は全体的に若者が多く労働力という意味でも十分です。

実際、データで見ても先進国の人口は世界全体の15%、国土面積は25%程度しかなく、人口と国土という経済に直結する要素では圧倒的に先進国以外の方が上なのです。

現在のところGDP、株式時価総額では圧倒的に先進国の方が上ですが、10年後、20年後の成長性を加味するとエマージング国への投資には大きな魅力があります。

もちろん、先進国以外であればどこであっても成長に期待が持てるわけではないものの、エマージング国が魅力的なおすすめ市場であることは確かです。

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人口、資源などを武器にその国が発展すれば、現地市場の株式銘柄の成長、ひいては投資信託の利益にも期待が持てます

エマージング国型の投資信託のデメリット

一方で、先にも書いたようにエマージング国の全てが魅力的な投資対象ではなく、政治的な理由などで不安定さが目立つ国も珍しくはありません。

政治的な問題による政治リスクの他に、換金がしにくくなる流動性リスク、為替の動きによる為替リスクなど様々な問題が起きる可能性があります。

エマージング国にこれらのリスクは付き物であり、投資していた株式の銘柄が大暴落する恐れも十分にあるのが実情です。

そして、先に書いたように投資信託は元本保証の金融商品ではなく、投資で損失が出ればそれは出資者に跳ね返ってきます。

魅力的な市場で投資をプロに任せ悠々と利益を受け取れる可能性がある一方で、気付いたら資金が大きく目減りしていた、このような恐れもあるのがエマージング国の投資信託です。

そのため、損失が出た時には手早く対処する必要があるのですが、その国の実情が日本に伝わりにくいというエマージング国ならではの問題点があります。

損切りのタイミングを見極める上で重要なのが情報ですが、現時点でその国で何が起きているのかなどの情報が入ってくるとは限りません。

仮にインターネットで情報が出回っていても、全て英語のため何が書かれているか分からないという恐れもあります。

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翻訳の性能は日々高まっているものの、細かいニュアンスが伝わるとは限らないのが厄介なところです。くわしい情報が仕入れられない場合、判断に困ったままズルズルと日時が経過する恐れもあります

エマージング国型の投資信託の選び方

エマージング国の株式銘柄や債権に投資しているファンドの数は多く、現時点ではヨーロッパ地域を対象にしたファンド、アジア地域を対象としたファンドとほぼ同等です。

ファンドの選び方で押さえておきたいのがインデックスファンドを選ぶか、それともアクティブファンドを選ぶかです。

TOPIX、日経平均株価という言葉はニュースでよく聞かれますが、これらはその市場の指標として用いられています。

インデックスファンドとは、このような指標と同じ動きをするように投資を手掛けているファンドのことです。

指標と連動させるためには、その指標が構成している株式の銘柄を保有する必要があります。

そのため、インデックスファンドに投資することはその市場の様々な銘柄に分散投資することと同じで、安定性が期待できるのです。

アクティブファンドとはインデックスファンド以外のファンドのことで、プロが投資先を見極めるタイプです。

どちらがより利益を期待できるか、これは一概には言えませんが、長期的な成長を見込むならインデックスファンドが、短期的な取引で利益を期待するならアクティブファンドがおすすめです。

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エマージング国の投資信託を検討しているのであれば、どちらのタイプのファンドを狙うかを先に決めておくとよいでしょう

エマージング国型の投資信託おすすめ一覧!厳選5銘柄

おすすめファンドの1つ目は三菱UFJ国際投信のeMAXIS新興国株式インデックスで、こちらはMSCIエマージング・マーケット・インデックスを指標としているインデックスファンドです。

続いてのおすすめは三菱UFJ国際投信が手掛けている「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」で、先に挙げたeMAXIS新興国株式インデックスと同じくMSCIエマージング・マーケット・インデックスを指標とするインデックスファンドです。ベースは似ているものの基準価格、信託報酬などは違うため、投資額などの状況に応じて使い分けられます。

3つ目のおすすめはピクテ投信投資顧問のピクテ新興国インカム株式ファンドで、こちらはエマージング国の高配当な株式銘柄に投資しているアクティブファンドです。現時点で純資産が1000億円超えと、エマージング国のファンドの中では圧倒的な体力を誇っています。

次に紹介するおすすめファンドは、三菱UFJ国際投信の「三菱UFJ 新興国債券ファンド通貨選択<ブラジルレアル>」です。ファンドの名前にあるようにエマージング国の債権に投資していますが、債権は株式の銘柄と比べると市場での価値が大きく動きにくく、大負けしにくい点がおすすめポイントです。

最後のおすすめファンドはJPモルガン・アセット・マネジメントのJPM・BRICS5・ファンドで、名前のBRICSとはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国の5つの国を指しています。今後の成長に期待できる、この5つの国の株式銘柄に対して投資しているアクティブファンドです。

エマージング国型の投資信託を購入する際の留意点

今回は純資産が十分なファンドを紹介しましたが、純資産はファンドの資産であると同時に体力でもあるため、純資産の動きを必ず注視してください。

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そして、インデックスファンド、アクティブファンドのどちらを選択するにせよ、手数料がどのくらいかかるのかを把握しておくことも肝要です

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また純粋な投資信託と類似する商品としてETF(上場投資信託)が存在します。ETFは投資信託と同様、リスク分散が図れ積立にも向いている商品です。

加えて、高い利回りを誇る分配金を定期的に得ることができる商品が多数存在しています。

以下の記事では、ETFのおすすめ銘柄について紹介していますので、宜しければ併せてご参照下さい。

▼内部リンク▼
積立におすすめ!ETFの厳選3銘柄【分配金や値上がり益を期待】

投資信託購入を検討している方へのおすすめ投信

本記事で紹介した投資信託以外にも、パフォーマンスに優れるおすすめの投資信託は存在します。併せて検討してみてはいかがでしょうか。

投資信託のおすすめ商品サービス①:三井住友DSアセットマネジメント投信



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おすすめポイント
  • ファンドマネージャーが、リーマンショック含む過去16年で資産10倍という抜群の運用実績を誇る!
  • 口座開設、販売手数料、口座管理手数料すべて0円!(信託報酬が約1%/年)
  • 少額(1000円)から無理なく購入が可能で手軽に積立投資が始められる!
  • 大手メガバンクSMBCグループで資産を預ける上で安心!
  • クイック口座開設でPC・スマホ上で口座開設手続きが完結し印鑑・書面・郵送不要!

素晴らしい実績を誇るチームが運用を担当しており、かかるコストも少ないため、非常におすすめの投資商品です。

【担当する運用チームの過去実績】

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無料ですので口座開設しておきましょう。口座開設や、より詳細な情報は以下のリンクからご確認ください。

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月々1,000円からムリなく資産形成。スマホ・PCから簡単口座開設!【三井住友DS投信直販ネット】
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投資信託のおすすめ商品サービス②:ひふみ投信



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おすすめポイント
  • 2008年9月の設定から資産が4倍となる運用実績を持つ人気の投資信託!
  • 少額(1000円)から無理なく積立投資を開始できる!
  • 購入手数料、解約手数料、口座開設手数料はゼロ円!(信託報酬手数料は約1%/年)
  • 5年以上、ひふみ投信を保有すると信託報酬を0.2%還元!10年で0.4%!

カリスマファンドマネージャー藤野英人が運用する「ひふみ投信」。 主に日本の成長企業に投資をすることで、お客様の資産形成を応援するとともに、日本の未来に貢献するというコンセプトで運用に臨んでいます。

【ひふみ投信のパフォーマンス】

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運用実績も抜群です。その優秀さやコンセプトからトムソン・ロイター・ファンド・アワードやR&Iファンド大賞を受賞しています。こちらも無料ですので、ぜひ口座開設しておきましょう。

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投資信託で資産形成 ひふみ投信
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投資信託と併せて検討したい積立投資

投資信託と併せて活用した投資手法が積立投資です。積立投資は、リスクを低減しつつ将来の資金確保を進めることができる優れた手法です。

最近では、優れた運用パフォーマンスを誇る商品や100円単位で手軽に始められる商品サービスが存在しており、積立投資で利益を上げられる可能性やアクセスが向上しています。

以下の記事では、あなたの資産形成の一助となる、パフォーマンスに優れつつも手軽に開始できる積立投資の商品・サービスを紹介しています。宜しければ併せてご参照下さい。

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積立投資で超おすすめの商品・サービスまとめ10選!ローリスクで資産形成

ほんの一握りの富裕層を除き、会社勤めなどの本業からの収入のみでは将来的に生活が困窮するのは目に見えています。

まとめ

エマージング国は対象が広く、今後の経済的な成長が期待できる国が多いおすすめエリアで、ファンドの種類も豊富です。

ハイリスクハイリターンで勝負するか、安定志向で勝負するか、しっかりとプランを定めた上でファンドを選択してください。