【2021年最新版】デンソーの株価は今後どうなる?今が買い時? | 株式投資アナリティクス@金融×戦略コンサル

個別銘柄分析

(株式投資アナリティクス編集部)

株式会社デンソーは自動車部品メーカーです。自動車部品では国内最大、世界では2から3位を争うメーカーです。トヨタ自動車を中心にエンジンや駆動系の制御装置などの広範囲にわたる技術力に定評があります。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2020年3月に株価は下落しましたが、その後の回復は堅調です。決算後、株価は高止まりした感がありますが買い時はいつになるでしょう。

企業・ビジネスの特徴

株式会社デンソーは愛知県刈谷市に本社を置いて自動車部品を製造している会社です。トヨタ自動車の開発部門であった電装部が分離独立した会社で現在もトヨタグループに属しています。創業時からトヨタ自動車を中心に自動車に関連する電装部品を製造販売。今では世界の主要自動車メーカーに幅広く製品を供給する大手部品メーカーです。

自動車部品の売上げは国内トップを誇っています。世界規模で見たときにはドイツのメーカーが1、2位を占めてデンソーは3位です。他の自動車部品メーカーとは異なりトヨタとの関係性が非常に強いところに特徴があります。早くから世界展開しており、拠点があるのは36カ国です。自動車業界では自動運転やAIなどの最先端技術開発が続けられています。そんな中デンソーの研究開発費は群を抜いた多さです。連結売上げ収益の約9%を投入しています。

デンソーの手がける製品は自動車部品メーカーとしてグローバルです。自動車に電源を供給したり始動したりするパワートレイン、エンジン制御のためのコンピュータなどの電子部品、燃費を向上するためのモーターなどを幅広く開発・量産しています。ADASはAdvanced driver-assistance systemsの略で先進運転支援システムのことです。ADはAutonomous Drivingの略で自動運転を意味します。クリーンエネルギーのための自動車の電動化と同時に未来社会に向けたADASやADの研究にもデンソーは積極的です。

これら自動車関連の製品だけではありません。自動車関連分野で培った技術を他の分野にも広げています。生活関連機器では住宅向けの電気やガスなどのエネルギーを監視するシステムや空調のシステム、産業機器分野では産業用や医療用のロボットなどです。特異なものではスマートフォンでURL情報などの転送に使用されるQRコードの開発があります。このように手がけている事業は広範囲です。

デンソーは自動車関連事業を核として将来の社会環境を考えた最先端の研究開発を進めています。中でも電気自動車を研究した歴史は長く、最初の電気自動車であるデンソー号を作ったのが1950年です。ハイブリッド車を皮切りに主要部品の高性能化や小型化を図りました。さらに省燃費のために培った技術をプラグインハイブリッド車や電気自動車に応用して飛躍的に燃費を向上させたり、省電力化を実現したりしています。また自動運転で重視したのが全ての人の安心・安全です。このために車のみでなく歩行者の検知を高い信頼性で実現する画像センサーとミリ波レーダーにも取り組んでいます。

デンソーの特徴に製品の品質の高さがあります。それは品質に対する考え方が確立されているからです。従来の自動車関連部品はハードウェアが主体でした。しかし今後は自動運転などのIT関連サービスを製品に織り込んで行く必要があります。従って今後はソフトウェアにも品質が求められるのは当然のことです。デンソーではソフトウェアにも品質管理ルールを定めています。この高い品質を維持するために世界各地に設置しているのがテクニカルセンターです。テクニカルセンターを国内はもとより欧米、アジアに展開して地域の特性に応じた製品開発と品質の試験・評価の体制を整えています。

直近の主要な動向

第2四半期連結累計期間の売上げ収益は2兆747億円で前年の同期と比べると20.8%減少しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって第1四半期の車両関連の売上げ収益は大幅に減少しました。第2四半期は回復傾向にあります。営業損失を削減するために取り組んだのがソフトの自動化ツール導入によるソフト開発効率の向上、ハードのシミュレーション手法導入による試作品数削減などの体質改善です。これによって第2四半期は黒字を確保しました。しかし上期全体での営業利益は696億円と前年の同期が1,340億円であるのに対して約半分です。国内市場はトヨタ自動車への販売増加はありましたが新型コロナウイルス感染拡大の影響によって減収となっています。

北米や欧州地域も減収です。アジア地域は全体として減収であるものの中国では第2四半期連結累計期間を通じて売上げが好調で黒字となっています。その他の地域においても新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて売上げ収益が前年同期の58.4%減の144億円、営業利益が前年同期の56.8%減の27億円と減収減益があるものの車両販売増加のおかげで黒字を確保しています。

今後の株価推移予想・投資判断

自動車関連部品を中心に需要は回復しつつあります。一方で、欧米は新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続中です。中国を除くアジア地域やその他の地域の需要には依然厳しいものがあります。他方中国はいち早く新型コロナウイルス感染拡大を抑えこんだことを受けて回復傾向は堅調です。

世界的に広がるクリーンエネルギーの要求に応える技術開発を進めてきたことから脱コロナ後のデンソーの技術力に期待が高まっています。株価は2020年3月18日に3,040円となりましたが、その後技術力への期待から順調に回復して5,900円台を推移しています。デンソー株は今後の自動車の電動化の恩恵を最も受けると期待されている銘柄です。今後は回復期にある中国に加えて欧米市場の影響に注視が必要です。

投資する上で想定される当社の事業リスク

デンソーは世界に展開する企業であることから為替の変動に大きく影響を受けます。また従来型の自動車関連製品は徐々に回復傾向にありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた販売の低調は継続中です。世界的にクリーンエネルギーが重視される中、電動自動車関連事業への世界の需要が今後どのように変化するかを注視する必要があります。

一方で新型コロナウイルス拡大の影響はワクチンの普及を受けて減少傾向に向かうことが期待できるでしょう。中国は新型コロナウイルスを押さえ込んだことを受けて自動車関連部品をはじめとする景気回復が見られます。同様の効果を日本国内や欧米市場にも期待する傾向が強まっています。このような影響から株価は決算報告まで上昇を継続、決算発表前後に調整期を迎えた可能性があります。

まとめ

デンソーの株価は新型コロナウイルス感染拡大の影響下でも4月以降上昇傾向です。中国における売上げも新型コロナウイルス感染の影響が殆どなくなったことから堅調な売上げを回復しています。

しかしながら、世界的な新型コロナウイルスの影響下では為替変動の影響が懸念事項です。株価は決算発表後停滞して調整期を迎えた可能性があります。買いのタイミングは下落局面を狙うなど、工夫が必要です。

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