本記事では、株式投資で活用できるテクニカル指標「CCI」について使い方を詳細に解説しています。
株式投資に使われるテクニカル指標の中には、元々他の投資対象のために開発されたものが流用されているケースがあります。その代表例がCCIです。

元々は商品先物取引のために開発されていますが、現在ではあらゆる投資対象に活用されています。一見複雑そうに見えますが、使い方は簡単ですので株式投資家にもおすすめできる指標です
CCIの概要
CCIは「コモディティ・チャンネル・インデックス」の略で、オシレーター系のテクニカル指標です。特に商品先物市場で使うために開発されました。
売られ過ぎと買われ過ぎのサインを見て、トレンドの流れを予測するためのものです
どのタイプの投資マーケットでも、一定の価格上昇と下降のサイクルが生じます。
そのサイクルにリアルタイムの株価を重ね合わせて、どのくらいの乖離が生じているかということを知るための指標です。

乖離が大きくなればなるほど売られ過ぎ、もしくは買われ過ぎということになりますので、次なる変化を予測しやすくなります
CCIの計算方法
CCIは、それぞれの日の最高値と安値、そして終値を抽出します。そして、それらの数値の平均を求めます。その後、平均値における一定期間の単純移動平均を計算することになります。
こうして出てきた、平均と、移動平均値における平均偏差を計算すれば終了です。式で言うと、「(平均値-平均値の移動平均値)/0.015×平均偏差」という形で求められます。
株式投資で求められるテクニカル指標の中でも、ちょっと複雑な計算式ですが、多くの会社のプラットフォームにデフォルトとして入っています。

そのため、インデックスを呼び出せば自動的に表示されるので使い方は難しくありません
CCIの使い方:おすすめの設定
CCIは株式投資用プラットフォームに組み込まれているため、さほど設定は必要ありません。いじるところと言えば、期間を何日に設定するかというところです。
通常は20日間を目安にして計算がなされています。長期での株式投資を考えているのであれば、その期間を長く設定するのも良いです。
また、実際のCCIのチャート画面では、描かれるラインの上下に直線が引かれます。
これらの線を突き抜けるかどうかで売買の兆候を読み取るためです。そこで、より見やすいように、上下の直線のカラーを変更することができます。
CCIの使い方:基本的な売買サイン
CCIは画面上に、CCIのラインと-100パーセントの直線が下に、+100パーセントの直線が上部に表示されます。全体的な使い方としては、CCIラインが下降している時は売られている状況です。
一方でラインが上に向かっている時は買いが進んでいます。そして、株の-100パーセントの直線を超えると、売られ過ぎの状態にあります。
そのため、買いに入る準備を始めることができます。その後、ラインが戻り-100パーセントの直線を抜いた時に買いを入れることができます。
一方で、CCIラインが+100パーセントを超えると買われ過ぎの傾向にあります。その時点で、売りという株式投資の動きに対応する必要があります。
その後、この直線に戻り、ラインが下抜いた時が売りということになります。このように、CCIでは上下の直線を抜けた場合に売買サインが表れます。

そのため、使い方はそれほど複雑ではなく、直線を超えるかどうかという点に注目しておけば、ある程度目安をつかめます
CCIの最も有効な使い方・手法
CCIは、株式投資トレンドの動きを見ると共に、売り買いのタイミングを教えてくれる使い方が簡単なテクニカル指標です。
上記の売買サインを読みつつ売買を繰り返すだけでも、ある程度効果があります。しかし、さらなる効果を狙うのであれば、CCIの直線をもう一つ増やすこともできます。
通常CCIは上下に100パーセントの直線があるだけです。そこに、+-200パーセントの直線を足します。
こうすることで、100パーセントラインを超えたら売買を入れる準備をする、そして200パーセントラインまで来て反転し始めたら、より強いトレンドの転換と株式投信判断ができます。

より強いサインを二つの直線から見ることができますので、株式投資の正確性がアップするというわけです
CCIと組み合わせで使えるテクニカル指標・具体的な使い方
CCIは、上下の直線を超えて戻ってきた時に売り買いを入れることになります。ここでのポイントは、単に直線を抜けたタイミングではなく、戻ってきた時ということです。CCIでは、直線を抜けた後どこまでその傾向が続くかが読めません。そのため、他のテクニカル指標と組み合わせるという使い方が必要になってきます。
効果のある使い方としては、天井と底があるテクニカル指標を用いて、戻りのタイミングを計ることが大事です。
そのために役立つ指標としては、ストキャストティクスやRSIがあります。トレンドの中での売られ過ぎや買われ過ぎを見るだけでなく、その転換点も見ることができますので、これらの指標はCCIとの組み合わせに最適です。

RSIやストキャストティクスなどの指標も、使い方はさほど複雑ではありませんので、同時に覚えて活用してみましょう
CCI活用の留意点(ダマシ回避等)
CCIは株式投資の指標としてはポピュラーで、使い方も楽というメリットがあります。上下の直線を抜けて戻ったら売り買いを入れるというシンプルなものだからです。
しかし、時には100パーセントの直線を抜けても、しばらくその傾向が続いてしまうことがあります。強いトレンドが発生している時によく見られる現象です。

こうなると、反転が多少あってもダマシの可能性があります。そのため、上下の直線を大きく抜けても焦らず、上記のようにRSIなどの他の指標と組み合わせるという使い方をすることが大事です
テクニカル指標を学びたい方へ
テクニカル指標は、本記事で紹介している指標以外にも数多くの有用な指標が存在します。
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まとめ
CCIは元々商品先物のために開発された指標ですが、株式投資においてもよく使われる、とても汎用性の高いものです。
使い方もシンプルで分かりやすいので、初心者からプロまで利用できます。
天井と底を見つけやすい他のテクニカル指標と組み合わせて株式投資に使うことにより、ぐっと精度が増しますので、いくつかの指標の使い方も覚えて利用してみましょう。