本記事では、株式投資で活用できるテクニカル指標「ボリンジャーバンド」について使い方を詳細に解説しています。
株式投資をするに当たって、基礎となり多くの人が実際に利用しているテクニカル指標にボリンジャーバンドがあります。
マーケットの傾向や売買のタイミングを計る、売られ過ぎ、買われ過ぎなどを判断できる指標です。一つの指標で多くのことを確認できますので、とても使いやすいのが魅力です。

使い方を知り、株式投資判断を下すのに役立てることができます。まずはどんな特徴を持つ指標なのか、どのような使い方があるのかをしっかりと学ぶことが大事です
ボリンジャーバンドの概要
移動平均線が基準となっている株式投資のテクニカル指標です。移動平均線と、特定期間の株価の標準偏差を比べることで、マーケットの傾向を判断できます。
標準偏差、もしくはシグマを1倍から3倍し、それぞれを同時に表示することによって、その偏りを視覚的にチェックできるようになります。

ボリンジャーバンドは、移動平均線とそれぞれのシグマの広がりによって、どのような株式投資家の動きが実際に起きているか、そしてトレンドの変換点を見極めるのに役立ちます
ボリンジャーバンドの計算方法
ボリンジャーバンドを計算し求めるためには、まず中期から中期に及ぶ特定の期間の標準偏差を出します。これはシグマとも呼ばれます。
その後、チャートの中に移動平均線を描きます。この移動平均線にシグマの1倍、2倍、3倍をかけて、それぞれのラインを描きます。

また、-1倍、-2倍、-3倍もしてラインを描きます。これがボリンジャーバンドとなります。プラスのラインからマイナスのラインまで、それぞれ幅が生まれますので、この幅の状態を見ることで株式投資判断をすることができるのです
ボリンジャーバンドでおすすめの設定
ボリンジャーバンドは、手作業で計算して求めるのは複雑で時間がかかってしまいます。そのため、プログラムの中に組み込まれているテクニカル指標から呼び出すのが一番楽でスピーディーです。
設定としては、それぞれのラインカラーを分けるのが効率的で見やすくなります。移動平均線も含めると全部で7本のラインができますので、それぞれに色を指定するか、上下の2グループに分けてカラーリングするのも良いでしょう。
細かな設定ができるのであれば、注目したいバンドの部分、つまり2本のラインの幅に色を付けるというのも効果的です。
ボリンジャーバンドの使い方は幅の状態を見ることによって、マーケットの傾向を知るというものです。チャート自体の期間によって幅が見えづらくなることがありますので、適切に調節することが大事です。
期間を長く取り過ぎると、幅が詰まってしまって細かな動きが見えなくなってしまいます。一方で期間を狭くすると、ボリンジャーバンドの幅が薄くなってしまいますので、ボリンジャーバンドの効果的な使い方ができなくなってしまいます。

ある程度の期間を俯瞰できるものの、ライン間の幅を確認しやすい期間に設定するようにしましょう
ボリンジャーバンドの使い方:基本的な売買サイン
ボリンジャーバンドの使い方で大事な点としては、株価が動いてもそれぞれのバンドを一気には大きく広がらないということです。
シグマが+もしくは-1倍の中に留まる確率は、実に7割に上ります。そして、シグマ2倍となると、96パーセント程度になります。
この範囲から一気に外れるような事態はそうそう起こらず、バンド内で株価が上下すると見込んで株式投資を行えるのです。
もし、株価がどちらかの局面になっていて、一瞬バンドの枠を超えた場合は、売られ過ぎもしくは買われ過ぎとなっていることがほとんどです。
そのため、その後逆方向に株価が動くと予測できるのです。株価を下げていてバンドを超えた場合は、買いに転じる可能性が高いので買いのサインとなります。逆に上のバンドに突き抜けた場合は、売りに転じることになりますので、売りのタイミングとして準備ができます。
ボリンジャーバンドの最も有効な使い方・手法
ボリンジャーバンドは株式投資において、トレンドを見るという使い方をすることができます。バンドが広くなっている場合は、トレンドが強くなっています。
逆にバンドが狭い時にはトレンドが弱くなっている、もしくは収束に向かっているとも言えます。
さらに、ボリンジャーバンド全体の上下運動は、そのままマーケットの傾向を表しています。全体的に情報に伸びている時は、株価が上昇していることが分かります。
こうした全体的な特徴をつかんだ上で正しい使い方をすると、確実性の高い株式投資ができます。
たとえば、バンドが狭くなっている場合はボックスにあると言えます。その状態から、株価が一つのバンドを突破すると、トレンドが生まれるサインと見ることができます。

大きめの売り買いに入っていけるタイミングとなりますので、マーケットの動きに張り付いて注文を入れる準備をしましょう
ボリンジャーバンドと組み合わせで使えるテクニカル指標・具体的な使い方
ボリンジャーバンドは売られ過ぎと買われ過ぎも教えてくれます。しかし、この指標だけでは、正確に判断するのが難しいこともあります。そこで、RSI指標との組み合わせで、株式投資判断の確率を高められます。
RSI指標は、株価と上昇と下降の動きを確認するためのもので、買われ過ぎと売られ過ぎを見るのに適しています。ボリンジャーバンドと併せて確認することで、売買のタイミングをより正確に判断できるようになります。
ボリンジャーバンドの使い方:留意点(ダマシ回避等)
株価がバンド内に収まるのは、かなり高い確率で起こることです。しかし、大きくシグマ3倍を突破した時は、逆にトレンドが続くことがあります。
バンドを超えたからと逆張りにするとダマシに遭ってしまうことになるのです。そのため、トレンドの傾向を他の指標で確認しつつ、このトレンドが転換するのか、続くのかを判断するという使い方が求められます。

確率の高いボリンジャーバンドではありますが、使い方を誤ると痛い目に遭うので単一では判断しないようにしましょう
テクニカル指標を学びたい方へ
テクニカル指標は、本記事で紹介している指標以外にも数多くの有用な指標が存在します。
テクニカル指標は、組み合わせて利用し多面的な分析をすることによって力を発揮するケースが多いため、主要な指標は必ずカバーしたいところです。
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本記事で紹介した指標を含め、テクニカル分析は株式相場の状況を知る、或いは株式投資の判断に際して非常に有用なツールです。
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まとめ
ボリンジャーバンドは、トレンドかボックスの判断、売られ過ぎ買われ過ぎの株式投資判断をするのに適した指標です。
RSIなどの他の指標と組み合わせながら、確実性と効率性に優れた取引を行いましょう。