本記事では、株式投資で利用できるテクニカル指標「バーチャート」について解説します。
株式投資のチャートというとローソク足が有名ですが、それ以外にもさまざまな指標が使われています。今回の「バーチャート」もその一つで、海外ではよく使われているチャートです。

株式投資を始めるにあたってはまずはローソク足の使い方から覚えておきたいところですが、株式投資への理解を深めるためにもバーチャートの使い方も覚えてそのヒントにしてはいかがでしょうか
バーチャートの概要
株式投資のバーチャートとは、簡単に言えば、その名前からもわかるように1本のバー(棒)で記述されたチャートです。1本の棒の上下が高値と安値で、枝のように出ている2本の横棒が始値と終値を示します。
つまり、このシンプルなバーで始値と終値、高値と安値の4つの要素がすべてわかるようになっているのです。
日本で生まれたローソク足は、今では世界中の株式投資家に用いられている定番のチャートですが、このバーチャートも欧米の株式投資ではよく使われています。

ローソク足のように四角い実体の部分がないため、比較的シンプルな見た目をしており、知りたい情報を把握しやすいのが特徴です
バーチャートの計算方法
バーチャートには、上で紹介した4本値のバーに加え、3本値のバーもあります。4本値のバーチャートは、1本のバーが始値、終値、それに安値と高値の4つすべての値を示すものです。
始値より終値の方が高い時は株価が上昇していることを表すため陽線になります。逆に、始値より終値の方が安くなっている場合は株価が下落していることになり、陰線となるわけです。ローソク足のように陽線と陰線で色分けしなくても、一目見たらわかるシンプルさがメリットでしょう。
4本値でもシンプルなバーチャートですが、3本値となるとさらにシンプルになります。3本値の場合、高値と安値は4本値のバーと同じですが、枝のように出ている横棒が1本しかありません。これは終値を示しています。

つまり、4本値と違って3本値には始値が示されていないのです。終値をより重視する欧米の株式投資家のニーズに応えて生まれたものです
バーチャートの使い方:おすすめの設定
バーチャートの使い方は上述のようにとてもシンプルなので、設定といっても時間軸を変更するぐらいしかありません。
バーチャートでもローソク足のチャートと同じように、1本のバーで5分、1時間、1日などの時間を表しています。ほかにも、1分、4時間、1週間、1か月などさまざまな時間軸を設定可能です。
バーチャートの有効な使い方としては、トレードのスタイルに合わせて時間軸を変えながらチャートを見るのがおすすめです。
1分や5分などの時間軸の短いチャートは細かい値動きを把握するのに適しており、時間軸が長くなるほど大きな動きを把握するのに役立ちます。
つまり、デイトレーダーのような短期間での株式投資スタイルを持つ人なら、1分足や5分足などの短い時間軸がおすすめの設定であり、週足、月足、年足などの長期間のチャートを見てもあまり予想には役立たないということです。
長期の運用を目指す株式投資家なら、その逆になることはおわかりいただけるでしょう。

バーチャートの使い方は基本的にはローソク足と同じですが、このようにトレードのスタイルによって時間軸の設定を選ぶことが大切です
バーチャートの使い方:基本的な売買サイン
バーチャートで売買サインを見つけるには、トレンドラインを引くのがおすすめです。そのトレンドラインの引きやすさこそバーチャートのメリットと言えます。
トレンドラインとは高値、もしくは安値同士をつなぐラインのことで、下降トレンドか上昇トレンドか相場の流れを読むためのラインですが、バーチャートならローソク足よりチャート上に要素が少ない分、このラインが引きやすいことは明らかです。

トレンドライン付近は相場が動きやすいポイントですから、バーチャートを使って売買サインを判断することもできるようになるでしょう
バーチャートの最も有効な使い方・手法
バーチャートの使い方でおすすめなのが、落ち着いて集中したい時です。ローソク足は便利ですが、いろんな要素があるため、激しく値動きがある時などローソクの実体がさまざまな形に変化します。
そのため、その変化するローソク足を見ているうちに自分で決めたトレードのルールを守りきれなくなるのがデメリットです。
バーチャートは高値や安値の更新があった時しか形が変わらないため、多少値動きが激しくなってもその影響を受けにくいという心理的なメリットがあります。

トレードに落ち着いて集中できるかどうかが株式投資では非常に大切ですから、バーチャートの使い方を覚えておけば自身のパフォーマンスにもきっと良い影響を与えます
バーチャートと組み合わせで使えるテクニカル指標・具体的な使い方
バーチャートはローソク足と似ていますが、その使い方はかなり違っていることに注意が必要です。
ローソク足は江戸時代の米相場で生まれた分析手法で、実体とヒゲで構成されたローソクによって終値だけでなく始値を重視した使い方をします。
一方、バーチャートはアメリカの株式投資家たちによって使われてきた手法であり、前日の終値こそ重視するポイントで、基本的にローソク足のような実体はありません。
今では4本値のバーチャートもありますが、3本値が基本だったわけです。つまり、バーチャートは終値がどのように推移しているのかを把握する使い方のために存在していると言ってもよく、始値も参考に市場心理を読み取りたい時にはやはりローソク足を使う必要があります。

使い方に応じてバーチャートとローソク足を併用できるようにしておきましょう
バーチャートの使い方:留意点(ダマシ回避等)
バーチャートはシンプルさがメリットですが、実際のチャートではバーが連なって慣れないうちはかなり見にくいです。バーチャートで流れを把握できるようになるまでには、かなりの慣れが必要であることに注意してください。

慣れないと大局的な流れをつかめずにダマシに遭うこともありますので、ローソク足をメインに徐々にバーチャートにも慣れていくと良いです
テクニカル指標を学びたい方へ
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まとめ
バーチャートはシンプルなチャートで、終値がどのように推移しているのかを見るのに適しています。
ただ、慣れないうちはなかなか読みにくいので、あくまでローソク足をメインにしつつ、サポート的な役割として使い、徐々に慣れていくことをおすすめします。