最近、株式投資で情報収集しているとよく「テンバガー」という単語を目にします。

投資関連の雑誌といったメディアではよく「将来のテンバガーはどれだ!?」「5年後10年後のテンバガーを狙え!!」といったフレーズが飛びかっています。この「テンバガー」とはいったい何なんでしょうか?

ここでは、テンバガーとは何かその意味を解説すると共に、テンバガーの条件やどのようにテンバガーとなる銘柄を見つけるのかをご紹介します。

条件についてですがちまたでは良く、テンバガーを狙うには「低位株を狙え」とか「テーマ株を見ろ」とか言われていますが、それだけでは本当に有望な候補を発見するのは無理です

最も大事なのは、「本当にその候補が長期的に成長をとげ、株価が大きく上がるのか?」という点にあてはまる条件です。

元銀行員で企業実態調査や企業デューデリジェンスを経験を積んだ私が、テンバガーの情報を集めたり実施に分析をするなかでためたノウハウを惜しみなく公開していますので、ぜひご覧ください。

条件の前に…テンバガーの意味とは「株価が10倍になった銘柄のこと」

テンバガーとは、「株価が10倍になった銘柄またはなりそうな銘柄」のことを意味しています。テンバガーは、もともとは米国のウォール街における業界用語で、英語に直すと「ten bagger」となります。

バガー(=bagger)はもともと日本語では野球用語である「塁打」を意味します。テンバガー(=ten bagger)とは、「一試合で10塁打(テンバガー)を記録する「1試合で10塁打と驚異的な数字をあげること」という意味です。

証券業界におけるテンバガーとは、「それくらいの勢いで株価が急騰し、10倍まで跳ね上がる銘柄」を意味するようになりました。

投資家ならだれもがテンバガーのように株価10倍、利益も10倍になることに憧れますよね。

それではテンバガーとなる候補を探す条件とはいったどのようなものなのでしょうか?過去のテンバガー事例も踏まえた条件は以下の通りです。

テンバガーの条件とは:10のおさえるべき条件

テンバガーとなりうる候補銘柄の条件は以下の10つです。

これから株価10倍になるためには、その企業の業績が大きく成長することが大前提ですが、そのために満たすべき条件、特に①~④と⑥が重要と言えます。

「低位株」「新興市場」といった他の条件は、良く形式的な要件として出てきますが、そのような条件でスクリーニングしても良い銘柄は出てきませんのでご注意ください。

テンバガーの条件①メガトレンドに乗っている

成長していくためには、技術的・社会的なトレンドに乗った事業を展開していることが重要な要素となります。

いま日本国内では「人手不足」が叫ばれていますが、これは日本における大きなトレンドといえ解消すべき課題と言えます。

こうしたトレンドにのっている事業として、例えばRPAで業務削減やAI・ロボット活用による人手不足解消する事業が例として挙げられます。

テンバガーの条件②事業に競合優位性がある

競合他社にはなく、かんたんには真似できない強みがあると成長を持続しやすくなります。

「商品やサービスで差別化してその企業でしかできないものを提供する」といった戦略が典型的な例です。

競合優位性がないと、競合に市場で勝つことができず、事業で長期的に安定して利益を出すことができなくなります。

逆に競合優位性があれば、自社の商品サービスを選んでもらって長く成長を続けられる可能性が高くなります。

テンバガーの条件③業績が2ケタ以上で成長

トレンドにのっている、競合優位性がある証左として、業績が大幅に伸びているかどうかも大事な条件の一つです。

もし過去の業績が伸びていれば、今後も成長を継続する可能性がより高くなります。

テンバガーの条件④業績が今後拡大する見込み

実際に過去の業績が伸びていることに加え、今後の業績も拡大予測であることが成長の条件となります。

単に拡大することを確認するに留まらず重要な点は、その背後にある戦略を読み解くことです。

拡大のための経営資源への投資、新規事業への進出、既存事業の拡大をどのように行っていき、実現可能性はどうかを検証する必要があります。

テンバガーの条件⑤株価1,000円以下低位株である

今後、今の10倍にまで株価が伸びて行くためには、現在の株価が低位にある方がもちろん有利です。

低位株は個人でも買いやすい上、仕手株として値が高騰しやすいため10倍株に達する可能性がより高くなります。

ただ個人的にはこの条件は本質的に重要ではないと思っています。なぜならいま低位株であるには理由があるからです。

多くの低位株は「業績が低迷していて赤字」「事業の将来性がない」「その他経営に問題がある」という状況で投資家から敬遠されています。

企業として魅力的でないため投資家から人気がないわけです。

また株式分割が行われれば株価は調整され下がることになります。そうすれば一定程度、株も買いやすくなります。

従って、私はこの条件をほとんど重要視していません。

テンバガーの条件⑥時価総額が大きくない(100億円未満)

今後の成長余地という意味で、時価総額が大きくないことも条件に入ります。

極端な例ですが、時価総額1兆円企業が、今後10倍になる可能性は100億円の企業よりもかなり低いでしょう。

100億円以下であればベターですが、300億・500億という基準を掲げる人もいます。

テンバガーの条件⑦PER/PBRが低く割安感がある

今後の株価上昇余地という観点から、PER/PBRで割安感があったほうがもちろん良いです。

ただし、テンバガー候補の銘柄は成長期待が織り込まれていることが多いため、PER/PBRにこだわりすぎると購入できないケースがあり注意が必要です。

テンバガーの条件⑧最近(5年以内)にIPOしている

過去のケースを見ても、IPOを最近している企業の方が成長しやすく、テンバガーになりやすい傾向があります。

「創業100年の老舗企業」よりは「最近IPOした若い企業」の方が成長が期待できるのは当然ですね。

テンバガーの条件⑨マザーズ・JASDAQといった新興市場に上場している

こちらも過去のケースを見ていると、マザーズ・JASDAQといった新興市場に上場している企業がテンバガーになりやすい傾向があります。

特にIT・ハイテク関連が多く上場する傾向があるので、こちらも当然といえるかも知れません。

テンバガーの条件⑩株式市場のテーマに合致している

株式市場には、注目テーマというようなものが存在していて、合致するものが急騰(急落も)する傾向があります。

例えば、2018年のテーマの一つとして条件①で挙げている「人材不足株」と考えられています。

ただし全ての条件にあてはまる必要はなく、たいていのテンバガー銘柄は以下のうちの複数の条件を満たしていることが多いです。

まとめると要は、「トレンドにのって拡大市場で競合優位性ある商品・サービスを提供して成長して、これから株価が高くなる」という銘柄が条件にあてはまるということになります。

また良く⑤⑥⑦⑧⑨あたりの条件で機械的にスクリーニングをして「テンバガー候補10選!」といったネット記事を見かけますが、そんな銘柄は買ってはいけません。

調べて頂ければすぐに分かると思いますがそういった銘柄は、事業の将来性はなく単なる赤字で経営状態が悪いために株価が下がっているケースがほとんどです。

そのように機械的に数字だけ追って買っても、株価が下がり続けて痛い目をみるだけです。大事なのは、①~④で本当にその企業の事業は成長しそうか?といった点を検証することです。

テンバガーになる条件を満たす業界

上記条件で「トレンドに乗っている企業を探すことが大事」と書きました。

実際に、どのような業界が今トレンド・テーマに乗っていて、テンバガーを輩出する可能性があるのでしょうか。

テンバガーを狙える業界

テンバガー候補を考えるうえでデジタルテクノロジーの進展、スマホ・タブレットの普及、人手不足、少子高齢化といったトレンドが極めて重要です。

これらは技術的・社会的に逃れられないトレンドの変化であり、こうしたトレンドの進展が新興企業の成長の追い風になります。

以下はこれらのトレンドにのって成長していく可能性が高い代表的な業界です。

  • デジタルテクノロジー関連(AI/IoT/RPA/サイバーセキュリティ/クラウド他)
  • 新規オンラインサービス関連
  • 人材派遣/アウトソーシング
  • M&A/事業承継
  • 介護・医療
  • シニア向け商品 等

条件を元にスクリーニングした具体的なテンバガー候補について、以下のように分析・抽出していますので、ご参照ください。

【内部リンク】
テンバガー(10倍株)候補一覧!厳選銘柄