
世界で最も著名な投資家であるウォーレンバフェット氏の動向は、世界中の投資家が注目しています。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大がグローバルベースで株式市場に大きなインパクトを与えました。2020年の2月や3月には株価が暴落したのは記憶に新しいところ。
バリュー株投資で知られるウォーレンバフェット氏は、そのような中で地震が率いるバークシャー・ハサウェイを通して一体どの銘柄を購入したのでしょうか。
またなぜ、どのような考え方でそれらの銘柄を購入したのかを考えることで、私たち自身の投資行動をさらに高度化することにつながります。

まだ全ての情報は明らかになっていませんが、現在判明している範囲で2020年にウォーレンバフェット氏が購入した注目の銘柄を、私独自の視点でピックアップしてご紹介します
2020年にウォーレンバフェット氏が購入した注目銘柄
総合商社(伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅)
2020年8月30日に、ウォーレンバフェット氏が率いるバークシャーハサウェイは、日本の五大商社の株式を5%超まで取得したことを公表しました。
翌日の株式市場では、対象となった伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅の株価が大幅に上昇。 更に「株価次第で最大9.9%まで持分を増やす可能性がある」としたことも上昇に拍車をかけていました。
基本的には米国株を中心に投資するバフェットですが、日本商社株の取得においては、異例のプレスリリースを実施しています。
それほど、日本の総合商社株の取得は従来のウォーレンバフェット氏の投資行動からは想像がつかないもので周囲への説明が必要だったと考えられます。
最も気になるのはなぜウォーレンバフェット氏が日本の総合商社株の取得に動いたかです。
商社株を取得した理由は明言はされていませんが、以下の三つではないかと考えています。
①「コングロマリットディスカウント」およびコロナの影響で割安になっておりコロナからの回復/経済回復による株価の上昇を見込む
②商社の多岐にわたる事業ポートフォリオを踏まえリスク分散に繋がると判断した
③将来的なバークシャー・ハサウェイとの協業を見込む
①について、日本の総合商社株は事業規模と比較して割安と言えます。 それは事業を多角的に展開しすぎているが故の「コングロマリットディスカウント」と、新型コロナウイルス感染拡大の影響で株価が非常に下がっているためです。
コングロマリットディスカウントは、日本企業で言えばかつてのソニーや、大手金融機関であるオリックスが該当します。投資家から見ると「その企業が具体的に何をやっているのかがはっきりと分からない」ことからくる株価のディスカウントです。

新型コロナ感染拡大の影響で株価が下がっているのは明白ですが、ウォーレンバフェット氏はバリュー投資でこれまで成果をあげてきた投資家ですので、今後の日本の総合商社が株価をコロナ前の水準に戻すと見てその値上がり益を狙っていると考えられます
②について、総合商社は多数の事業に分散して投資をしている企業ですので、総合商社に投資をすること自体がポートフォリオ構築によるリスク分散につながるという考えがあります。
新型コロナウイルスのような誰も予見できなかったリスクを避けるためには、分散投資によるポートフォリオ構築が非常に効果的です。

世界中の経営者が、新型コロナウイルスの感染拡大のような、未知のリスクに対する感度を高めている中、ウォーレンバフェット氏も同様の考えで総合商社に投資した可能性が高いです
③について、実は、総合商社はウォーレンバフェット氏が率いるバークシャーハサウェイと事業構造が似ています。
資源領域からリテール分野まであらゆる事業に携わっていますが、バークシャーハサウェイも保健授業中学としながら、鉄道などのインフラ、エネルギー、小売り、製造とあらゆる事業を展開しています。

そうした事業構造の類似性を見て、将来的にグローバルベースでの共同の投資など提携をして事業拡大を進めていく考えがあった可能性があります
バンクオブアメリカ

バンクオブアメリカは米国を代表する、銀行事業を中核とした金融コングロマリットです。ウォーレンバフェット氏は米国の金融株に好んで投資する傾向があります。
しかしながら、2020年にはこれまで保有していた多数の米国金融株を手放しています。
その中でバンクオブアメリカだけは追加で購入しています。なぜなのでしょうか。
これも明言されているわけではないのですが一説によると、ウォーレンバフェット氏は財務の健全性や経営状況が良好な企業に投資することを第一としており、その観点でバンクオブアメリカは追加投資がなされたという考え方があります。
デジタルテクノロジーの投資も大幅に進めており、業務の効率化による利益率の上昇が期待されています。
経済が今後コロナウイルスワクチンの実用化などによって回復していくに伴い、強固になった収益基盤を引っさげながら、株価が回復・上昇していく予定であることが予想されます。
ブリストル・マイヤーズ・スクイブ

日本ではあまり知名度が高くありませんが、米国の大手製薬企業です。
同社は、抗血小板剤「プラビックス」、高血圧・糖尿病性腎症治療薬「アバプロ」、HIV治療薬「レイアタッツ」、B型肝炎治療薬「バラクルード」、骨髄性白血病治療薬「スプリセル」、抗精神薬「エビリファイ」、大腸がん治療薬「アービタックス」といった医薬品を製造しています。
また同社は、コロナウイルス発生後に株価の下落の影響を受けた銘柄の一つでありウォーレンバフェット氏が購入したとされる2020年7月から9月の間は割安株だったと言えます。
一方で、ブリストルマイヤーズスクイブは、米国の証券アナリストによると今後5年間で21%以上の平均年間売上高成長率を実現するとされており、成長株とも言えます。

このような割安株と成長株としての両方の側面を備えた同社は、バリュー投資で財を成しできたウォーレンバフェット氏にとって魅力的に映ったと考えられます
ファイザー

2020年は前述の通り新型コロナウイルスの影響が大きく出た年でしたが、その中でウォーレンバフェット手話ブリストル・マイヤーズ・スクイブの他にも製薬会社株を購入しています。
ファイザーは、ご承知おきの通り新型コロナウイルスのワクチン開発で先行した米国の大手製薬会社です。ワクチンが今後広く普及していくとの見立てから購入したと考えられます。

恐ろしいと感じるのは、ファイザーを2020年9月末時点で購入していることです。ファイザーは11月に結果を公表、12月にワクチンの緊急利用について承認を得ており株価が急騰しましたが、その前に仕込んでいたことになります
バークシャー・ハサウェイ

ウォーレンバフェット氏は自身が率いるバークシャーハサウェイの株を2020年の中頃に大きく買っています。すなわち自社株買いでその金額は90億ドル以上に及びます。
自社株買いを大きく実行したのは、株価が下落するなかでバークシャーハサウェイの経営者として株主還元を実現するという側面と、そもそもバークシャーハサウェイが魅力的であるという考えに基づくと想定されます。
バークシャーハサウェイの中核事業は保険事業で、その保険事業によって生み出されたキャッシュフローをベースに多岐に渡る事業や株式へ投資をしています。
有名な話ですが、平均リターンは、 S & P 500の2倍以上となっており、超長期的に安定したパフォーマンスを誇る企業です。

新型コロナウイルスのような誰も予見できなかったリスク事象が発現するなか、自身が経営するバークシャーハサウェイが最も信頼できる投資先ということを市場に示したのではないでしょうか
2020年にウォーレンバフェット氏が売却した銘柄
買われた銘柄があった一方で、売られた銘柄もあります。その代表格が以下です。
米国の4大航空会社(デルタ航空・サウスウエスト航空)
コストコ
ウェルズ・ファーゴ など金融株
2020年5月に行われたバークシャーハサウェイの株主総会で、新型コロナのインパクトが非常に大きい航空業界の株式を売却したと発表しています。
ウォーレンバフェット氏は、従来から中長期的に航空会社の株式を保有してきましたが、ロックダウンや外出自粛などによって甚大なインパクトを受けた航空会社株をついに売却しています。
同様に、新型コロナの発生に伴って新しい世界観「ニューノーマルの実現」が世の中で喧伝される中で、従来ウォーレンバフェット氏が好んだコストコやウェルズファーゴといった金融株も手放しています。
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まとめ
売却した理由についてはやはり明言されていませんが、ウォーレンバフェット氏がこれまでとは違った視点で株式投資ポートフォリオを再構成したことはその投資行動から見て取れます。
投資家として行動擦る中で、変化には機敏に対応していかなければならない中、超長期にわたって成功を収めたウォーレンバフェット氏のポートフォリオは引き続きウォッチし、その考え方を考察する意義がありますので、引き続きモニタリングしたいところです。