
こちらの記事では、2020年のテンバガー候補「データ・セクション」について分析しています。
データ・セクションは、AI事業を多角的に展開しており、また大学等と提携した新規のAIソリューションの開発も進めています。
AI関連銘柄は、2020年現在の株式市場において、注目度が高いテーマ株です。大企業との提携など良い材料が出れば、株価が急上昇する可能性があります。

元銀行員としての企業実態把握スキルやデューデリジェンスの技法を駆使して分析しています。ぜひご参照下さいますと幸いです
※投資は自己責任でお願い致します
データ・セクションの事業概要
データ・セクションは、マーケティングや企業の風評リスクへの対策、ソーシャルネットワーク分析などの事業を手がけます。
グループで欧州の調査システム開発企業と協業し、世界各国のアンケート情報を活用した調査サービスを展開しています。
加えて、システム開発事業も展開しています。
こうした事業基盤をもとに、日本政府観光局の事業を受託しています。
上記の図のようなラインナップでAIソリューションも提供しています。ディープラーニングを活用したサービスが主体です。
前述の日本政府と提携したインバウンド向け海外ソーシャルネット分析は自治体からの引き合いが続いている状態です。
そのお陰もあり、データセクションの業績は増収基調にあります。
【データ・セクションの業績推移】

2020年3月期決算が5月に発表され、売上高は11.7億円で過去最高を記録したものの、経常利益は5億円で▲74%減少となりました。
利益の減少は、当期におけるM&Aアドバイザリーフィーが嵩んだためであり、こちらは一過性の要因です。
また一方で、システム開発エンジニアの採用費・人件費上昇も一因となっており、コスト構造の改善が鍵となります。
今後のトピックとして新規設立したグループ企業が中国のAI音声認識企業の日本法人と提携し、同社製品の国内販売を担う計画です。
また健康診断の画像を解析し疾病リスクを予測するアプリを他社と共同開発する計画を立てています。
【参考リンク】データセクションWebサイト
データセクションの株価を占う直近の事業動向
中国テクノロジー企業との業務提携
2020年3月に中国のAIテクノロジー企業「iFLYTEK」との業務提携を発表しました。
iFLYTEKのAI音声認識製品を日本語化、国内でテストマーケティング、及び販売するための業務提携です。
iFLYTEKはAIの国際コンテストで賞を獲得した経歴もあり、高い音声認識・翻訳のAI技術を保有しています。

今後、データセクションの事業拡大や株価上昇に貢献する可能性があります
チリ法人Jack社の買収
2019年12月に、かねてより協業関係にあったJack社の買収を完了し、連結子会社化しました。
Jack社は、「FollowUP(フォローアップ)」という画像・動画データを解析し、KPIを可視化するためのBIツールを手掛ける会社です。
Jack社を買収したことによって、中南米や南アジアにおける販売利権を手中に収めており、それに伴う事業の拡大を見込んでいます。

Jack社の事業規模は正確には不明ですが、買収資金は調達金額から10億円前後の規模と想定されます。また損益計算書の連結化は2021年度からであり、収益ボリュームの拡大が予想されています
AIによる広告コピー自動生成システムの開発
データセクションは2016年からAIを活用した文章自動生成システムの開発に取り組んでおり、新聞記事の自動生成やツイッターアカウントの自動投稿のサービスを開発しています。
今回、開発によって蓄積したAI技術を活かし、広告コピー自動生成システムを実用化したソリューションとして提供開始したことを発表しました。
第一号案件として、不動産物件情報を提供するLIFULLが運営するサービスにおいて、広告コピー文生成サービスを開始したと伝えています。
発表した日の相場で、この情報を好材料としてとらえ株価が上昇しました。

5月27日に597円だった株価は、5月28日の終値で619円になり一気に+37%も急上昇しました。
しかしながらその後の株価は落ち着いています。
【参考リンク】データ・セクション社プレスリリース
【参考リンク】ウェブ【Ledge.ai】AI新聞記者が進化 ─ 5分の作業を5秒にするコピー文自動生成AIの提供開始
ドローンによるトラフィック計測
2018年8月にリリースしたサービスです。
カメラを装着したドローン×AI活用で、人手不足/人的コストの課題を解決するAIサービスの開発・展開をしています。
「ドローントラフィックモニター」という名称で、大手自動車会社との共同研究で 培った自動運転のAI技術を投入しています。
撮影した動画をAIで解析し、交通量を測定するサービスです。
【参考リンク】データセクション2019年3月期決算発表
データセクションの株価が急上昇してテンバガーとなりそうな理由

テンバガー候補の理由①:AI関連銘柄
2020年において、最もテンバガー候補を輩出しやすい、AI関連銘柄であることが最大のポイントです。
2019年はマクロ環境の要因も手伝ってテンバガーは輩出されませんでしたが2018年、唯一のテンバガーとなったのは、ALBERTです。
ALBERTはAI関連銘柄で、市場で再注目のテーマ株でした。ALBERTについては以下の記事で分析しています。
▼内部リンク▼
2018年のテンバガー銘柄:ALBERT(3906)を徹底分析
前述のように、同社はAI関連事業を多角的に展開しています。
販売実績も着実に積み始め、有名大学とも提携して研究開発しており、最先端のサービスを提供できる可能性があります。

有力な材料が出れば、株価が急上昇してALBERTのようにテンバガー化する可能性はあります
テンバガー候補の理由②:マザーズに上場
データセクションは新興市場であるマザーズ上場銘柄です。
過去のテンバガーを研究すると明白ですが、テンバガーとなるのは老舗よりも若い企業が多いです。
新興企業が多く上場するマザーズやジャスダックから多くテンバガーが輩出されており、同社はこの条件に該当します。
テンバガー候補の理由③:低位株である

テンバガーとなる条件の一つに、低位株であることが挙げられます。
低位株の方が、一度に購入できる株数が多く、一旦火が付けばより大きな株価上昇が見込めます。

データセクションの株価は700円前後で推移しており、この条件にあてはまります
テンバガー候補の理由④:時価総額が97億円と低い
時価総額が小さいこともテンバガ候補の条件の一つです。
シンプルに時価総額が小さいほうが、規模拡大の余地が大きいからです。
トヨタのような兆を超える時価総額の企業が、更に10倍の規模になるとは考え難いですよね?
同社の時価総額は97億円で、更なる規模拡大の余地を秘めています。
【ご参考】AI関連を含むテーマ株の関連銘柄
AI関連銘柄であるデータセクションに関してファンダメンタルズ分析の側面から解析しました。
AI関連銘柄は、2020年も市場の注目を集めているテーマですが、その他にも株価上昇の蓋然性が見込める有望なテーマが存在しています。
以下の記事では、AI関連銘柄を含め株式市場で注目されているテーマについてご紹介しています。宜しければ併せてご覧ください。
まとめ:データセクションの株価は上昇が期待できる2020年のテンバガー候補
見てきた通り、データセクションはAI関連銘柄、マザーズ上場、低位株、時価総額が小さい、とテンバガー化する条件を複数持っています。
有力な材料が出れば、一気にテンバガーになる可能性を秘めた銘柄と言えます。
以下では、データセクションとは少し違った目線でテンバガーを分析しています。ぜひ併せてご参照ください!
【内部リンク】
テンバガー(10倍株)候補一覧!厳選銘柄