株式投資の初心者

本記事では、国内の航空会社大手である日本航空(JAL)について銘柄分析しています。

日本航空(JAL)の株価が直近で下落していますが、割安感が強まっているので購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?

日本航空(JAL)の株価が下がっている理由は、新型コロナウイルスの影響下で航空産業が壊滅的な打撃を受けているから、という一点に尽きます。

2020年度第一四半期の決算は、かつてないほどの大幅減収・赤字で着地しています。国内外の外出自粛による移動減少で売上は前年同期比対比▲78%、純利益は▲937億円と危機的状況です。

新型コロナウイルスの感染拡大が収まって経済が正常化すれば日本航空(JAL)の業績・株価もV字回復が期待できますが、ここまで来ると倒産=株式が紙くずとなるリスクも考えねばなりません。

足許で資金調達して現預金は3943億円、コミットメントライン枠2000億円も確保していますが、私が手元で計算したところ航空需要がもし現状のままで追加の借入が無いとすると、あと1年でキャッシュが底を尽きる(=倒産)計算です。

政府や金融機関による危機時の支援可能性を考えると本当に倒産するとは言い切れませんが、倒産リスクがゼロではありません。

個人的な見解として、新型コロナウイルスの影響緩和が鮮明になるまでは日本航空(JAL)株は買わない方が賢明と考えています。

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こちらの分析においては、元銀行員や投資歴10年以上の経験をもとに企業実態把握及びデューデリジェンスの技法を活用しています

以下で詳しく説明していきます。

文字を読むのがちょっと面倒、という方はYoutube動画もありますので、良ければご覧ください。

日本航空(JAL)の特徴:新型コロナウイルスの影響を受け株価は大幅下落

JALの特徴

国内No.2の航空会社

新型コロナウイルス感染拡大で甚大な打撃

中間配当取り止め、赤字で無配当の公算大

日本航空(JAL)は全日本空輸(ANA)に次ぐ大手航空会社です。リーマンショック後に破綻しその後再生、2012年に再上場を果たしたのは記憶に新しいところです。

その日本航空(JAL)ですが、コロナショックの影響で事業が大打撃を受けています。世界的な外出自粛・渡航制限で航空需要・供給が激減しています。

【株価推移】

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コロナ禍による業績悪化の懸念を受け、日本航空(JAL)の株価は足許で急落しています。

斯かる情勢を受け、2020年度第一四半期の決算は大赤字を計上し、中間配当を取り止める旨を発表しています。通期でも赤字の可能性大で配当も廃止する公算大です。

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直近では、新型コロナウイルスの影響懸念や2020年度第一四半期の決算を受けて業績悪化懸念から株価が大幅に下落しています

日本航空(JAL)2020年度第一四半期決算のポイント

8月初旬に発表された日本航空(JAL)の2020年度第一四半期決算に対する反応はさほど大きくありませんでしたが、株価は若干上昇しています。

第一四半期決算のポイント

コロナ禍により大幅減収・赤字で着地

資金調達により手元現預金を3943億円、コミットメントライン枠2000億円を確保

決算情報から3カ月でのキャッシュフロー流出はおよそ▲1700億円

【決算サマリー】

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出典:日本航空

新型コロナウイルスの影響により、売上収益は▲78%、純損益は▲937億円の大幅な減収赤字決算で着地しています。渡航・移動の制限があることからやむを得ない結果です。

【キャッシュフローの状況】

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出典:日本航空

新型コロナウイルスの影響は経営努力で短期的に大きく改善できる代物ではなく、事態の収束および航空需要の回復を待つ必要があります。

雌伏の時を耐えるにあたり気になるのは「これだけの減収赤字で日本航空(JAL)は倒産しないのか?」というポイント。

日本航空(JAL)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響下で手元流動性の確保に動いており、3943億円の現預金と2000億円のコミットメントライン枠を確保しています。

コミットメントライン枠は、銀行が必ず貸出することを約束する借入枠のことです。つまり現預金が足りない場合は確実に補充できることが確約されています。

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ですので、今日明日にすぐ倒産するということは無いです

【財務・キャッシュフロー状況】

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出典:日本航空

コミットメントライン枠も含めて5943億円の現預金は確保していますが、キャッシュフローの流出はどうなのでしょうか?

決算情報を紐解くと、2020年度第一四半期決算をベースにするとざっくり3か月で▲1700億円のキャッシュ流出があります。

  • 営業キャッシュフロー:▲1302億円
  • 投資キャッシュフロー:▲251億円
  • 借入返済額:▲125億円(1年返済金額507億円÷4Q)
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あくまで2020年4-6月の状況が続くという前提ですが、3か月で▲1700億円のキャッシュ流出すると6000億円の現預金があっても1年持たない計算になります

日本航空(JAL)の株価は今後どうなる?倒産=紙くずになるリスクはゼロではない

日本航空(JAL)の株価が上昇するかどうかは、一重に新型コロナウイルスの状況に依存します。情勢が緩和されて人々の移動が再び活発化すれば、日本航空(JAL)の業績・株価はV字回復する可能性が高いです。

そういった意味では、今のうちに日本航空(JAL)の株を仕込んでおくという選択肢は無くはないと思います。新型コロナウイルスの影響が和らぐ兆しが見えれば、すぐに日本航空(JAL)の株価が上昇するかも知れません。

しかし注意したいのは、倒産=紙くずになるという最悪の事態。現時点では、そのリスクはゼロではありません。

現預金は少なくとも、およそ1年ほどは保ちそうであり、更に事態が深刻になれば金融機関や政府が救済に動く可能性はあります。

しかしながら、個人的な意見としては、そのような多大なリスクを抱えている銘柄をわざわざ保有する意義は無いと考えており、今は買わないほうが賢明と判断しています。

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もし保有するのであれば、ハイリスク・ハイリターンであることを認識した上で損切ラインは明確に決める必要があります

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OXFORD CLUB JAPAN「永久に持っておきたい6つの高配当米国株」を徹底分析【評判・口コミ】

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まとめ:今は日本航空(JAL)は買わない方が無難

日本航空(JAL)株について、個人的な見解ですが「いま買ってはいけない株」です。倒産リスクがゼロではないという状況で購入は見送った方が無難です

「いま買ってはいけない株」は、日本航空(JAL)だけではありません。新型コロナウイルスの影響下では多数の企業が株価下落の憂き目にあります。

以下の関連記事はそのような銘柄について分析していますので、良ければご覧ください。

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