こちらの記事では、AI関連銘柄として市場から注目されている「FRONTEO」について分析しています。

AI関連銘柄を物色していると、FRONTEOの名前が良く挙がってくると思います。気になっている方も多いのではないでしょうか?

FRONTEOは、リーガルテック領域でAI技術を活用したサービスを提供する企業です。医療領域にも進出しており、更なる事業拡大・株価上昇が見込まれます。

一方で、直近は営業人材強化のためにコスト計上が先行しており、大幅な赤字決算となっています。それに伴って株価が大幅に下落しているので買いのタイミングは探る必要があるでしょう。

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分析にあたって、かつて銀行員として培った、デューデリジェンスの手法を活用しています

※投資は自己責任でお願い致します

FRONTEOの事業概要

FRONTEOは、人工知能「KIBIT(キビット)」を用いて、リーガルテックからAIソリューションに至るまで幅広い分野で事業展開を進めている企業です。

少ない機械学習で効率的に稼働させることができるKIBITは、企業の業務効率化から、ヘルスケアの領域に至るまで多くの領域で活用されています。

FRONTEOが創業時から進めるリーガルテックは、eディスカバリという電子情報開示と、フォレンジック調査という談合や情報漏えい対策のソリューションを提供しています。

主な取引先は、官公庁と法執行機関になり、安定した受注を継続しています。リーガルテックの分野で人工知能を導入し始め、独自の人工知能であるKIBITを開発していくことにより、今では他分野のAIソリューションを実現できるまでに至っています。

企業での営業活動においては、営業日報などの様々なデータが蓄積されていくものです。

FRONTEOのKIBITを用いることで、日々のデータの中から業務に使えるデータの収集と仕分けを自動的に行うことが可能になり、ビジネスの方向性を明確に進めることが実現できます。

FRONTEOの子会社であるFRONTEOヘルスケアでは、医療や介護分野での様々な構造化・非構造化データの横断的解析を行っています。

法律分野を用いたAI活用と、行政分野で培ったAIソリューションにより、様々な業界でFRONTEOは活躍を始めています。子会社のFRONTEOヘルスケアでも、創薬を始めとする医療分野で成長が期待されています。

【ご参考】FRONTEO Webサイト

FRONTEOの株価が上昇する要因

FRONTEOの本業であるリーガルテック分野では、新しく開発されたAIレビュー機能であるKIBIT Automatorを用いての海外進出が始まっています。

アメリカの大手法律事務所との信頼関係を築き挙げられたことで、FRONTEOの売上グロスマージン中の海外部分のパーセンテージも30パーセントまで上がったことで、経営状態に安定性が見られるようになっています。

eディスカバリの分野においても、企業が保有するデータ媒体が多岐に渡るようになり、人手での解析よりも人工知能を用いてのデータ解析を用いるほうが良いと考える企業が増えている状況でもあります。

eディスカバリやリーガルテックの分野では、大手企業も参入している状況ではありますが、FRONTEOではアメリカを始めとする独自の市場を開拓することで、他社との差別化を図り、事業の拡大を進めている状況です。

AIソリューション分野でも、導入実績企業が増え、導入者数が100社を超えている状態でもあります。KIBITの改良と共に、営業体制の強化も実施し、販売チャネルの拡充も実施中です。

2020年以降も、国内のAI市場は高い成長が見込まれています。企業が扱う文書の量は今後も拡大が見込まれ、リーガルテック分野での需要は高まっていくことでしょう。

創薬分野でもAIを用いた新薬開発により、いままでは治療が不可能と思われていたアルツハイマーやがん治療の分野でも特効薬の開発が見込まれています。

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法律と医療分野でAIの活用を進めるFRONTEOの株価は、長期的に上昇することが期待できることでしょう

FRONTEOの株価を占う最新動向

FRONTEOの持つAI技術で事業を拡大

FRONTEOでは、独自開発の人工知能を用いて、特許などの先行技術の調査を実施しています。膨大な特許情報データベースの中から、自社の目的に応じたデータを抽出するには、それなりな時間が掛かるものです。

世界中の特許データの中から、自社が求めるデータを抽出するには、専用の検索式を考案し、抽出データのスクリーニングを行う必要があるものです。

FRONTEOが培ってきたリーガルテックの技術により、特許という高い精度が必要とされる分野においても、人工知能を用いたデータ分析が活躍し、同業他社に先んじた製品開発の実現を可能にしています。

創薬分野でも、新規医薬品を製造するための技術検索をスピーディに行うことを実現しています。創薬分野では、ゲノム解析などで高度な検索を要したりするものです。

FRONTEOのKIBITを用いることで、新薬を創るために必要なデータ抽出の時間が少なくなり、効率的な新薬生成の実現を可能にしていきます。

法律と医療という成長性の高い分野における人工知能の活用と、米国での活動により、FRONTEOは今後も成長が見込まれています。法曹界では、過去50年以上に渡り、法律相談の進め方に変化は生じてはいない状況でもあります。

弁護士の人数の増加に伴い、他の法律事務所との差別化を行う必要が生じてもいますので、リーガルテックの導入は、今後も増えていくことでしょう。

創薬事業でも、製薬会社を始め、大学の研究機関においても、化合物の合成工程にAIを活用する傾向は顕著になって来ています。

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FRONTEOのKIBITを導入する企業が100社を超えて来たことによる信頼感により、他の法律事務所や医療機関においてもKIBITの導入を検討する機会は増えていくことでしょう

今後の株価に影響を与える想定リスク

営業人材強化での経費増加

AI関連事業が金融・医療向け拡大していますが、下期を中心に収益へ本格的に貢献する計画で業績は伸長する予定です。

ただ、AI関連の人材は数が僅少であるため、確保が非常に難しくなっています。FRONTEOも例外ではなく競争激化によって人材確保でコストが先行しています。

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実際に、直近の決算は大幅な赤字となっており株価は下落しています。今後事業の成長が見込めるとはいえ買いのタイミングは注意が必要です

リーガルテック領域での競争激化

リーガルテックの分野は、米国企業を中心に数多くの企業が参入している状態でもあります。

アメリカで始まった民事訴訟における証拠開示であるリーガルテックですから、日本よりも米国のニーズは高く、大手からベンチャーまで様々な企業が参入している状態です。

国内でKIBITを使ったリーガルテックによる法律業務の効率化が進んでいる状況ではありますが、今後、米国の大手企業やベンチャー企業からKIBIT同様の機能を持つAIシステムが生まれる可能性も有り得ます。

日本市場におけるリーガルテック分野では、他の追随を許すことが無いFRONTEOですが、米国から新しい製品が生まれた際には、国内市場のシェアが低下することも有り得るのです。

創薬の分野でも、大手を始めとして、中小のベンチャー企業においてもAIを用いた新薬開発は始まっています。新薬生成の領域でのAI活用は、国内だけではなく、海外でも盛んに行われ始めている状況です。

米国やEUのユニコーン企業においても、創薬にAIを活用する企業は増加中です。

国内の法律と医療分野において成長を期待されているFRONTEOではありますが、米国や海外で新しい製品が開発され、パッケージやクラウドの形態で提供される可能性は有り得るのです。

株価を含めた事業成長が期待されるFRONTEOではありますが、今後、海外から優秀な製品が導入されることにより、国内市場のシェアが脅かされる可能性はあります。

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中期的には安定した株価上昇が見込まれるとは想定されますが、長い目で見た場合には海外からの驚異に晒されるリスクは無いとは言えません

まとめ:FRONTEOは今後株価が上昇する可能性があるがタイミングは要注意

AI関連銘柄のFRONTEOについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

FRONTEOはリーガルテック領域でAI技術を活用したサービスを展開しており、今後が成長する見込みです。一方で、足許では大幅な赤字決算になっており株価が下落を続けていますので注意が必要です。

以下では、FRONTEOと同様のAI関連銘柄を分析しています。ぜひ併せてご参照ください。

【内部リンク】
AI(人工知能)関連銘柄で株価上昇が見込める企業