この記事では、大型優良株の小松製作所の株価について予想分析しています。

数ある大型株の中でも優良といえるのが、小松製作所です。小松製作所というよりもコマツとカタカナで書いた方が馴染みがある会社かもしれません。

小松製作所のおすすめポイントとして、建設機械業界での圧倒的な地位高収益体質で安定感が極めて高いという点に加えて、割安感が出て来た株価や高配当利回りが挙げられます。

こちらの記事では、銀行員や戦略コンサルタントとして培ったデューデリジェンスのスキルを活用して分析しています。

※投資は自己責任でお願いします

小松製作所の事業概要

小松製作所は総合建設機械メーカーで国内首位の売上を誇っています。

その金額は2020年3月期予想で2兆6千億円にのぼり、国内第二位の日立建機の2倍以上です。

世界規模でもアメリカのキャタピラー社に次ぐ第二位の地位を確保しています。また、特に新興国に強く、アジア地域では売上首位です。

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時価総額も2019年5月時点で2兆3千億円で文句なしの大型株と言えます

そんな小松製作所は世界規模のメーカーで工場も世界各地に持っていますが、中核部品は国内工場で生産し、海外工場は組み立てを行うという体制を敷いています。

2017年までは売上高は1兆8千億円前後でしたが、2018年に急進して一気に2兆5千億円台に乗せました。その要因はアメリカのメーカーを買収した効果です。

アメリカやヨーロッパでの売上が大変好調で、その波に乗ったという側面があります。

中でも、資源高に伴う鉱山機械の需要が旺盛で、これは想定以上の売上・営業利益をもたらしました。

なお、2020年度は16パーセントの減益を予想していますが、予想しているドルレートは105円であり会社予想はかなり慎重な見方をしています。

また建設機械に加えて産業機械にも進出し始めており、建機と産業機械のハイブリッドで他社に先行した動きを見せています。

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その他にも、開発面ではAIやセンサー技術を駆使した自動運転するショベルやダンプを開発しており、早期の実用化を目指しています

【参考リンク】小松製作所ウェブサイト

小松製作所の株価を占う最新の事業動向

現在、小松製作所の株価に大きな影響を与えるのは、1にも2にも米中貿易摩擦の動向です。

米中貿易摩擦による中国事業の減速懸念

米国や中国で生産・販売しており、その比率も高い小松製作所にとって、米中貿易摩擦の動向は非常に大きな影響があります。

米中貿易摩擦については、以下の記事でまとめています。

米中貿易摩擦が大きくニュースで取り上げられ株式相場に影響を与えた2018年12月と2019年5月の小松製作所の株価値動きを見ると、大きな下落に見舞われています

2018年12月3日に3,058円だった株価は、12月25日は2,256円となり、およそ▲27%下落しました。

またトランプ大統領がツイッターで中国輸入品2000億ドル相当に対する関税引き上げを発表した翌日の2019年5月7日は、前営業日に2,837円だった株価が、たった1日で2,565円まで▲10%も下落しました。

一方で、米中貿易摩擦が本格化した昨年度には、中国から生産拠点を移すと発表しており、対策を進めています。

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従って、悪影響を全て吸収することは不可能だとしても、多少は緩和されることが予想されます

【参考リンク】なぜコマツは、脱中国に成功し完全復活できたのか

小松製作所の株価予想:大型株としておすすめする理由

大型株である小松製作所の株をおすすめできる(=株価が上昇する)理由は大きく4つあります。

株価が上昇する理由①:建設機械業界における圧倒的な地位

2020年の売上高予想は2兆6千億円を超えます。国内第二位の日立建機が9千5百億円ですので、2倍以上の差が開いています。

世界的に見てもアメリカのキャタピラー社に次ぐ地位を確保しており、局地的には首位を占めている箇所もあるのです。

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これだけの強さを脅かす存在は早々現れるとは考えにくいですから、企業として抜群の安定性があるといえます

株価が上昇する理由②:高収益体質

小松製作所がおすすめできる二点目は、高収益体質だという事にあります。

いくら売上高が高くても儲けがなければ意味がないばかりかむしろ大変危険な状態とも言えますが、小松製作所を見てみると営業利益率は12パーセント強という極めて高い値をキープしています。

これは小松製作所が高付加価値製品を生み出し続けている証拠であり、将来性も充分期待できると言えるでしょう。

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また、建設機械の自動運転など最新技術への投資も積極的に行っており、その成果も比較的早期に出て来る可能性がある点も評価できます

株価が上昇する理由③:株価に割安感

第三点目が、株価い割安感が出ている点です。

2018年1月に高値の4,475円を付けた後に小松製作所の株価は下落局面に入っていました。

しかし2019年1月にほぼ半値の2,240円を付けてからは、2千円台後半をキープしています。

PERも10倍代まで下がってこれは業種平均から見ても4倍程度低い値ですから、かなり割安感が出ています。

株価が上昇する理由④:高い配当利回り

そして、最後に挙げるのが、高い配当利回りです。

株価の下落のおかげで相対的に配当利回りは高まり、2019年5月時点では4パーセントを上回っています。

2020年度は減益を予想しているとは言えこれは既に織り込み済みで、会社発表によると配当額にも変動はないようです。

株価の更なる下落が仮にあったとしても、配当収入が期待出来れば安全弁として安心です。

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配当と並んで小松製作所ならではの株主優待も面白いです。こちらは300株以上の株主が対象ですが、オリジナルの建設機械のミニチュアがもらえます

小松製作所の株価予想:想定されるリスク

小松製作所は世界規模で事業を展開していますので、業績は世界経済の動向に大きく左右されます。

近年では中国経済の減速が売上減少に直接的な影響を及ぼしました。

この時は北米・ヨーロッパでの鉱山開発の需要増加で乗り切りましたが、世界規模で経済状況が悪化すると売上の低下に繋がる危険性があります。

近年の世界動向でいえば、米中貿易摩擦が小松製作所にとって大きなリスク要因となり得ます。

既に前述していますが、米中貿易摩擦については以下の記事でまとめています。宜しければご参照ください。

小松製作所は中国とアメリカの両方を大きな市場として持っていますので、どちらか一方に与することは逆側での立場を悪くする事に繋がります。

今後の米中関係の進み具合によっては難しい選択を迫られる可能性もあり得ます。

また、海外売上比率が高いため、為替レートの変動もリスク要因です。

円高基調になれば売上高も減少します。円高は小松製作所の海外での販売価格の上昇を招き、他社との競争において不利に働く危険性があります。

さらに、小松製作所が特に強いのが新興国市場ですが、こういった国々は相対的に政情が不安定な国も多く、地政学的なリスクも低くありません。

これまで高成長を続けていた国でも一旦テロや紛争が起これば一気に投資が冷え込み経済が後退してしまう事も考えられます。

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加えて外国人の持ち株比率が4割強というのも世界企業ならではで、見方によっては外国人の売り浴びせにあって大きく株価が下落する危険性も否定は出来ません

小松製作所の株価予想まとめ:安定的で手堅い投資先

小松製作所は、大型株の中でも小松製作所は安定性がある銘柄だと言えます。

今後の下落リスクが皆無ではありませんがそれを補うだけの配当利回りもありますし、株価も充分に割安圏内です。

この先、短期間に数倍に大化けする株ではありませんが、5割程度なら上昇する可能性を秘めているとも考えられます。

リスクを抑えて手堅く中長期で運用するのに向いている大型株の中でも、おすすめの株です。

以下の記事では、小松製作所の他の大型株についてのおすすめもご紹介しています。よろしければぜひご参照ください。