この記事では、米中貿易摩擦の懸念が大きくなるほどに株価が上昇する銘柄をご紹介しています。

米中貿易摩擦が激化すると、ダウ平均や日経平均は下がる傾向がありますが、そのような状況下で株価が上がっている銘柄も存在します。

米中貿易摩擦は、米中のみならず世界経済全体の成長率を押し下げ、世界中の金融市場に大きな影響を与えています。

株式相場へのネガティブなインパクトが語られがちですが、「円高」「原材料安」といったキーワードで探すと、「上がる株」を発見できます。

以下で、米中貿易摩擦の影響をおさらいしつつ、米中貿易摩擦の中でも上がる株の探し方と共に、具体的な上がる株銘柄をご紹介します。

※投資は自己責任でお願いします

米中貿易摩擦の影響

トランプ大統領のツイートや米国政府の発表などで米中貿易摩擦が激化すると、世界中の株式市場に多大な悪影響が及びます。

特に日本企業においては、全世界における経済成長減速や円高によって輸出企業を中心に株が売られる傾向が見られます。

トランプ大統領の米中貿易摩擦についてのツイートが発端となった、2018年12月や2019年5月の日経平均株価の下落は記憶に新しいところです。

米中貿易摩擦の詳細については以下で説明していますので、宜しければご参照ください。

<内部リンク>
【米中貿易摩擦まとめ】分かりやすく解説。今後の株式市場への影響は?

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そのような劣悪な環境下においても、一定の視点でみると株価が上がっている「上がる株」が存在します

米中貿易摩擦で上がる株の探し方

全世界に悪影響を及ぼす米中貿易摩擦ですが、「上がる株」はどのようなメカニズムで株価が上昇するのでしょうか?

ここでは、米中貿易摩擦の影響を受けて株価が「上がる株」の特長をご紹介します。

特長①:円高で恩恵を受ける銘柄

円高によって業績が良化する企業はねらい目です。

米中貿易摩擦の懸念が再燃すると、為替市場で円が買われる傾向にあります。米中貿易摩擦によって世界経済の成長が鈍化し、リスク逃避通貨として円が買われます。

円高になることで輸出企業は打撃を受けるため日経平均株価は下がる傾向が強く、そのため日本にとっては悪影響だけがあると思われがちです。

しかし逆に、原材料等を輸入し国内で商品を製造・販売する内需関連企業は、円高によって業績が改善し株価が上昇します。

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業種で言うと、「食品」「建設」「小売」「通信」などが該当しますが、これらの内需関連企業を狙うと、米中貿易摩擦で上がる株を発掘できる可能性が高まります

特長②:価格が下落する原材料を利用している銘柄

米中貿易摩擦によって、原材料が下落してコストが低減し、利益が改善する銘柄が存在します。

米中貿易摩擦によって原材料の価格が下がるとはどういうメカニズムなのでしょうか?

一言で言うと、中国の米国からの輸入品に関税がかかることで輸入減少=原材料への需要が低減し、価格が下がります。米国は一大農産地であり、中国へも農作物を輸出しています。例えば大豆です。

米中貿易摩擦において中国が米国からの輸入品に対して報復関税を課した商品の中に大豆があります。米国の大豆輸出のうちおよそ60%を中国が占めており、輸出減少が懸念されています。

需要減少の懸念から、シカゴ商品取引所の大豆価格は、貿易摩擦懸念が高まる前の価格から下落しています。

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大豆価格が下落すると、大豆を原料として利用した商品を製造・販売している企業はコストが下がるため、同じ数量を販売しても利益が高まることになります

特長③:米中貿易摩擦が市場のテーマになっている時に株価が上昇している銘柄

シンプルに考えると、米中貿易摩擦への懸念が再燃している期間中に、実際に株価が上昇している企業は今後も同様のケースで株価が上がる可能性が高いでしょう。

注意したいのは、ただ単に株価の動きだけを見ていると、読み間違えてしまう可能性がある点です。仮に、株価が期間中に上昇していたとしても米中貿易摩擦以外の要因で上がっている可能性もあります。

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株価が上昇した要因が、米中貿易摩擦によるものなのか、決算が好調だった/ニュースが飛び出したなど他の要因なのか、見極める必要があります

米中貿易摩擦で「上がる株」4銘柄

それでは、私が発掘した米中貿易摩擦が激化しても株価が上がる銘柄をご紹介します。

上がる株①日本ハム

日本ハムは国内の食肉事業でトップシェアの企業です。食肉の生産・加工・販売を一貫して手掛けています。近年は海外投資にも積極的ですが、典型的な内需中心企業です。

米中貿易摩擦の影響で、日本ハムが原材料として仕入れている豚肉の価格が下がると期待され、株価が上昇します。

実際に、上記グラフの通り、貿易摩擦が激化して日経平均株価が大きく下落した2018年12月中と2019年5月中の両期間において、日本ハムの株価は上昇しました。

上がる株②花王

花王は国内大手の化学品メーカーです。洗剤やトイレタリー商品で国内首位、化粧品は国内2位とトップクラスの市場シェアを誇ります。

花王も円高による恩恵を受け、また売上のおよそ6割が国内であり、内需中心の企業です。

2019年5月には、米中貿易摩擦への懸念が浮上していたにも関わらず株価は上昇傾向にありました。

加えて、花王は連続増配期間が30年にも及ぶ、国内No.1の連続増配銘柄です。安定的な事業が増配を可能にしており、その安定性も投資家にとっては魅力の一つです。

上がる株③ファーストリテーリング

ファーストリテイリングはご存知「ユニクロ」や「GU」といったアパレルブランドを展開する企業です。

海外においてももちろん事業を展開してますが、国内事業が中心で内需関連株といえます。

特筆すべきは、2018年12月および2019年5月の株価の動きです。米中貿易摩擦で他の銘柄が株価を落とす中、ファーストリテイリングの株価は上昇しています。

米中貿易摩擦でも株価が上がる株の筆頭と言ってもいいでしょう。

上がる株④NTTドコモ

NTTドコモの株価推移

こちらもご存知、携帯電話事業で国内シェアトップを誇るNTTドコモです。

国内における事業基盤により、円安になろうが関係ありません。安定した国内の事業基盤がもたらす収益構造で、株価も安定する傾向にあります。

米中貿易摩擦に対する懸念が高まるさなかの2019年5月において、NTTドコモの株価は上昇を続けています。

高い配当利回りも魅力です。高配当株は株の暴落に比較的強く、下落幅も小さいですし戻りも力強い銘柄が多いのが特徴です。

まとめ:米中貿易摩擦でも上がる株はまだまだ存在する

いかがでしたでしょうか。

米中貿易摩擦はネガティブなイメージがありますが、実は全体の相場に悪影響が及んで株価が下がってしまう銘柄が多い中で、株価が上がっている銘柄も存在します。

前述のような視点をもってスクリーニングすれば、まだまだ米中貿易摩擦が激化する中でも株価が上がっている銘柄が見つかるかもしれません。

ぜひご参考になれば幸いです。