いちご(2337)の株価が急上昇!業績好調・自己株買いで投資先としてどうか?【累進配当政策株の分析】 | 株式投資アナリティクス@金融×戦略コンサル

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この記事では、いちごの株価がどうなるかについて予想分析しています。

いちごという名前ですが、決してフルーツのいちごではなく歴とした企業名です。「一期一会」が社名の由来です。

結論からいうと、いちごは今後株価の上昇が期待できる銘柄と言えます。

いちごは、事業が好調で通期の業績予想の上振れが期待されています。また自社株買いを発表しており既に株価が上昇開始し始めています。さらに累進配当政策を取っている企業でもあり、増配などを含め今後の好材料が期待されます。

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こちらの記事では、銀行員や戦略コンサルタントとして培ったデューデリジェンスのスキルを活用して分析しています

※投資は自己責任でお願いします

いちごの事業概要

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J-REITの運用や不動産有効活用を始めとした不動産総合事業、および太陽光発動事業が主力です。社名の「いちご」は「一期一会」に由来します。

中でも高い事業シェアを占めるのは不動産総合事業です。いちごは事業名を「心築」としていますが、要するに不動産賃貸と不動産売買がメインです。

不動産売買については、単に仕入れて売るだけではなく、現存の不動産をバリューアップした上で、有効活用を実現しています。

具体的には、建物改修・修繕による耐用年数長期化や耐震補強、環境化・省エネ化、美観・快適性の向上により不動産の価値を高めた上で譲渡して利益を得ています。

太陽光発電事業はクリーンエネルギー事業と呼んでおり、2019年2月期は新たに9か所の発電所の開発が決定するなど、順調に拡大を続けています。

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売上の9割以上を不動産関連が占めており、事業が偏っている状態です

【参考リンク】いちご「2019年2月期決算資料」

いちごの株価を占う最新の動向

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2019年7月12日、いちごは前日比+13.8%でストップ高となり、株価は急上昇しました。

11日の市場閉鎖後に発表した2020年2月期の第一四半期の決算において経常利益が前年対比+45.8%増となったこと、また自社株買いの実施を公表したことが要因です。

好調な決算は柱である「心築」事業で好採算物件の不動産売却が進みました。また自社株買いは現在の発行済み株式数のおよそ2%を30億円ほどで買い取る計画を発表しています。

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好業績+株主還元のコンボで今後の動向が非常に楽しみです

いちごの株価予想:今後上がると予想する理由

いちご株は株価上昇が見込めると考えています。その理由は大きく5つあります。

おすすめする理由①:予想以上の好調な業績

前述の通り、今期の第一四半期の決算は大幅増益で着地しました。通期の業績予想は据え置きましたが、業績進捗率は第一四半期で32%と高く、上振れも期待されます。

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通期の業績予想については慎重な姿勢を崩していませんが、上振れすれば更なる株価上昇が見込まれます

おすすめする理由②:PER・PBRで過熱感なし

いちご株のPERはまだおよそ12.2倍、PBRはおよそ1.9倍でまだそれほど株価が上がりすぎている感はありません。

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まだまだ株価の上昇余地はありそうです

おすすめする理由③:自社株買いによる株主還元

こちらも前述の通り、第一四半期の決算発表とともに自社株買いを発表しています。金額自体はそれほど大きくはありませんが、自社株買いによる株価上昇が期待できます。

おすすめする理由④:配当を維持・増加させ続ける累進配当政策

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出典:いちご:「2019年2月期決算資料」

いちごは、累進配当政策を明言することにより「維持か減配」を継続することにコミットしています。過去のトラックレコードを見ても既に7期連続で増配を実現しています。

「減配しない」ことを約束する累進配当政策を取っている企業は国内では「三井住友フィナンシャルグループ」「三菱商事」しかありません。

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配当利回り自体は、1.86%で高くは無いのですが、業績が好調ななかで累進配当政策によって増配が発表されれば、株価が更に上昇する可能性大です

累進配当政策については以下の記事で詳述しています。宜しければご参照ください。

おすすめする理由➄:コミットメントライン100億円の新規枠設定による経営資源(カネ)の確保

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出典:いちご「2020年2月期第一四半期決算発表」

2019年6月に、みずほ銀行との無担保コミットメントライン枠100億円を設定しました。この借入枠はいちごから申出があった場合には、必ず資金を貸し出す契約です。

事業規模を拡大するにあたり資金は不可欠です。これによりいちごは今後の事業成長のための経営資源(カネ)を確保したことになります。

またコミットメントライン枠の設定は、申出があったら必ず貸出する必要があるため、審査承認のハードルは通常の借入より非常に高く、財務の健全性と事業の成長性が認められないと審査で承認されません。

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いちごが今後更に成長すると見込んだからこそコミットメントラインの設定を認可したのであり「 メガバンクの一角であるみずほ銀行のお墨付き」と言えます

いちごの株価予想:想定されるリスク

想定されるリスク:不動産市況の悪化

いちごの主力事業は、J-REIT運用、不動産賃貸および不動産バリューアップと譲渡です。売上の9割以上を不動産関連事業が占めています。

もし不動産市場が急速に冷え込むようなことがあれば、J-REITの運用および不動産賃貸・売買事業も一気に縮小する可能性があります。

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近年の不動産市況として、不動産価格が高値圏に来ていてそろそろ下降局面にはいるのでは?という声もささやかれており、注視が必要です

まとめ:いちごは業績上振れ・自社株買いで株価上昇が期待できる

いちごの事業動向や株価が上昇しそうな理由を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

いちごは、2020年2月期の第一四半期決算が非常に好調で、通期の業績予想の上振れが期待されています。また自社株買いを発表しており既に株価が上昇開始し始めています。

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さらに累進配当政策を取っている企業でもあり、増配などを含め今後の好材料が期待されます

今後私自身も、ポートフォリオ組み入れの候補として株価の動向を注視したいと思います。

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