「変額保険ってなに?」「変額保険って仕組みがよくわからない」といった声を良く耳にします。確かに、ただでさえ難しい保険のなかでも、なかなかわかりづらい種類の保険です。

この記事を読めば、変額保険の特徴と、通常の保険と比べたときのポイントが分かります。かいつまんで端的に書いているので分かりやすいと思います。

変額保険は、定額保険と言われる一般の終身保険等とは異なる性質を持った保険です。保険会社に保険金の運用を一任し、運用実績によって保険金の受け取り額が変わるハイリスクハイリターンの保険と言えます。また変額保険は本来、短期ではなく10年から20年の長期的なスパンで考えるべき保険です。

比較ポイントと加入にあたって気をつけることを見てみましょう。

変額保険とは?

変額保険とは、死亡保険金の保障が基本になります。保険会社による保険料の運用実績で保険金が増減する保険です。

そのため運用成果による保険金増額が期待できる反面、投資での損失リスクも大きく、ハイリスク・ハイリターンの保険商品と言うことができます。

変額保険の補償内容

変額保険は死亡保障を基本にしており、一生涯の保障を行う終身型変額保険と満期までの補償を行う満期変額保険があります。

どちらも保険料は定額保険と比べると安くなります。終身型変額保険は被保険者の死亡時に基本保険金と変額現金の合計額が支払われます。

満期変額保険では満期時に変動保険金だけが支払われます。基本保険金が支払われるのは保険期間中の死亡時で、基本保険金と変動保険金の合計額が支払われます。

変額保険の選び方:定額保険と比べた5つの特徴

①死亡、高度障害保険

定額保険は一定金額が契約によってあらかじめ決められていますが、変額保険では保険会社の運用実績により毎月増減します。ただし、変額保険でも契約時の保険金額の保証はあります。

②満期保険金

定額保険は一定金額が契約によってあらかじめ決められていますが、変額保険では保険会社の運用実績により毎月増減します。 変額保険だと、満期保険金の保証はありません。

③解約返戻金

定額保険では、契約時に定められた計算方法に従う解約返戻金が保証されます。変額保険では資産の運用により毎日変動します。

④資産の運用・管理

定額保険は一般勘定で運用されます。一方で、変額保険は特別勘定で運用されます。

⑤運用リスクの帰属

定額保険では保険会社の責任ですが、変額保険では契約者の自己責任となります。言い換えると、保険会社が運用で損失を出せば、その分保険金が少なくなります。

変額保険加入は長期運用の視点で考える

現在の金融環境においては超低金利が続いています。その状況だけを考えると、経済もデフレ傾向で変額保険は魅力に乏しい保険に思えます。

ただ10年から20年と言う長期期間で見るとどうかはご自身の判断です。いずれにしてもハイリスク・ハイリターンであり、将来のリスクに備える観点ですと、保険の主力にはなりにくいタイプの保険です。

また、短期間で変額保険を解約すると解約返戻金が払った保険料を大きく下回る可能性があります。特徴をしっかりと理解して加入しましょう。

また投資の性格が強いため、変額保険は他の金融商品とも比較してどちらが運用利回りが見込めそうか?という検証をした方がよいです。

変額保険ありきで検討をすすめるのではなく、さまざまな金融商品のなかでの選択肢の一つとして考えるべきです。

どんな人が変額保険に向いているか?

「最低保障を確保しながら運用でお金を増やしたい」と思う人、また「少しでもお金を増やして家族にのこしたい」、「余裕資金がある人」は検討すると良いです。

変額保険は、満期保険金と解約返戻金の保証はありませんが、基本保険金に依り死亡・高度障害保険金には最低限の保証はあります。

保険会社の運用がうまくいけば、自分が払った保険料よりも増える可能性はあります。投資の一環としてお金を増やしたい人に向いています。

【ご参考】変額年金保険の特徴

変額年金保険は、銀行窓口でも販売されており、公的保険を補完する保険商品として位置づけられていて、通常の変額保険と同様に、保険会社の運用実績によって年金額が変わります。

年金需給が始まるまで積立金が特別勘定で運用されるのは通常の変額保険と同一ですが、年金支払の開始日以降は一般勘定に振替され、受け取る年金が確定し年金額が一定になります。

変額年金保険は運用益を複利運用し、年金を受け取るまで運用益が非課税扱いとなるメリットがあります。

まとめ:定額保険の補完的な位置付けとして長期的な視点で考える

変額保険は、保険会社の運用実績によって保険金の受取金額が変わるため、保険本来の目的である「将来のリスクに備える」といった視点には、必ずしもマッチしません。

従いまして、通常の定期保険・終身保険といった保険に加え、運用の効果も期待した補完的な位置付けの保険として加入を検討すべきです。