保険を選ぶ際に「どのように選べばいいの?」と思われる方は多いのではないかと思います。この記事では、保険の選び方で、損をせず得をするための、保険の選び方のおすすめのパターンをご紹介してます。

死亡保険は貯蓄型よりも掛け捨てを選ぶ、会社名で選ばない、健康割引を狙う、ことがこれから得する保険のパターンです。これまでの常識を覆す内容になっており、現在の保険を取り巻く環境を踏まえて、保険料や補償内容でどうすれば得するかについて掲載しています。

私自身、保険業界に関連する仕事が多く、最前線で活躍する保険のエキスパートや、これまで100名以上の消費者の方々にインタビューし、保険に関するニーズや不満・要望を日々お伺いしています。そうした意見を集約するかたちで記事を書いています。

保険の選び方が分からない人向け6つのおすすめパターン

それでは早速ですが、おすすめの6つのパターンを見て行きましょう。これから保険を検討する方も、今既に保険に入っていて見直しなども考えていない人も、今後のためという意味でご参照ください。

①「ブランド」や「知っている有名な会社」で保険を選ばない

「CMで良くやっている大手の会社だから」「大手の保険会社で安心だから」といった理由で、良く比較もせずに保険に加入する人が多くいらっしゃるようです。インタビューでお話をお伺いしていても、そういった人は後々になって「あの時ちゃんと比較検討して保険に入れば良かった」と後悔している人が少なくありません。

一般的に、大手保険会社の生命保険は割高です。日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命といった保険会社は知名度が高く安心感はあるかもしれませんが、ネット系保険会社の方が保険料は安い傾向があります。ネット系の方が販売員を経由せず経費が安いため当然です。

良く大手保険会社の保険外交員、いわゆる生保レディから進められた高い保険商品を若い頃に買いそのままにしている方がいますが、おすすめできません。そもそも保険はライフステージの変化にあわせて見直しをしていくべきであり、ネット系保険を含めて、本当に自分にあい保険料をおさえた商品を選ぶべきです。

②死亡保険は現時点では「終身・貯蓄」ではなく「定期・掛け捨て」で保険料を減らす

保険料を減らす観点で、終身・貯蓄型ではなく定期・掛け捨て型を選びましょう。死亡保険は、原則的に子供が就職して独立するまで、自分の定年までなど、期間を限って保障をかけるのが理想的です。

掛け捨て型はその観点から十分であり、終身保険は一生涯保証を受けられますが、リスクに備えるという観点ではやや過大な保障内容と言えます。

当然ながら掛け捨て型保険のほうが、保険料は割安になり負担額は小さいの、より効率的かつ効果的に万が一の場合に備えることが出来るでしょう。定期保険でも、保険期間満了までの保障額は基本的に変わりませんので、その点は安心です。

また終身型よりも掛け捨ての方が良いもう一つの大きな理由は、2017年4月の標準利率の引き上げにより保険金額に対して保険料が割高になっているためです。今の金融情勢の中では、貯蓄と保険は分けて考えた方が良いのです。

詳細なメカニズムの説明は割愛しますが、簡単に言うと日銀の量的緩和によって予定利率が引き下げられ、保険会社が運用利回りを得られる可能性が低くなったたためその分保険料を契約者から貰う必要がある、ということが理由です。

もし終身・貯蓄型をおすすめする保険販売員がいたら、その人は信用しない方がいいでしょう。貯蓄型の方が、販売側はより大きな利益につながるケースが多いため、売るインセンティブがあります。そういった人は本当に親身になってあなたにアドバイスをくれないでしょう。

③健康な人は保険料が安くなる「健康割引」を積極的に狙う

最近は健康状態に応じて保険料が安くなる保険が出ています。具体的には、喫煙していない、血圧が正常範囲内、BMI値が正常範囲内、という3項目が条件になることが多くなっています。

こちらの条件は保険会社によって若干ことなりますが、健康体と認定された場合は、最大で通常の半額以下になる場合もありますので、利用しない手はありません。例えば現在(2019年1月時点)では、損保ジャパンの「家族のお守り」などの保険が対象になります。

「なぜ保険料が低くなるのか、裏がありそうであやしい」と思われる方も多いかも知れません。端的に申し上げると、健康な人に保険を提供することは、保険会社にもメリットがある話なのです。

保険会社としては、健康な人と契約する方が保険金を支払うリスクは低くなりますので、その分保険料を引き下げてもよいことになります。従って、保険契約者の健康状態を把握することは保険会社にもメリットがあり、何もおかしい話ではありません。

④医療保険は保障範囲の充実さより医療現場の実態にあっているかが重要

医療保険は死亡保険に比べて成長余地がある分野であり、保険会社の熾烈な競争が続いています。そのため保険会社各者は競争に勝つために医療保険を進化させており、年々さまざまな保障内容の商品が続々登場しています。また医療環境の変化にともない保険商品のトレンドも常に変化し続けています。

かつては入院一時金や手術一時金が保障の中心でしたが、最近は入院期間の短期化・通院による治療の増加により診断一時金や通院給付金の保障を厚くする商品が増えています。そうした医療現場のトレンド変化を踏まえて保険を検討することが必要になります。

また三大疾病一時金の対象範囲は大きなポイントです。三大疾病はがん、心筋梗塞、脳卒中の3つを指しますが、同じ三大疾病を対象にした保険でも、細かな対象範囲は違います。例えばメットライフの「フレキシィS」は心疾患全体を保障してくれますが、人気が根強いオリックス生命の「新キュア」は心疾患の中でも急性心筋梗塞のみが対象です。

⑤「安心」のためだけに医療保険に入らない

医療費は、貯蓄でまかなえるのであれば保険に入らない方が得になるケースがあります。安心が大好きな日本人のかたがたの7割は医療保険に加入していますが、公的な制度を踏まえて熟慮した方が良いでしょう。

健康保険で医療費は7割カバーでき、自己負担は3割のみですし、医療費が高額になるケースでも患者療養申出制度を活用すれば出費を抑えることができます。従って、医療日を貯蓄でまかなうことができる場合は、月々高い保険料を支払うとかえって支出が増えてしまってマイナスになります。

ご自身の健康状態など、状況にもよるとは思いますが、医療保険が本当に必要かどうか、良く良く検討した方がよいでしょう。

保険を見直すべき5つの時期

保険はライフステージの変化に応じて、保険の見直しをおこなうことが大切です。ご自身の状況にあわせて必要な保障を必要な保険金額もらえるように保険を組み直し、保険料を抑えたうえで将来のリスクに備えましょう。

この記事では、人生の節目で保険を見直した方が良いタイミングとその理由についてご説明しています。見直しするタイミングは「結婚」「出産」「住宅購入」「子供の自立」「相続対策」の大きく5つです。

多くのサラリーマンの方や主婦の方は、社会人なりたての時に会社に来ている保険の営業員や知り合いの紹介でセールスを受け、良く分からないまま奨められる保険に入ってしまい、そのままにしているというケースが多いのではないでしょうか?

こちらの記事は、100名以上の消費者の方々への保険に関するインタビューや、私が日常から仕事で関わることが多いエキスパートの意見をもとに書いています。それぞれのタイミングに見られる特徴と見直しをすべき理由について、ご紹介していきます!

見直しタイミング①:結婚したとき

結婚は人生の一大イベントですが、保険を見直しするきっかけでもあります。 夫婦共働きかどうかによっても多少変わってきますが、 この時は基本的に大それた保険はまだ必要ありませんので、必要最低限の保障だけ確保し、無駄な保険料を払わないように気をつけましょう。

【保障の必要度】

  • 死亡保障:低
  • 医療保障:中
  • がん保障:中

もし共働きであれば、死亡保障は死後に必要な資金をまかなえる程度の保険金で問題ありません。もしそれが貯蓄で準備できているなら、死亡保障は必要ないくらいです。

医療保障やがん保障は、万が一、三大疾病になってしまった時のために、最低限の保障を得られる保険金額をもらえる保険に入るのが良いでしょう。

見直しタイミング②:出産したとき

出産して子供ができると、養う家族が増えるので必要な保障額は増えます。子供が自立する時期までは生活費や教育資金が数千万円単位でかかってきますので、万が一のための備えは必要です。

【保障の必要度】

  • 死亡保障:高
  • 医療保障:中
  • がん保障:中

養う家族ができ、さきざきに必要なお金が大きくなるため、万が一のための死亡保障は必要になってきます。保険料の安い定期保険や収入保障保険で手厚く保証を確保しておきましょう。

医療保障やがん保障は、引き続き保障を確保すべきです。医療トレンドの変化や新商品の保障内容と、いま自分が入っている保険の内容を比較検討したうえで見直し、必要であれば乗り換えを検討しましょう。

また子供の教育資金のための学資保険も検討した方がよいかも知れません。

見直しタイミング③:住宅購入

マイホームの購入も大きな転換期です。この時に、住宅ローンの団体信用保険に加入する場合は、住宅ローン支払いのための死亡保障の上乗せは不要です。また住宅購入ことが多い30~40代は生活習慣病をはじめとする疾病のリスクが高まる時期ですので、保険の見直しをした方が良いでしょう。

【保障の必要度】

  • 死亡保障:高
  • 医療保障:高
  • がん保障:高

三大疾病や七大疾病をカバーする団体信用保険に入っていれば、死亡・高度障害時にローン返済が不要になるため、住宅ローン支払いのための上乗せの死亡保障は不要ですので気をつけましょう。

また30~40代はまだまだ健康ですが、この先疾病リスクが高まる時期であり、医療保障やがん保障を厚めにしておいた方がよいでしょう。まだ健康で保険に入れるうちに、現在の保障内容が十分かどうか、見直しをして、必要であれば保険の乗り換えや上乗せをしましょう。

見直しタイミング④:子供の自立

子供が親元から離れ、自立するタイミングも重要な見直しタイミングです。子供にかかるお金が少なくなり家族のために備える必要性が下がります。一方で、自身の健康リスクについては高齢化に伴って上がっていきますので、その分の保障は維持が必要でしょう。

【保障の必要度】

  • 死亡保障:低
  • 医療保障:高
  • がん保障:高

子供が自立して自分で生計を立てられるようになってからは、状況によりますが死亡保障が必要になるのは配偶者などだけになり、過度な保障は不要です。もし厚めに死亡保障を確保している場合は、保険を見直して保険料の無駄な支払いをおさえるようにしましょう。

一方で、高まる疾病リスクに備えるため、医療・がん保障は維持をした方が無難です。

見直しタイミング⑤:親からの相続時

自分の保険見直しでは無いのですが、親を被保険者として死亡保障を活用した相続税対策を節税として検討した方がよいでしょう。

【保障の必要度】

  • 死亡保障:-
  • 医療保障:-
  • がん保障:-

50~60代になると、親の遺産相続が現実味をおびてきます。親を被保険者とした保険活用で、節税効果が高まるケースがありますので有効活用しましょう。終身保険など、手元の現金を保険に替えるといった方法が考えられます。

ライフステージに応じた見直しで最適な保険を!

保険を見直しすべき5つのタイミングについてご紹介しました。ご自身の生活環境の変化やライフステージに応じて、都度適切な保険への見直しを検討しましょう。それにより、必要な保障をうけ保険料を抑えることは大切なことです。

また保険商品は常に変化しつづけています。新たなお得な保険商品が出てくる可能性も大いにありますので、その意味でも継続的に動向をチェック、見直しの機会をうかがうのも良いかと思います。

そのほか保険の選び方で気をつけたいこと

保険を選ぶときのおすすめとして、保険会社や保険ショップといった販売側以外の人の意見をしっかりと聞くことです。また保険比較サイトなども広告量や紹介マージンを貰っている可能性が有るため、鵜呑みにするのはさけましょう。

自分の家族・親・親戚といった自分に親身になってくれる人、または中立的な目線でアドバイスをくれる第三者に客観的な意見をもらうことが大事です。

保険ショップを利用する上でのメリットと留意点を体験談をもとにまとめています。こちらもぜひご参照ください!

まとめ:これまでの常識にとらわれずお得な保険の選び方を知りましょう

いかがでしたでしょうか。保険営業員やこれまで聞いてきた保険選びの常識と違った部分もあったのではないかと思います。

保険は確かに仕組みがややこしく、わかりづらい点が多いです。だからといって、営業員や保険ショップの店員、フィナンシャルプランナーに言われるままに保険に加入してしまうのは絶対に避けましょう。ご自身で一定程度の知識を身に付け、検討・判断できるようになることが必要です。

知らず知らずのうちに、無駄な保険料を大変な金額払っている、という事態になりかねません。インタビューをする中で、特に若いころに勧められるままに入って後悔していた、というお話を良くお伺いします。気をつけましょう。

下記の記事は、実際に保険を見直した方の体験談です。どのようなプロセスで何を基準に保険を決められたか、良かった点や不満な点はどういったところかを書いています。必ず参考になりますので、よろしければご参照ください!