こちらの記事では、2018年末時点で時価総額100億円以下の小型株について、成長性と割安感があり、財務面での健全性もあるおすすめの優良株を35銘柄ご紹介しています。

選定においては、株スクリーニングツール「バフェットコード」を利用し、財務指標で一定の条件でスクリーニングしています。こちらの分析では、定性面での情報は考慮していないものになりますので、ご留意ください

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活用の仕方としては、こちらの小型株銘柄はあくまで1次スクリーニングとしての位置付けですので、リストアップされている企業から気になる銘柄をピックアップし、経営情報や事業の動向などをIR資料で吟味するといったかたちをおすすめします

※数値は2018年末時点です
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします

小型株の定義

正式な定義について、大手証券会社の説明を引用しますと明確な時価総額などの定義はなく、東京証券取引所が決める基準に従って小型株が決定されます。

一般的には、時価総額と流動性が低い銘柄を指します。東京証券取引所では、TOPIX(東証株価指数)を補完する「規模別株価指数」の算出において、東証1部上場銘柄の中から、時価総額(株価×発行済み株式数)と流動性が高い上位100銘柄を大型株、次いで高い400銘柄を中型株、それ以外を小型株と分類しています。また、ジャスダックなど、新興市場の株式も通常は小型株の分類に入ります。

出典:大和証券「小型株」

上記の定義に従うと、小型株は3,000銘柄以上存在することになります。ここでは、時価総額100億円以下の企業に絞ってスクリーニングすることとします。

小型株の特徴(メリット・デメリット)

正式な定義は確認しましたが、小型株にはどのような特徴があるのでしょうか?投資家目線で見たメリット・デメリットに分けて解説します。

小型株投資のメリット

  • 成長企業が多く株価上昇の余地が大きい

メリットは、大型株や中型株に比べ成長余地が大きく、従って株価の上昇余地が大きい点が最大の魅力です。

例えば、時価総額100億円の企業でも、もしかしたら将来的に10倍の1000億円級に化けるかも知れません。一方で時価総額10兆円を超える企業が100兆円になるには革新でも起きない限り困難です。

小型株投資のデメリット

  • ハイリスクである
  • 流動性が低いため売買が成立しない可能性がある
  • 株価が安定せず乱高下する
  • 大型株に比べ情報が少ない

リターンが大きいのがメリットですが、翻ってリスクが大きいというデメリットも存在します。事業が安定していないことから倒産の可能性もありますし、突然業績が赤字に転落することも珍しくありません。

また大型株ほどの知名度や信頼度も無いため、流動性が低いのもデメリットです。証券会社や銀行などの機関投資家がが売買に参加せず、個人投資家間での取引が主体になります。

また取引者数が少ないため、株価が乱高下する傾向があるのも特徴です。少量の売買で株価が大きく動く傾向があります。

最後に、大型株に比べて投資判断の材料となる情報が少なくなります。人数が限られる証券会社等のアナリストも小型株までカバーしきれませんし、フォローしている投資家も少ないため、情報量が必然的に少なくなります。

小型株のおすすめ銘柄:スクリーニング6条件

以下の指標を条件で優良小型株抽出のための1次スクリーニングを実施しています。

スクリーニング条件

  • 時価総額:100億円以下
  • 自己資本比率:50%以上
  • PER(計画ベース):30倍以下
  • 配当利回り(実績ベース):2%以上
  • 売上高成長率:前々期⇒前期で10%以上成長
  • 純利益成長率: 前々期⇒前期で10%以上成長

時価総額は小さいほど、今後の企業規模拡大が見込める指標であり、成長性を占う上で重要な指標です。100億円の時価総額の企業のほうが、トヨタのように数十兆円の企業よりも成長しそうなのは、感覚的にもおわかり頂けますよね。

自己資本比率は財務の健全性を、PERは株価の割安感がある企業をスクリーニングするために条件として加えています。また配当を出している企業の方が株価は上昇・安定する傾向がありますので、こちらも条件に入れています。

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成長性を加味するために、売上高と純利益の昨年度における成長率を条件として加えています。今回のスクリーニングでは「売上高・純利益共に2ケタで成長している」という意味合いです

小型株のおすすめ35選:優良銘柄一覧

以下のリストが、前述した条件でスクリーニングした優良小型株銘柄です。時価総額が大きい順番に上から並んでいます。

こちらの銘柄リストは、あくまで財務指標のみで抽出したリストですので、実際の株購入にあたっては定性的な経営情報や事業の行く末等を分析した上で、更に深く吟味されることを強くおすすめします。

コード企業名市場業種時価総額
(百万円)
PER(計画:倍)配当利回り(計画:%)
6496中北製作所東証2機械9,57214.53.8
5986モリテック スチール東証1金属製品9,090132.7
6149小田原エンジニアリングジャスダック機械9,090131.1
4238ミライアル東証1化学9,0879.62.2
6382トリニティ工業東証2機械8,8547.44.5
6155高松機械工業東証2機械8,8495.92.7
1770藤田エンジニアリングジャスダック建設業8,7516.13.2
6246テクノスマート東証2機械8,7017.34
7435ナ・デックスジャスダック卸売業8,5879.23.5
3918PCIHD東証1情報・通信業8,31718.32.6
5280ヨシコンジャスダック不動産業7,8853.64.3
2410キャリアデザインセンター東証1サービス業7,61893.5
2449プラップジャパンジャスダックサービス業7,40213.72.3
6384昭和真空ジャスダック機械7,2076.95.4
6337テセックジャスダック機械7,20664
2163アルトナー東証1サービス業6,67212.61.2
3969エイトレッドマザーズ情報・通信業6,46627.11.2
9466アイドママーケティングコミュニケーション東証1情報・通信業6,3549.33.8
6928エノモト東証1電気機器6,0485.83.4
6392ヤマダコーポレーション東証2機械5,7215.23.4
1514住石HD東証1鉱業5,7123.53.1
6291日本エアーテック東証1機械5,1119.62.8
5729日本精鉱東証2非鉄金属5,0816.33.8
5009富士興産東証1卸売業4,6948.53
5446北越メタル東証2鉄鋼4,12513.80
1782常磐開発ジャスダック建設業3,99544.9
6286靜甲ジャスダック機械3,52092.9
3839ODKソリューションズジャスダック情報・通信業3,23913.52.5
6265妙徳ジャスダック機械3,2298.60
5697サンユウ東証2鉄鋼2,7107.72
5277スパンクリートコーポレーションジャスダックガラス・土石製品2,60917.52.4
7877永大化工ジャスダック化学2,37211.916.9
4243ニックスジャスダック化学1,6236.82.9
8995誠建設工業東証2不動産業1,50615.13.3
7567栄電子ジャスダック卸売業1,4257.92.5

小型株のおすすめスクリーニングはどうやったか?おすすめ無料ツール「バフェットコード」

上記の株式銘柄スクリーニングにおいては、無料で提供されている「バフェットコード」というスクリーニングツールがおすすめです。

見やすいユーザーインターフェースで条件を指定した検索も容易であり、ピックアップした企業の比較もできます。

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エクセルでのダウンロードも可能です。私もこちらのツールを活用することで、スクリーニングをかなり効率化しています。証券会社のツールよりかなり使いやすいです

詳しくは以下の記事で紹介していますので、よろしければご覧下さい。

まとめ:優良小型株は東証2部・ジャスダック上場が多い。購入にあたっては定性面の評価も重要!

1次スクリーニングにより選定した優良小型株35銘柄をご紹介しましたが、興味がありそうな銘柄はありましたでしょうか?やはりこの条件ですと東証2部やジャスダック上場の新興企業が多いですね。

再三の注意書きになりますが、実際の売買にあたっては、定性的な経営情報や事業の将来性をIR資料等でチェックし、最終判断するようにしましょう。特に小型株は、大型株に比べて業績が安定しづらい傾向がありますので注意が必要です。

下記の記事では、テンバガー(10倍株)の候補となりうる銘柄を定量・定性面から分析しています。併せてご参照ください!

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