サイバーエージェントは2020年度第3Q決算を受け今後株価が上昇するか?今が買い時?
  • サイバーエージェントの2020年度第3Q決算の見方は?
  • 2020年第3Q決算を受けてサイバーエージェントの株価は今後どうなる?

ファンダメンタルズ分析を中心にサイバーエージェント株への投資を検討しました。本記事は上記のように考えている方にとって読んで頂く意義があると思っています。

サイバーエージェントは以下の特徴を有する成長銘柄です。

サイバーエージェントの特徴

・有望マーケットであるネット/デジタル事業(メディア/広告/ゲーム)が中核

・増収基調で規模拡大している成長銘柄

・成長を見込むメディア事業(AbemaTV)への先行投資で事業単位では赤字も

第3Q決算は、新型コロナウイルスの影響はありつつも業績は比較的底堅く推移し、前年同期対比で微かに減収減益となりました。

個人的には、今後の成長期待を込めて買い検討できる銘柄だと考えていますが、AbemaTVの収益化における不透明性を加味すると投資スタンスとしては「消極」です。

TOSHATOSHA

元銀行員、投資歴10年以上の経験で培った企業実態把握スキルを活用して分析しつつ分かりやすく解説していきます

以下で詳しく解説していきます。

※投資は自己責任でお願いします

動画の方がお好みの方は、youtube動画もありますので良ければご参照下さい。

https://youtu.be/WwVzs-TCp8k

サイバーエージェントの基本データ

最初にサイバーエージェント株に関する基本データを確認します。

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サイバーエージェントの株価推移と直近データ

  • 株 価:5,750円
  • P E R :133.27倍
  • P B R :8.93倍
  • R O E  : 2.10%
  • 利回り:0.57%

サイバーエージェントはインターネット事業を中心に手掛けており成長を継続している企業です。上場以来、長期目線で見ると株価は右肩上がりで推移しています。

サイバーエージェントの特徴:事業拡大を続ける成長株

サイバーエージェントは以下の特徴を有する成長銘柄です。

サイバーエージェントの特徴

・有望マーケットであるネット/デジタル事業(メディア/広告/ゲーム)が中核

・増収基調で規模拡大している成長銘柄

・成長を見込むメディア事業(AbemaTV)への先行投資で事業単位では赤字も

有望マーケットであるネット・デジタル事業(広告・メディア・ゲーム)が中核

サイバーエージェントの中核事業は以下の通りです。マーケットが拡大しているネット・デジタル領域で事業展開しています。

  • 広告
  • メディア
  • ゲーム

広告はインターネット広告事業です。インターネット広告は直近で従来型の広告(テレビ・雑誌など)の市場規模を抜き去り、今後更に成長を続ける可能性が高いです。

メディア事業は「AbemaTV」で、ゲームは据え置き型ではなくスマホアプリが中心にリリースしています。

増収基調で規模拡大している成長銘柄

成長を続ける有望マーケットで事業を展開しているため、サイバーエージェントの売上は増収基調にあります。

【サイバーエージェントの業績推移】

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出典:サーバーエージェント

サイバーエージェントは直近で売上高を大きく伸長させている成長銘柄です。2015年度から2019年度の5年間で売上高は+78%増加しています。

TOSHATOSHA

ネット広告・ゲーム事業が拡大を続けていることが主な要因です

しかしながら営業利益はそれほど伸びておらず、当期利益も伸びていないどころか減益で推移しています。これは先行投資で赤字が続くメディア事業が要因です。

成長を見込むメディア事業(AbemaTV)への先行投資で事業単位では赤字も

全ての事業が絶好調という訳ではなく、AbemaTV事業はまだ赤字が続いており収益増大による黒字化を図っている段階です。

2019年度は、AbemaTVの赤字額はおよそ▲200億円、累積赤字はおよそ▲700億円となっています。特にコンテンツ制作やシステム投資費用が重しになっていると考えられます。

しかしながらAbemaTVはDL数5600万、アクティブユーザー数が1000万人を超え、有料会員数が現時点で70万名を突破していて順調に成長しています。

今後も黒字転換するまで投資を継続するとサイバーエージェントの藤田社長は明言しています。

ネット利用者の増加を背景に、5Gで高速通信が実現すれば動画メディアは今後全体のユーザー数が更に伸びていくと見立てているためです。

TOSHATOSHA

現在は赤字でも、将来の収益源として育てたい考えです。AbemaTV事業の赤字を広告・ゲーム事業の利益で補い、会社としては黒字を維持しているというのが全体像です

因みに、AbemaTVは2016年に解説されて運営5年目ですが、あのネットフリックスは1997年に創業して黒字化は6年後の2003年です。今後の伸びと収益増加に期待したいところですね。

サイバーエージェントの第3Q決算を受けた株価の反応と決算の詳細

サイバーエージェントの株価は、7月22日に発表された決算の後もそれほど大きな動きは見せず、もみ合いの状態を形成しています。

決算は、新型コロナウイルスの影響下においても、前年対比で若干の減収、営業利益ベースで減益にて着地しました。やはり減益はメディア事業の赤字が影響しています。

【業績サマリー】

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出典:サイバーエージェント

主力の広告事業は、新型コロナウイルスの影響を受け広告主の出稿量が低下した一方で、サイバーエージェントの営業努力により売上は維持、営業利益は減少という格好になりました。

【メディア事業の売上・利益】

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出典:サイバーエージェント

メディア事業(≒AbemaTV事業)は赤字を継続している一方、AbemaTVのアクティブユーザー増加、売上高増加のトレンドは継続しています。引き続き、有料会員の増加やサイバーの周辺事業への送客によるマネタイズ強化が課題です。

【ゲーム事業】

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出典:サイバーエージェント

ゲーム事業は、前年同期比対比では減益ですが、第2Qが好調だったため通期で見ると増益で好調さが窺えます。

【通期業績見込み】

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出典:サイバーエージェント

通期業績の着地見込みは、売上高4650億円、営業利益280~320億円で若干の増収増益となる計画です。

コロナ影響で広告事業の成長ペースが鈍化していますが増収となる見込みです。前期までに引き続きAbemaTVの赤字が営業利益を押し下げている格好となります。

TOSHATOSHA

コロナの影響の中で広告事業における外部環境が厳しさを増す中、健闘している決算です

サイバーエージェントの決算および株価に対するツイッターの反応

認知度が高く個人投資家に注目されているサイバーエージェントは、ツイッターでも良く触れられます。今回の決算を好意的に見るつぶやきが多いですね。

https://twitter.com/kesuno_kyu/status/1287950898828677120?s=20

サイバーエージェントの株価は今後どうなる?買い時?

結論から言うと、サイバーエージェントは個人的な見解として買いを考えて良いと思います。

コロナ影響下においても、健闘していますし、通期で若干ではありますが増収増益が期待できます。広告・ゲームは引き続き成長を継続する蓋然性があります。

但し、スタンスとしては消極です。ネットフリックスやAmazonプライムといった強敵が存在する中で、AbemaTVの今後どれほどのペースで成長させられるかはやや不透明感もあります。

また営業損益が経年で改善していない点も気になります。コンテンツ制作や広告プロモーション強化でコストが増大している可能性が高いですが、どこまで収益性を改善できるかが今後の浮上の鍵ですね。

TOSHATOSHA

若年層に強いAbemaTVが、コロナ禍を追い風としてユーザー数および売上拡大継続と収益力改善が実現すれば、より買い姿勢を強められる魅力的な銘柄になると考えています

サイバーエージェント以外の注目銘柄

2020年は新型コロナ影響で大々的な「地殻変動」が発生しており上場企業の業績トレンドは要チェックです。

以下の記事では、サイバーエージェントと同じIT系企業やゲーム事業を展開する企業を含め、注目株を分析しています。宜しければ併せてご参照下さい。

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まとめ:サイバーエージェントは成長を継続する有望銘柄であり買い検討可能

サイバーエージェントの特徴と先日発表があった2020年度第一四半期の決算について解説しました。

結論、私的見解ですがサイバーエージェントは今後も成長が見込める有望銘柄です。新型コロナ下においても増収増益基調にあります。

ただし、AbemaTVの事業には先行き不透明感があり、コロナ禍でどこまでユーザーを取り込めるかと収益化が課題でスタンスとしては消極的な買いといったところです。