この記事では、大型株でおすすめの日立建機について紹介しています。

日立建機といえば、建設業界で世界トップクラスを誇る企業です。なぜ日立建機の大型株がおすすめなのか、その理由を解説しています。

また日立建機の大型株を購入するリスクについても触れているので、株を購入する際の参考にしてみてください。

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こちらの記事では、銀行員や戦略コンサルタントとして培ったデューデリジェンスのスキルを活用して分析しています

※投資は自己責任でお願いします

日立建機の事業概要

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日立建機は、日本や中国、インドやロシア等の世界8カ国で事業を展開している企業です。

建設機械の製造や販売をしており、高品質で高いパフォーマンスが人気となっています。

日立建機では、特に再生事業に力を入れていて、油圧ポンプや変速機等の幅広い部品を再利用しています。

実際に、現場で建設機械を使っているときに壊れてしまったら、機械が使用できない期間が生じてしまうものです。

しかし、日立建設は再生事業に力を入れることでこれらの問題をカバーしています。

壊れた部品はその場で回収し、既に再生利用できるようメンテナンスをしていた部品と交換するのです。その場で部品を交換できれば、建設機械を使っている顧客の負担も少なくて済みます。

このような顧客への付加価値提供のための企業努力があり、日立建機は建設機械の製造で、世界トップクラスの実力を誇っています。

日立建機の社長は、企業の今後の在り方として、製品の売り切りでは無くソリューション企業を目指していくと公表しています。

従来までの建設機械を売るだけに特化するのはやめて、サービス事業を取り入れていくというものです。

ショベル等の新車を売るだけでなく、中古車買い取りや販売、レンタルサービス等にも力を入れていく予定となっています。

また、2019年4月には、オーストラリアに日立建機オセアニアホールディングスを設立しました。

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日立建機は、2019年以降オセアニア地域における事業拡大を目指しています。オーストラリアに会社を設立したことで、オセアニア地域で新車以外のサービス拡大を加速させる意図があります

【参考リンク】日立建機Webサイト

日立建機の株価予想:大型株としておすすめする理由

沢井製薬の株をおすすめする大きな理由は、大きく3つです。

おすすめする理由①:海外市場における事業成長

日立建機は海外進出に成功した企業の1つです。

海外市場では、まだまだ成長が見込まれる国や地域があるので、日立建機は長期的に成長する企業として予想されています

大型株として短期的な株価急上昇は期待できないかもしれませんが、中長期的な目でみると株の値上がりや配当が期待できます。

日立建機が発表した2019年3月期の連結業績によると、油圧ショベルとマイニング機械の需要は前年同期よりも上回っています。

ただし油圧ショベルについては、中国市場での競争が激化しており、今後の動向が注目されています。2020年3月期は、中国を中心に減少となる見通しを立てています。

一方で、投資継続を計画しているマイニング機械は、2020年3月期は前年同期よりも増加の見通しとなっています。

このため、中国等の地域で需要は下がるものの、全体を通しては、日立建機は今後も成長する見込みとなっています。

おすすめする理由②:国内工場の再編のよる合理化

日立建機は国内拠点の集約・ホイールローダーの事業を拡大したりして、年間60億円の営業利益を目指すと公表しています。

約420億円を投じて2022年度までに、国内工場の再編をする予定です。

今後は、国内工場の合理化をすすめつつ、国内におけるより付加価値が高い製品製造にも力を入れる計画です。

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海外、国内市場の双方で事業が成長する可能性があります

日立建機の株価予想:想定されるリスク

おすすめの理由について述べてきましたが、逆にリスクはどうでしょうか。

想定されるリスク①:業界特性による業績悪化の可能性

建設業界は、浮き沈みの激しい業界といわれており、2019年3月期は業績が良好でしたが、2020年以降の先行きは不透明です。

特に、米国と中国の貿易摩擦が原因で、米中間の貿易関税が引き上げられる等の逆風となる動きが出ています。

中国に工場等がある日本企業はこれらのあおりを受け、業績が低迷するのではという見方があり、日立建機も例外ではありません。

この米中間の貿易摩擦は、早期解決するのではないかという見解がある一方で、長期化するのではないかという見方もされています。

日立建機は成長が見込まれている企業ではあるものの、こうした世界情勢を視野に入れ、リスクがあることを理解しておきましょう。

米中貿易摩擦については、以下の記事で触れています。

【内部リンク】
【米中貿易摩擦まとめ】分かりやすく解説。今後の株式市場への影響は?

想定されるリスク②:中国の経済成長鈍化による業績悪化

そして、中国のインフラ投資や経済の成長が減速しているため、それらが原因で株価が下がる可能性もあります。

中国経済の減速は2020年以降も続くと見られており、中国市場の投資が落ち込めば、日立建機の株価も落ち込む可能性が高いです。

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日立建機の株を購入する際は、中国経済によって株価が落ち込むリスクや、米中間の貿易摩擦によって株価が下がる可能性を考慮しましょう

まとめ:日立建機は大型株の中でおすすめ

日立建機株は業績が好調で海外市場での事業成長が見込まれることからおすすめの銘柄です。

ただし、中国経済の減速による業績悪化のリスクがあります。日立建機株に投資する際は、想定されるリスクとして考慮した方が良いです。

以下は、日立建機以外の大型優良株についてのおすすめです。宜しければご覧ください。

【内部リンク】
安定している優良大型株のおすすめ一覧!厳選8銘柄