この記事では、高配当株のアサヒHDについて分析しています。

アサヒHD(ホールディングス)と聞くとまず連想するのは飲料のアサヒグループホールディングスだと思いますが、アサヒ違いですので注意してください。

アサヒHDは金属のリサイクル事業を事業の柱としています。同じく金属関連事業として北米での精錬事業や、その他事業としてマッサージ器などの健康関連機器の販売も手掛けています。

アサヒHDは割安感が出ており配当利回りが4%前後と高い水準で推移しています。割安感も出ており、株価が反転したタイミングで買い時とも言えます。

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短期で見るとやや株価がボラタイルになる傾向がありますが、比較的割安なタイミングで購入することができれば、長期ホールドで高い利回りの配当を享受する戦略が考えられます

※投資は自己責任でお願いします

アサヒHDの事業概要

まずはアサヒHDがそもそも何をやっているのか、事業の内容について確認しましょう。

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紛らわしいですが飲料のアサヒ(アサヒグループHD)ではありません。「アサヒホールディングス」で検索してもび飲料のアサヒが出てきますが・・・

アサヒHDの事業の柱は、金・プラチナなど貴金属のリサイクル、産業廃棄物処理です。他に北米での精錬事業やマッサージチェアなど健康機器関連の事業も展開しています。

貴金属のリサイクルは、様々な分野で獲得できる貴金属・レアメタルを含むスクラップを回収・リサイクルする事業です。

貴金属・レアメタルの種類としては、金・銀・パラジウム・プラチナなどがあります。こうした金属をリサイクルすることにより、資源の有効活用に貢献しています

金属関連事業として、北米で金属の精錬事業を展開しています。

鉱山由来の金および銀の精錬をアメリカ、カナダの両拠点にておこなっており、その規模は世界でもトップクラスです。

2015年3月に新たにグループ入りしたアサヒリファイニングでは、アメリカおよびカナダにおいて鉱山由来の金・銀の精錬事業を営んでおり、金・銀の精錬シェアは世界でもトップクラスを誇っております。

出典:アサヒHD Webサイト

また人々の健康的な生活を支援する、というミッションで健康機器関連の事業にも従事しています。健康志向と高齢化のトレンドを狙った事業です。

2014年度にグループに迎えた「フジ医療器」の事業を中核としてライフ&ヘルス事業と銘打ってビジネスを展開しています。マッサージ器や空調設備などを中心に販売しています。

【アサヒHD業績推移】

アサヒHDの業績推移
出典:楽天証券

直近の業績は小幅増益を記録しています。主力の貴金属リサイクルは金やパラジウムなど回収・販売が好調に推移しており、北米の金属精錬事業は生産性が改善して収益性上向いています。

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健康機器関連事業は苦戦が続いていたものの回復傾向にあります。2020年3月期も、総じて事業が好調に推移すると予想されています

アサヒHDの株価が上昇する要因

アサヒHDの事業について解説したところで、今後の株価上昇につながる要因について考えてみます。

株価上昇の要因①:高い配当利回り

アサヒHDの配当利回りは4.05%とかなり水準にあります

日本国内の上場企業の配当利回り平均がおよそ2%ですから、比較的高い水準にあるといえます。その原因は株価が長期的に見て割安な位置にあるためです。主力事業は好調で特段の懸念があるわけではありません。

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株価が低位にあるのは、2018年末に懸念が高まった世界経済の減速や米中貿易摩擦の影響です。何か大きな不祥事も起きていません

株価上昇の要因②:割安株としても魅力

要因①でも触れていますが、直近の株価は割安感が出ています。PERは8.21倍、PBRは1.37倍です。

株価上昇の要因③:積極的な株主還元で増配

配当性向を従来の30%以上から50%以上に引き上げる(=増配)を発表しました。高い配当性向は投資家の人気を集めやすいです。

50%は国内企業におけるトップ水準です。この点からもアサヒHDの魅力度は高いといえます。

株価上昇の④:株価はトレンドライン付近で反転

アサヒHDの株価推移

直近のアサヒHDの株価は、長期的なチャートで見るとトレンドラインから少し反転した位置にあります。

定石で言えば、理想的なチャートパターンを描いていて、仕込み時と言えます。

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かなりジグザグ株価が動いていて分かりづらいかも知れませんが、長期で見ると2010年から一貫して右肩上がりで上昇しているのが分かります

アサヒHDの株価を占う最新の動向

アサヒHDの株価が上昇しそうな要因について見てきました。次は最新の動向について確認しましょう。直近の決算内容を見ます。

最新の決算内容

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出典:アサヒHD 2020年3月期 第一四半期決算

2020年3月期の第一四半期決算は増収減益で着地しています。北米事業における金融取引費用の増加に伴い、税引き前利益が減少したとの説明です。

配当性向は50%のまま維持することを公表しています。

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ちなみに、この決算を発表した後の株価の動きは取り立てて普段と変わりませんでした。特にサプライズもありませんしね

まとめ:アサヒHDは高い利回りで魅力的、買う良いタイミング!

アサヒHDは配当利回りの水準が高く、また株価はトレンドライン近辺で反転したチャートパターンであり、おすすめです

また確立された事業基盤を保有し、業績は安定して堅調に推移していく可能性が高いでしょう。

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株価が安定する傾向がある高配当株でもあることから、直近の高値付近までの上昇を狙った、中期的な保有を前提に考えたほうが良さそうです

下記記事では、アサヒHD以外の高配当株の厳選銘柄ランキングも公表しています。宜しければぜひご覧ください!

【内部リンク】
高配当株のおすすめランキングベスト11 – “超”厳選銘柄