
この記事では、高配当株の探し方についてご紹介しています。
インカムゲインとして定期的・安定的に収入が得られる高配当株は、個人投資家の間でとても人気があります。
そんな高配当株を「かんたん」かつ「素早く」発掘したい、と考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、私も有望な高配当株の選定で良く利用している、無料のスクリーニングツールを活用した高配当株の探し方をお伝えしたいと思います
※投資は自己責任でお願いします
高配当株の選定基準
高配当株の探し方をお伝えするにあたり、まず対象とする高配当株の選定基準を決める必要があります。
選定基準①配当利回り
そもそも高配当株とは、配当利回りがどのくらいの水準の銘柄を言うのでしょうか?実は、高配当株と言った時に配当利回りにおける明確な基準はありません。
なぜかと言うと、配当利回りはその時々で水準が変わるためです。そのため、「3%を超えたら高配当株」といった明確な定義はありません。
従って、ご自身の好みの水準を設定しましょう。因みに私はざっくりと「年率4%以上の配当利回りを誇る企業」を高配当株と位置付けています。
理由は、大きく2つあります。
- ①上場企業の平均配当利回りがおよそ2%で2倍の水準
- ②自分の投資ポートフォリオの中で他投資先と並ぶ利回り水準
①については、以下の記事で過去に分析しているので、宜しければご参照頂ければと思います。
【内部リンク】
株の配当利回り平均はどのくらい?
②について、4%という水準が私が投資している不動産賃貸や外国債券の利回りと同水準であるためです。
つまり他の投資先で既に確保できている4%という水準を利回りとして得ることができないのであれば、投資する意味が無い、という発想から高配当株の基準を設定しています。
ただ前述の通り、高配当株に明確な基準はないので、自分で設定してしまって構いません。多くの個人投資家は3~5%に設定しているようです。
選定基準②配当利回り以外の財務指標等
配当利回りのみでスクリーニングした後、他の選定基準も加えてより魅力的な銘柄を抽出しましょう。
典型的な選定基準としては、成長性を示す売上・利益成長率や財務健全性を測る自己資本比率などが候補として挙げられます。投資資金が少なめの方は、株価1,000円以下の低位株にするといった基準を設けても良いかも知れません。

後述の「バフェットツール」では、様々な財務指標を条件として付与してスクリーニングすることができます
高配当株を探せる無料スクリーニングツールと具体的な使い方
選定基準について触れたところで、さっそく高配当株の探し方をご説明します。まずは「Yahoo!ファイナンス」を活用した高配当株の探し方です。
ツール①:Yahoo!ファイナンス
Yahoo!ファイナンスでは、現時点で利回りが高い企業のランキングを簡単に確認することができます。以下が手順です。
- 手順①:Yahoo!ファイナンスへアクセス
- 手順②:メニューの「株式」⇒「株式ランキング」をクリック
- 手順③:ページ左側の「配当利回り(会社予想)」をクリック
たった3つの手順で配当利回りが高い企業のリストを見ることができます。手順③で確認できる「配当利回り(会社予想)」のランキングは以下の通りです。
【配当利回り(会社予想)】

とても簡単ですね。
ただし、こちらのランキングは純粋には配当利回りのみのランキングなので注意が必要です。業績不振などで株価が下がって配当利回りが高くなっている銘柄も混じってしまっています。
そうすると、「財務指標でのスクリーニングを掛けて、より魅力的な高配当株を選定したい」という方も多いと思います。
そんな時に役立つのが以下の無料スクリーニングツール「バフェットコード」です。
ツール②:バフェットコード
バフェットコードは無料で利用できる株スクリーニングツールで、便利で簡単に銘柄のスクリーニングができるので私も良く利用しています。
機能などの詳しくは以下の記事で説明しています。
【内部リンク】
株スクリーニングツールは無料の「バフェットコード」がおすすめ!
高配当株を、財務指標での条件も加えて探す方法は以下の通りです。
- 手順①:バフェットコードへアクセス
- 手順②:ページ左側の「条件検索」をクリックし指標と数値を入力
- 手順③:ページ左側の「配当利回り(会社予想)」をクリック
まず手順①でバフェットコードへアクセスしましょう。
アクセスしたら手順②で、ページ左側にある「条件検索」をクリックすると以下のようなスクリーニングしたい財務指標と数値を入力する画面に遷移します。

指標はプルダウンの選択式になっていますので、「配当利回り(会予)」を選択します。右側に数値を手入力できるので、狙いたい利回り水準を入力しましょう。
私は、4%を基準にしているので4%以上と入力しています。
さらに財務指標も条件に加えて高配当株をスクリーニングしたいので、追加で設定していきます。

「+条件を追加」をクリックすると、他の条件を追加して設定できるようになります。設定できる条件は、PL項目やBS項目の他、マルチプル・成長率・業績進捗率など多岐に亘ります。
今回は、「純利益が2期連続で30%以上成長」している企業を探すため、純利益の成長率(前々期⇒前期)・(3期前⇒前々期)を選択し、成長率を30%以上で条件設定しました。
設定した条件で下に位置している「検索」ボタンを押すと対象企業のリストが表示されます。そのリストが以下です。

やや厳しめの条件だったため、16銘柄しかありませんでした。
このように、バフェットコードを利用すれば、かんたんに高配当株を探すことができます。
まとめ:高配当株の探し方は簡単!
高配当株の探し方について、無料スクリーニングツールを活用した方法を説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
より魅力的な高配当株をかんたん手軽に探せるよう、ぜひ参考にしてみてください。
以下の記事では、高配当株の中でおすすめの銘柄を紹介していますので、宜しければあわせてご参照ください。