この記事では、テンバガー候補として株価の上昇が見込める有望な銘柄「株式会社エル・ティー・エス」について分析しています。
エル・ティー・エスはRPAやAIといった先端技術を駆使したビジネスプロセス改善のソリューションを提供している企業です。
人手不足や働き方改革といった大きなトレンドに乗って成長性は非常に高いと想定され、テンバガー候補として有望です。
エル・ティー・エスの業績も増収増益で成長を続けており今後も順調に拡大していくと思われます。
特に、働き方改革や単純作業の自動化がより一層進展行く中で、2020年12月期の利益は前年対比3割増になることが期待されており、直近では株価が上昇しています。

こちらの記事では元銀行員として培った企業実態把握やデューデリジェンスの技法を活用して分析しています。ご参考になれば幸いです
エル・ティー・エスの事業概要
エル・ティー・エスはRPA・AI活用を活用したソリューションと人材マッチングサービスを提供

※出典:株式会社エルティーエスのウェブサイト
エル・ティー・エスの事業は業務改革に関わるコンサル事業が中心です。
ビジネスプロセスの見える化やプロセス改善手法をRPA(ロボットプロセスオートメーション)・AIツールといったデジタル技術活用して立案しています。
RPAとは従来まで人間だけが対応可能と考えられてきたコンピュータ操作を、ソフトウエア(ソフトウエア・ロボット)に代行させることによって、業務の自動化を支援する製品です。
エル・ティー・エスは顧客の事業構造をビジネスプロセスとして可視化し、RPAやAIといったデジタル技術を活用した自動化を含むプロセスマネジメント手法を提供しています。
また併せてIT人材マッチングプラットフォーム「アサインナビ」のプラットフォーム事業を手掛けています。

IT人材のマッチングから育成に至るまでの一環でソリューションを提供しています

※出典:株式会社エルティーエスのウェブサイト「取引実績」の一部を抜粋
またエル・ティー・エスの取引実績には大企業が多く存在しているのも特徴で一定の信頼性もあります。
伊藤忠商事・三菱商事といった商社を筆頭に、そうそうたる顔ぶれですね(こちらは同社ウェブサイトに記載されている取引実績企業の一部で、ページをスクロールすると更に多くの企業名が出てきます)
エルティーエスの株価が上昇すると見込める理由
株価上昇の要因①:人手不足/働き方改革のトレンドにのった事業成長が見込める
テンバガー候補として株価の上昇を見込むためには、社会・経済的なトレンドにのっとった市場成長が不可欠です。
エルティーエスが主戦場とするRPA市場は、将来的に大幅な市場規模の拡大が見込まれています。

2017年度のRPA市場は売上金額35億円、前年度比約4.4倍の急速な伸びを示しました。
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2018年度も引き続き同2.5倍の高い伸びを予測しています。導入単価の下落が進みつつあるものの、市場参入ベンダーが拡大しており、今後も継続的な導入拡大が見込まれることから2022年度には400億円市場となり、CAGR(2017~2022年度)は62.8%を予測しています。
先端技術を利用したRPAは繰り返しの多い定型業務の高速化・人為ミス削減・人手不足の解消といった分野で大きな成果が期待されています。
2010年代半ば以降、金融を中心として提携業務が多い業種で採用が進んでいましたが、近年、特に大企業を中心に働き方改革への気運が高まっています。
またIT知識の乏しい現場スタッフでも利用できるロボット開発環境の登場などにより、導入が急速に進んでいます。
今後は、AIシステムとの連携が進みより高度な自動化が実現されることが見込まれています。
加えて少子高齢化による働き手不足は今後更に深刻になり、パソコンでの単純作業といった低付加価値の業務をロボット化=自動化するというトレンドは確実に継続するでしょう。
働き方改革で生産性を高めていくという風潮も相まって、市場は確実に大きくなっていくと予想されます。

このようなトレンドや市場動向を見ると、エル・ティー・エスはテンバガー化の有力候補として、株価が大きく上昇する可能性があります
株価上昇の要因②:エル・ティー・エスは業績拡大を継続
トレンドを追い風とした市場環境下、エル・ティー・エスは実際に業績を伸ばしています。

エル・ティー・エスによれば、2020年12月期の決算着地は、売上高50億円、経常利益4億円となり、前年対比で経常利益は前年対比でおよそ+30%となる見込みです。
この数値は、前述の市場規模の増加を加味した同社の事業性を考慮すれば決して不可能な数字ではありません。
むしろ更なる成長も想定されます。トレンドを踏まえた事業の成長性に加え、コンサル業がメインで利益率が高く、プラットフォーム事業の伸びも期待できます。
株価上昇の要因③:エル・ティー・エスの財務健全性は高い
エル・ティー・エスの主要な財務指標には大きな懸念は見られません。
この点もテンバガー候補として考える上で魅力的な一面で、株価の上昇に大きな悪影響はなさそうです。
- 自己資本比率:61.3%
- 流動比率:241%
- 当座比率:236%
株価上昇の要因④:株価は実際に急騰を開始

エル・ティー・エスの株価は、2020年12月期の業績予想を発表した直後から、急速に上昇しています。
経常利益が前年対比で+30%となり、業績が安定的に伸長していることが好感されています。

成長株投資にありがちな高値掴みをしないよう、留意が必要です
エルティーエスの株価を占う事業動向
将来性が高い事業を営むエルティーエスですが、直近の決算は好調な上、ここ数年で合弁会社設立や新規事業の立ち上げといった大きな動きを見せており、株価は反発しています。
直近の第一四半期決算は進捗率43.7%
5月15日発表の第一四半期決算における経常利益は153百万円となり、事前の通期会社計画に対して進捗率43.7%となりました。
これを受けて、株価は大きく上昇しています。
好調な進捗率を受けて、更なる業績予想の修正も期待できます。次回の決算発表は8月です。
FPTジャパンホールディングス株式会社との合弁会社設立
FPTジャパンホールディングスは、ベトナムIT最大手とされるFPTソフトウェアの日本法人です。以下は、2019年7月19日に発表されたプレスリリースの抜粋になります。
株式会社エル・ティー・エスと、FPTジャパンホールディングス株式会社は、かねてより双方の顧客及びユーザー基盤の拡大を目指し協業を進めておりましたが、このたび、提携関係を強化・加速させるべく、2019年7月18日付で共同出資による「FPTコンサルティングジャパン株式会社」の設立について合意したことをお知らせします。
(中略)事業戦略策定やプロセス再構築からテクノロジーやデータの活用に向けたビジネスサイドのコンサルティング領域に強みを持つ当社と、多岐にわたるテクノロジー導入や製造工程のデジタル化等の豊富な実績を保有するFPTジャパンの強みを組み合わせることにより、さらに多くのお客様に向けたデジタルトランスフォーメーション推進の実現を目指すことで合意しました。
出典:エルティーエスプレスリリース
ビジネスとテクノロジーの融合によるサービス提供体制をより強固で有機的なものとすべく、業務提携によるサービス提供から一歩踏み出し、合弁会社の設立によるデジタルトランスフォーメーション事業を推進してまいります。

この発表を市場は好感し、エルティーエスの株価は急上昇しました。
世界の先進技術調査と調査結果に基づいた新規事業・サービス立案のサービス開始
2019年7月23日のプレスリリースで、先進技術に関する調査と技術を生かした新規事業サービスの立案に関するコンサルティングサービスの提供を発表しました。以下、プレスリリース文の抜粋です。
グローバルの先進技術に関する調査、及び、調査結果に基づいた新規事業・サービスの立案に向けたコンサルティングサービスを開始したこ とをお知らせします。
出典:エルティーエスプレスリリース
本サービスでは、海外の科学論文に関する情報収集やスタートアップとの協業推進等、日本企業単独では言語や技術理解の面で推進の難しい領域を中心に提供します。
さらに、一部言語についてはローカル言語で調査を 行うことにより、英語だけではアプローチしきれないより深い情報の獲得も目指します。今後は本サービスを拡大すると ともに、日本と海外アカデミアとビジネスにおける協業推進に貢献していきます

日本企業にとって需要がある領域だと想定され、既存取引先へのクロスセルとして売り込めば、事業は更に拡大する可能性があります
まとめ:エルティーエスは株価上昇が有望な銘柄
これまで見てきた通り、エル・ティー・エスの事業は大きなトレンドに乗っており、かつ先端技術を駆使したソリューションを提供していて成長性は非常に高いと想定されます。
ここ数年の業績を見ても順調に成長を続けており、今後も市場の拡大に沿って順調に拡大していくと思われ、テンバガー化が期待できます。

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下記で同社以外にも、厳選したテンバガー候補の一覧をご紹介しています。宜しければご参照ください!
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