この記事では、テンバガー候補として東証マザーズに上場する「株式会社インターネットインフィニティ」について分析しています。
結論から言うと、インターネットインフィニティはテンバガー候補として、株価上昇が期待できる銘柄だと考えています。
インターネット・インフィニティはリハビリ型通所介護施設『レコードブック』を展開、また企業向け市場調査、プロモーションを手掛けています。
日本は高齢化で65歳以上の人口は今後急激に増えていきますが、そうしたトレンドに乗って「レコードブック」による介護事業を拡大していく可能性が高いでしょう。
ただ一方で足許の決算は、第一四半期が赤字となっており今後事業の状況には注視が必要ですが、長期的な視点で見るとトレンドにのって業績拡大可能性が高いと思います。

時価総額はこちらも73億円とまだまだ拡大余地を残しています。PER38倍で成長企業にしては割安感が出てきています
※投資は自己責任でお願いします
インターネットインフィニティの事業概要

出典:株式会社インターネットインフィニティのウェブサイト
インターネットインフィニティの事業は大きく3つです。
- リハビリ型デイサービス「レコードブック」運営
- Webソリューション
- 在宅サービス事業
3時間のリハビリ型デイサービス「レコードブック」を運営がメインで、最も特色のある事業です。
要支援から軽度の要介護の方々を対象として、身体機能の維持・回復・改善を目的とした運動プログラムを提案・実践しています。
トレーナースタッフは、スポーツクラブ経験者などで構成。個々の利用者の身体状況に合わせた目標やテーマを設定した上で、安全性を重視し必要に応じ介助も行っています。
「レコードブック」は単なる介護サービスではなく、高齢者が多くなり介護・医療負担が社会的に高まる中、被介護者が健康になるためのサービスとして注目を集めています。
また店舗はマンションやビルのテナントとして入っており、出店コストが安いのも特徴で、店舗数を伸ばしやすいのも特徴です。
Webソリューション事業では、国内最大級の介護専門Webサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営しています。
介護のプロ向けに、介護に関連する最新情報の提供や業務に必要なツール・マニュアル提供などの業務支援を目的とした顧客企業のマーケティングリサーチやプロモーション支援等を実施しています。
こちらは、国内のケアマネージャーの約6割・9万人が登録しているサイトで、ネットを通じて多くの介護に関するデータが集まってきます。
インターネットインフィニティの株価が上昇する要因
株価上昇の要因①:提携やフランチャイズ含めたレコードブックの事業所拡大・データ活用
テンバガーになるためには事業の成長が欠かせませんが、インターネットインフィニティが成長し、株価上昇するための事業上のポイントは2つあります。
【事業成長の2つのポイント】
- 新たな提携やフランチャイズによる「レコードブック」店舗数拡大
- 店舗とネットで収集したシニア層のデータ活用
1つめは、「レコードブック」事業所数の拡大です。これまで店舗数は急激に伸びており今後も拡大が期待されます。前述の通り、出店コストが安いため、2015年~2017年の3年で店舗数は約20⇒60店とおよそ3倍まで伸びています。
今後も時前での出店に加えてフランチャイズも活用し、店舗数を拡大する計画を立てています。更なる加速に向けては、新たな提携先の模索やフランチャイズの拡大による店舗数の増加が鍵になりそうです。
またインターネットインフィニティの出店形態は「カーブス」という女性専用フィットネスクラブに非常に似ています。
「カーブス」はコシダカHD(2157)という会社が運営しており、インターネットインフィニティと同様にマンションの一室で出店する方式を取っています。
「カーブス」は2018年現在でおよそ1,800の店舗数を誇り、コシダカHDは株価が10年で120倍になっています。

この事例を考慮してみても、インターネットインフィニティが今後爆発的に成長してテンバガーとなる期待感が膨らみますね
【女性専用フィットネスジム「カーブス」のイメージ】

また、2つめとしてWebサイト「ケアマネジメント・オンライン」や店舗で得たデータをどう活用するか、といった点もポイントです。
例えば、各社のビッグデータ活用が進む中、企業向けにシニアマーケティングに役立つ情報提供といった事業展開が考えられます(※こちらは特に同社が公表しているわけではありません)
【外部リンク】株式会社インターネットインフィニティ
株価上昇の要因②:高齢化というトレンドのなかで社会的課題解決を果たす事業
株価上昇を見込む要因として、技術的・社会的なトレンドにのっていることが重要な要素となりえます。
トレンドという意味では、インターネットインフィニティは高齢化という大きなトレンドにしっかり乗っている、と言えると思います。
それだけではなく、インターネットインフィニティは要支援~軽度の要介護者の健康をリハビリによって促進し、国民の健康寿命を伸ばすということをミッションに掲げています。
高齢化によって介護需要が高まるのでそこにのっかる事業をする、というところから一歩進み、介護・医療費や負担の増大という日本の重大な課題を解決しようとしています。
さらに重要なポイントとして、同社の事業は高齢化に伴い「健康である期間」を意味する健康寿命を伸ばすことへのニーズにも応えています。
そうした中でレコードブック事業は、日本の課題解決へアドレスしつつ、増えつつある高齢者のニーズに応える事業です。

こうした追い風の中、インターネットインフィニティーの事業および株価も大きく成長する可能性があります
株価上昇の要因③:業績は上向き

2019年3月期は、売上高3,363百万、純利益64百万円で若干の増収ながら減益で着地しました。2020年3月期は、3,500百万円、120億円で増収増益を見込んでいます。
足許では、在宅介護事業は人員が不足しており停滞する一方で、レコードブック事業のフランチャイズが増加しており事業拡大を見込んでいます。
株価上昇要因④:インターネットインフィニティの財務は健全で株価へ懸念少ない
テンバガー候補として株価を上昇させていくにあたっては財務の健全性も重要ですが、主要な財務指標にも大きな懸念は見られません。
- 自己資本比率:38.78%
- 流動比率:146.84%
テンバガー候補分析⑤:株価は低位安定傾向

は2017年に上場して以来、直近の2018年初頭に高値をつけていますが現在はピーク時から4分の1ほどの株価になっています。
一時は1株あたり500円台となり、かなり割安感があったのですが、直近では持ち直しています。PER75倍の水準で成長企業とはいえ割安感があるとは言えませんが、時価総額は47億円で規模拡大の余地は大いにありそうです。

事業の先行きには注視する必要がありますが、今後成長が期待できる銘柄でしょう
まとめ:インターネットインフィニティはテンバガー候補になりうるが業績に注視
これまで見てきた通り、インタ-ネットインフィニティの事業は明確にトレンドに乗っていて、他社の過去事例を見ても大いに規模拡大余地があります。
テンバガー候補として株価上昇が期待できる銘柄です。但し、人件費高騰による収益構造の悪化懸念はいまのところぬぐえないので、今後の業績はウォッチが必要です。
他の銘柄についてテンバガー候補の分析を実施していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
【内部リンク】
テンバガー(10倍株)候補一覧!厳選銘柄