
こちらの記事では、AI関連銘柄として市場から注目されている「サインポスト」について分析しています。
サインポストはAI技術を活用したコンサルティング事業や金融機関やJRなどの公共機関向けのサービスを展開するテーマ株銘柄です。
特に、JR東日本と提携して「スーパーワンダーレジ」という無人決済が可能なシステムを開発・提供していることで名が知られています。
大手金融機関との取引や、JRのような大企業へのAI関連サービス提供を梃子として、将来的に株価が上昇する可能性が見込める有望な銘柄と言えるます。以下で詳細を分析していますので、ぜひご覧ください。

分析にあたって、かつて銀行員として培った、企業実態把握スキルやデューデリジェンスの手法を活用しています
※投資は自己責任でお願い致します
サインポストの事業概要

サインポストでは、金融機関や公共機関向けのコンサルティング事業と、独自開発の人工知能であるSPAIを用いて様々な事業領域でのイノベーションを進めています。
顧客のIT部門の一員として施策の段階から経営に参画を行い、SPAIなどのIT技術を用いたソリューション案の提案を実施しています。
金融分野では都市銀行などの大手金融機関へのコンサルティングを中心に事業展開を進め、多数の業務改善の実績を残しています。
ノウハウを蓄積して来た結果を、知的財産を保有するDBとして提供し、スピーディーなソリューション案の提示を実現しています。
また公共機関へのコンサルティングでも、独自のディープラーニングを用いた電子決済技術の導入を進め、無人決済システムを活用した店舗の実現を様々な領域で実施しています。
JRなどの交通機関の駅構内でも、サインポストが開発したスーパーワンダーレジというAIシステムを活用した、無人店舗の導入を進めています。
各金融機関で需要の増加が見込まれるフィンテック分野へのAI技術の提供と、人手不足を感じる店舗に対しての無人決済システムの導入を軸に多くのソリューションを展開しているのがサインポストの強みです。

直近では、がん遺伝子の検査をAIを活用して行う事業にも進出し、フィンテックに公共、医療分野での躍進を続けています。公共機関向けのコンサルテーションとAI技術を活用した金融分野と医療領域での躍進を続ける企業です
【ご参考】サインポスト Webサイト
サインポストの株価が上昇する要因
サインポストの事業について解説しましたが、ここでは同社の株価が上昇する要因について説明します。
JRとの提携事業により無人決済領域での優位性
サインポストが関連する金融業界では、ビットコインやブロックチェーンなどを始めとするフィンテック関連の技術が注目されています。
フィンテック事業のなかでも、無人レジを実現するスーパーワンダーレジは、他社との差別化を行える高い技術として注目されています。
JRとの連携により、同業他社より秀でた事業推進を行うことができ、無人決済の領域での成長が見込まれます。
遺伝子解析での成長期待
金融分野以外に手がける事業領域である遺伝子解析でも、サインポストはAI技術を用いて事業推進を続けています。ディープラーニングを医療分野に持ち込むことは、大手からベンチャーに至るまで様々な企業で始まっています。
サインポストの場合は、フィンテック分野で培ったオリジナル人工知能のSPAIがありますので、同業他社との差別化が図られ高い優位性を維持することを実現しています。
ライフスタイルの改善から、遺伝子リスクを軽減するための栄養素の摂取の仕方に至るまでを、サインポストが開発したAI技術を用いることで容易に実現できるのです。
高齢化社会の到来に備え、今後も遺伝子治療の需要は高まることが見込まれています。独自のAI技術を保持するサインポストは、金融と医療の双方の領域で高い成長を維持していくことでしょう。

サインポストが培ったAI技術により、競合他社より秀でた事業成長が見込めることで、今後も多くの投資家がサインポストへ注目していくのは間違いありません
サインポストの株価を占う最新動向

サインポストは、JR東日本スタートアップとの連携を進め、無人AI決済店舗の実証実験を大宮で展開するなど、店舗の省力化を独自のAI技術を用いて解決するソリューションを開発しています。
更に、2020年3月下旬には、JR高輪ゲートウェイ駅で、サインポストのソリューションを搭載した無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」を満を持してオープンしました。
サインポスト株式会社とJR東日本スタートアップ株式会社による合弁会社、株式会社TOUCH TO GO(タッチ トゥ ゴー)が、2020年3月23日、JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」構内に、無人AI決済店舗の第1号店となる「TOUCH TO GO」をオープンする。
出典:経済出版社
「TOUCH TO GO」はウォークスルー型の完全キャッシュレス店舗で、カメラなどの情報から来店客と手に取った商品をリアルタイムに認識して、決済エリアにお客さまが立つとタッチパネルに商品と購入金額を表示。
来店客は、商品を持った、出口でタッチパネルの表示内容を確認して支払いをするだけで買い物ができるようになる 。
この発表があり、3月に実際に店舗をオープンしてから、株価は反転し上昇傾向にあります。

人手不足や働き方改革で求める人材が集まらないことで悩む店舗経営者に対し、サインポストのAIを活用した改善案は、今後も大きな成長を見込めます。
アマゾンが開発した無人決済システムであるアマゾン・ゴーの日本版という位置付けになるサインポストのスーパーワンダーレジは、電子マネーは勿論のこと、クレジットカードから現金に至るまで対応することが可能な点が魅力です。
レジで待たされることもなく、スピーディな買い物を実現するスーパーワンダーレジを求める店舗は、今後増加する可能性があります。
キャッシュレス市場は、スマートフォン向けの電子決済を始め、様々な企業が力を入れている分野です。
利用者がレジに商品を置くだけで、電子マネーから決済される仕組みであるスーパーワンダーレジを持つサインポストは、成長著しいキャッシュレス市場のなかでも、高い注目を集めている企業です。
遺伝子検査の領域でも、サインポストのAI技術は多いに活用されています。がん細胞の治療は、その人に応じたオーダーメイド治療を行う必要がある医療分野です。
がんと関連した100種類以上の遺伝子変異をサインポストが開発したAIシステムにより、早期の発見を可能にしています。未然治療が叫ばれるなか、がん細胞の早期発見は高い注目を集めています。

独自のAI技術を用いて邁進するサインポストは今後も事業の拡大を続けることでしょう
今後の株価に影響を与える想定リスク
無人店舗向けのフィンテックであるスーパーワンダーレジを保有するサインポストではありますが、店舗での自動決済にAIを用いる試みは、大手流通チェーンや、大学などの研究機関でも始まっている状況でもあります。
スーパーワンダーレジにより、一歩先を進んでいる感のあるサインポストではありますが、他の企業や教育機関より優れた製品が登場して来る可能性も有り得ます。
直近では、公共機関や交通インフラとの連携により、高い需要を見込める状態ではありますが、数年後を視野に入れると不透明な部分があるのも否めません。
がん治療のゲノム解析の分野でも、独自のAI技術を用いた事業展開を進めている状況ですが、医療系にAI技術を用いるのは、国内だけではなく、海外企業も積極的に投資を行っている状況です。
国内の医療機関や人間ドッグ向けに独自のゲノム解析システムの納品を行い、高いシェアを誇っているのが現状です。
しかし将来的に海外企業から廉価で高機能なゲノム解析システムが、パッケージシステムやクラウドなどを用いた形で提供される可能性も十分に有り得るのです。
日本よりもEUなどの海外の国のほうが、遺伝子組み換えに関する試みには積極的な部分があるのも実情です。
食品の遺伝子組み換えなど、がん治療に直結する遺伝子検査技術を用いた様々な試みがEUでは活発に行われています。
中期的には、金融と医療の分野で市場拡大が見込めるサインポストではありますが、長期的に見ると競合が現れる可能性はあるのです。

現状では成長の維持が見込まれるサインポストですが、長期的に見ると不透明な部分があるのは否定できません
【ご参考】テーマ株の関連銘柄
本記事では、AI関連銘柄であるサインポストについて詳細にご紹介してきました。
サインポストが期待株として市場から注目されているのは、無人AI決済ソリューションを始めとするAI領域で事業を展開しているテーマ株だからです。
以下の記事では、AI関連銘柄を含め株式市場で注目されているテーマについてご紹介しています。宜しければ併せてご覧ください。
まとめ:サインポストは今後事業成長に伴って株価が上昇する可能性

AI関連銘柄のサインポストについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
サインポストは、JRと提携して進める「スーパーワンダーレジ」で無人決済サービスを展開しており、同領域で優位性を誇っています。
またスーパーワンダーレジで培ったディープラーニングのノウハウを元に、遺伝子解析といった他事業を開拓しており今後更なる事業成長を実現する可能性があります。
事業成長に伴い、株価が上昇していく可能性があります。
以下では、サインポストと同様のAI関連銘柄を分析しています。ぜひ併せてご参照ください。
【内部リンク】
AI(人工知能)関連銘柄で株価上昇が見込める企業