
こちらの記事では、AI関連銘柄として市場から注目されている「エーアイ」について分析しています。
エーアイは成長期の真っただ中にあるAI関連企業です。音声技術に焦点を当ててその業績は急成長しています。今後の株価上昇にも大変期待が持てます。

分析にあたって、かつて銀行員として培った、デューデリジェンスの手法を活用しています
※投資は自己責任でお願い致します
エーアイの事業概要:成長期真っ只中

人工知能市場は2014年から急速に発達しており、SiriやGoogleHomeなど一般人から見ても人工知能システムが身近になってきていることがわかります。
これまでの売り上げ数値から世界のAI市場は2030年には3671億ドルまで拡大するという予測を立てている調査会社もあります。
今後の大きな成長が見込まれている人工知能システムに携わる企業の中の一つがエーアイです。2003年に設立し主に音声合成に関わる事業を展開してきました。
音声に関わる通信系や電気機器系統の会社など多くの企業と取引し、2018年の5月に見事上場を果たしています。
1999年にコーパスベース音声合成技術『CHATR』と出会ったことでこの世界の虜になった吉田社長。
一目見て様々な可能性が頭に浮かんだそうです。
音声によってあんなことやこんなことができるとどんどん夢を膨らませた吉田社長は、それを実現するべく2003年に事業を開始します。
固定電話や携帯電話の着信時に相手の名前が表示されるCTIシステムもエーアイが開発に携わるなど、上場前から常に最先端技術に関わってきた企業です。
また事業の立ち上げ当初は防災無線における開発もしており、公共の配線が切れた場合でも連絡ができる防災無線のシステム開発に挑むなど、事業の発展だけではなくより人のためになるようなことをしたいという強い思いも持ち続けてきました。
エーアイはこれだと決めたら脇目も振らずにひたすら研究と改良をし続ける特徴があり、音声合成サービスも短期間の間に何度も改良を重ね提供を続け、その開発によって2014年以降はエーアイの技術を認められて東京都ベンチャー技術大賞において大賞を受賞するなどいくつも賞を獲得しています。
法人向け製品のほか個人向けにも商品開発を行っており、様々なニーズの受け入れ態勢が整っていて常に需要のある内容を提供し続けています。
上場前から勢いに乗っていて確実な技術を持った企業は増えていますが、もともとエーアイもその一つでした。

大手企業を物ともせずに最先端を走り抜け、技術と信頼を勝ち取り続けずっと目立つ存在だったエーアイは、上場したことで「ついにここまで上り詰めたか」「やはりすごい企業だったんだな」という尊敬の声も少なくはないでしょう
エーアイの株価が上昇する要因
目指す方向性やニュース
これまでは音声コンテンツを使った情報提供を中心に開発を進めてきましたが、今後の方向としては高齢化社会の到来に着目し、医療や高齢化社会で活用できるシステムの開発に取り組んでいきたいと吉田社長は話しています。
また、グローバル化も進んでいるためにゆくゆくは全ての言語に対応できる音声システムの提供も目標にしているなど見据えている目標はどれも壮大ですが、エーアイなら可能なのではないかと思わされるくらいに確固たる技術を持っている会社であることは間違いありません。
2019年の6月10日には鳥貴族や東レ、H.I.S.などと肩を並べ出来高変化率上位にランクインするなど少しずつでも確実に階段を上がり続けているのがわかります。
また、社長が話しているように今後高齢化社会において音声システムがより進出してくることが予想され、医療においても更に密接に関わってくる可能性も十分に考えられます。
エーアイをはじめとする人工知能系の企業は全体的に上昇傾向であると考えて良さそうです。
エーアイが展開する事業の将来性

多くの企業が売り上げ重視で様々な媒体に門戸を広げることで発展しようとしているのとは裏腹に、エーアイは良いと思ったものにこだわり続けてとことん開発して追求してくることに長年費やしてきています。
それが実って多くの賞を受賞するなど多方面からエーアイの技術も認められており、企業自体の信頼性も確実に上がっている状態です。
また、日本は特に高齢化社会になると長年言われており、うまく手先が使えなくなった高齢者や障害を抱えた人にとっても音声認識システムによって身の回りの生活が改善されるなど今後の日本社会においても密接に関わっている可能性が非常に高く、エーアイ含めた人工知能システムの企業全体的に見ても株価は上昇傾向にあると考えることができます。

医療技術との関わりも濃くなればより一層需要が高まり、今後は人工知能企業が日本社会を引っ張っていくことになるといっても過言ではないでしょう
今後の株価に影響を与える想定リスク
日本社会において必要不可欠となりつつある人工知能システムですが、今後は様々な企業が予想しているところまで発展できなくても確実に急成長が見込まれます。
ただし、それによって人工知能システム系の企業が乱立してくる可能性も十分考えられます。
企業が増えるほどに1社ごとの価値も下がり、場合によっては新たに立ち上げた企業の方が内容が詰まっており、エーアイから他会社の株へと流れる可能性も0ではありません。
エーアイの技術の類似品を作られてしまえば、たちまち安価なシステムに乗り換えられエーアイ自体が衰退してしまう可能性もあります。
株という視点で考えると、全体的な人工知能システムの発展・売り上げの向上と、株の上昇は同じようには行かないと思っておいた方がいいでしょう。
2030年には3671億ドルまでの売り上げ見込みと予想されていますが、売り上げがその金額近くまで達成しても恐らくその前の段階から人工知能システムの価値は下がり始めると予想されます。
需要が増えることで製品ごとの値段も安価になり、希少価値が低くなってくる可能性は非常に高く、実際に株が上昇し続ける期間もさほど長くない可能性も十分考えられます。
エーアイは上場前から真っ直ぐに人工知能システムに焦点を絞って研究し続け、それらが認められて2018年に上場したばかりということを考えると、まだ企業が乱立しておらず、今後の成長が見込める今が最も株を持ち始めるのに最適な時期であると言えます。
ある程度売り上げも上昇し、新たに企業が出てき始めた頃に手放すのが1番理想的な形ではないでしょうか。
もちろん高齢化社会に対応すること以上の開発をするのではないかというエーアイに対する期待も多く持てます。
医療と今後密接に関わることで売り上げは更に伸び続けていくでしょう。

ただ、企業自体の価値はその時期まで上がり続けるのかと言われると微妙なところだと考えられます。長く持ち続けたい株ではありますが、売り時は慎重に見定める必要がありそうです
まとめ:エーアイは今後株価が上昇する可能性があるがタイミングは要注意

AI関連銘柄のエーアイについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
以下では、エーアイと同様のAI関連銘柄を分析しています。ぜひ併せてご参照ください。
【内部リンク】
AI(人工知能)関連銘柄で株価上昇が見込める企業