こちらの記事では、8月の配当権利確定株で、配当利回りが高い銘柄の上位ランキングを公開しています。
ランキング作成にあたっては、対象銘柄の単純な配当利回りの比較だけではなく、経営概況や事業状況、成長性もチェックしています。
配当利回りが高い企業はそれだけで株として魅力的ですし、株価も安定する傾向があります。積極的に株主還元の姿勢が見られる企業を選びたいですね。
一方で、業績もしっかりと確認しておかないと、赤字になって配当できず減配になり株価急落、といった事態になりかねないので注意したいです。

銀行員として過去に培った、企業デューデリジェンスのスキルを利用して分析、選択しています
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします
8月に配当権利が確定するおすすめ銘柄の利回りランキング
1位:チヨダ(4.64%)

8月の高配当株利回りランキング第1位は、靴量販店事業を展開するチヨダです。
「東京靴流通センター」を展開する同社の売上は、2020年2月期は横ばいとなる見込みです。
店舗数は横ばいで、既存店は客数回復のために新商品投入や提案強化などで効果が少しずつで始めています。

今後は、ネット通販とリアル店舗での連携を強化するとともに、靴の商品ラインナップ拡充を図る計画です
2位:ヤマトインターナショナル(配当利回り4.51%)

8月の高配当株利回りランキング2位は、中堅アパレルメーカーのヤマトインターナショナルです。
クロコダイルブランドが主力で、近年では店舗のみならずECや通販にも力を入れて販路拡大を続けています。
主力のクロコダイルは店舗数が増加を続けています。ECや新聞広告通販も伸長しており業績は堅調です。
以下の記事で詳細に分析していますので、宜しければご参照ください。
【内部リンク】
ヤマトインターナショナルの株価はどうなる?高い配当利回りと優良財務で魅力的!【高配当株のおすすめ】
2位:シー・ヴイ・エス・ベイエリア(配当利回り4.30%)

8月の高配当株利回りランキング第3位はホテル・マンション管理事業が中心のシー・ヴイ・エス・ベイエリアです。
首都圏を中心にホテルやマンションの管理業務を展開しています。ローソンのフランチャイズ事業も手掛けていましたが、2018年3月に大部分を譲渡しました。
ホテル事業は、訪日客の増加により稼働率が高い状態を維持しています。マンション管理は不採算物件を減少させ、利益率を高めています。

前期は最終赤字でしたが、今期は黒字を見込んでいます
4位:オンリー(配当利回り4.03%)

8月の高配当株利回り第4位は、紳士服販売のオンリーです。数万円の自社ブランド紳士服を販売しています。
既存店において、2017年6月から開始した低価格オーダー受注を中心に売り上げが増加しています。

また2018年1月に新規出店した有楽町店も、ならではの商品投入が効果を上げ好発進しました。株主還元について、配当性向は3割ほどを目標にしています
5位:サンヨーハウジング名古屋(配当利回り4.01%)

8月の高配当株利回りランキングの第5位は、東海地方で注文住宅事業を展開するサンヨーハウジング名古屋です。
戸建て住宅販売が主力であり、前期対比で販売棟数が増加しています。しかしながらテレビCM等の広告宣伝費がかさみ、販売管理費が増加して営業利益が下落傾向です。

一方で、創立30周年記念配当の可能性が市場で観測されており、増配の期待が高まっています
6位:ジースリーホールディングス(配当利回り3.82%)

第6位は太陽光発電事業が主力のジースリーホールディングスです。
太陽光発電事業の他にギャル向け雑貨店や女性向けコンセプトマーケティング企画・プロデュース事業や、米国発のバーガー店事業を展開しています。
主力の太陽光発電は固定価格買い取り制度の改正により、今後稼働する発電所の売電価格が下がり、事業の収益性は悪化する見込みです。
売電で安定収益稼ぎつつ、新たな収益源を模索しています。その一部として、『ファットバーガー』事業は直営2号店出店検討しています。

多角的に事業を進めており、事業推進のやり方としては非常にユニークな企業です
以下の記事で詳細に分析しています。
【内部リンク】
ジースリーホールディングス(3647)は今後株価が上昇?理論株価を実勢株価が大きく割り込んでいて割安【低位株のおすすめ】
高配当株で安定収入を得るための視点
配当利回りのランキングに入るような銘柄に投資することで、安定的な配当収入を狙う方は多いと思います。そのために考えるべきポイントとして、以下の4点が挙げられます。
- 高利回りで安定配当の銘柄を選ぶ
- 権利確定日を意識して売買する
- ポートフォリオをつくる
- ポートフォリオは銘柄を随時入れ替え
8月の配当権利確定日をチェック
当然ながら「権利確定日」に株主になっていないと、配当を受け取れませんので注意しましょう。
ご存知の方も多いとは思いますが、2019年7月から「権利付き最終日」が3営業日前から2営業日前に変更になりますので、留意が必要です。
つまり7月31日が権利確定日だとすると、7月28日時点の保有株を7月29日に売却してしまうと配当をもらう権利が消えます。
従って、権利落ち日(売却しても配当がもらえる日)は7月30日となります。
「配当をもらうために株を買ったのに、権利確定日をすぎていた/権利落ち日n前に売っていた」なんてことがないように気を付けましょう。

配当金を狙って株式を買うときには、スケジュール確認は必須です
例:2019年8月末(8/30)が権利確定日
8月28日が権利付最終日となります。
この日までに現物株式を買付すれば、株主として配当を貰える権利が得られます。
反対に、翌日の8月29日が「権利落ち日」となり、この日になれば売却しても配当を貰える権利はなくなりません。
8月30日が権利確定日となり、株主として配当をもらえる権利が確定します。
権利落ち日の株価は下落する傾向にあり
前述した「権利落ち日」は、配当金をもらえる権利がなくなることから、株価が下落する傾向があります。ただ必ずしも株価が下がるわけでは無い点は、留意する必要があります。

配当金をもらえる分、権利確定日を過ぎてしまったら株価が下がる可能性がある点に注意が必要です
まとめ:8月権利確定のおすすめ配当株の利回りは4%前後が多い
以上、8月に配当権利が確定し、利回りが高い銘柄のランキングをご紹介しました。
8月のランキングは利回りが4%を超える銘柄があり、利回りの面で魅力的な株が多いのが特徴です。6月ほどではありませんが、7月よりは利回りが高い銘柄が多いですね。
宜しければぜひご参考にしてください。
以下の記事では、高配当株のおすすめランキングを紹介しています。こちらも併せてご参照ください。