こちらの記事では、6月の配当権利確定株で、配当利回りが高い銘柄の上位ランキングを公開します!
ランキング作成にあたっては、対象銘柄の単純な配当利回りの比較だけではなく、経営概況や事業状況、成長性もチェックしています。
銀行員として過去に培った、企業デューデリジェンスのスキルを利用して分析、選択しています。
配当利回りが高い企業はそれだけで株として魅力的ですし、株価も安定する傾向があります。積極的に株主還元の姿勢が見られる企業を選びたいですね。
一方で、業績もしっかりと確認しておかないと、赤字になって配当できず減配になり株価急落、といった事態になりかねないので注意したいですね。
※株価は2019年4月26日終値時点で利回りを計算しています
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします
6月に配当権利が確定する銘柄の利回りランキング
1位:JT(配当利回り5.63%)

6月の高配当株利回りランキング1位は、有名な高配当銘柄であるJTです。
ご存知の通り、国内たばこが事業の中核ですが、近年は企業買収で海外事業も拡大しています。
たばこ事業が頭打ち感があるため、食品・医薬品事業も展開を開始しています。

利回りの高さもさることながら、増配も計画しており、魅力的な銘柄の一つです
以下の記事でより詳細に分析していますので、宜しければご参照ください。
【参考リンク】JT
2位:GMOフィナンシャルホールディングス(配当利回り5.41%)

6月の高配当株利回りランキングの第2位は、金融サービスを展開するGMOフィナンシャルホールディングスです。
傘下にGMOクリック証券やGMOコインを擁し個人向けにFXや仮想通貨の取引プラットフォームを提供しています。

業績は堅調に推移しており、高い利回りと成長性を兼ね備えた優良な銘柄と言えます
以下の記事で詳細に分析しておりますので、宜しければご参照ください。
【参考リンク】GMOフィナンシャル
3位:キャノン(配当利回り4.98%)

カメラや事務機器の大手であるキャノンがランクイン。ミラーレスカメラ事業に注力しており、半導体・液晶露光装置、監視カメラも事業展開しています。
医療は国内事業が回復基調にありますが、柱のコピー機は新製品投入でも販売台数が増えず。

株価はやや下落傾向で、配当利回りはかなり高い水準になっています
詳細は以下で分析していますので、宜しければご参照ください。
【参考リンク】キャノン
4位:ヤマハ発動機(配当利回り4.88%)

ヤマハ発動機は、オートバイ販売で世界有数の大企業です。
二輪車の売り上げ規模は世界第2位であり、二輪車のみならず船外機やウォータービークルの販売でも世界でトップの地位にあります。
株価は上値が重い印象ですが、配当利回りは魅力的な水準です。

輸出が多く米中貿易戦争の影響に注意が必要です
【参考リンク】ヤマハ発動機
5位:アーバネットコーポレーション(配当利回り4.35%)

6月の高配当株利回り第5位はアーバネットコーポレーションです。
投資用ワンルームマンションの販売が主力です。

1株=345円と低位株であることも魅力の一つです。時価総額も88億円で将来的な成長余地も高いでしょう
以下の記事で詳細を分析しています。宜しければご参照ください。
【参考リンク】アーバネットコーポレーション
6位:DIC(配当利回り4.31%)

DICはインキ事業で世界首位の座に君臨しています。インキとはインクのことです。
主に印刷用のインキを扱っています。業績は安定的に推移していて、配当も近年は安定配布しています。

株価は下落傾向にありますが、長期で見るとトレンドライン上にあり反発が期待されるチャートパターンです
【参考リンク】DICウェブサイト
7位:ムゲンエステート(配当利回り4.24%)

6月の高配当株利回りランキング第7位はムゲンエステートです。
首都圏で中古不動産の仕入れ・販売を手掛けています。投資用の区分所有マンションが中心です。
2017年12月期までは増収増益でしたが、直近の決算はやや落ち着きを見せています。競争環境が激しく、販売価格の値下げが要因です。

低位株でもあり、時価総額が143億円とまだまだ成長余地が存在する点は魅力です
【参考リンク】ムゲンエステートウェブサイト
8位:三光マーケティングフーズ(4.07%)

6月の高配当株利回りランキング第8位は、金の蔵などの居酒屋チェーンを展開する三光マーケティングフーズです。
近年の業績推移は軟調です。「金の蔵」や焼き鳥チェーンの「東方見聞録」が不調で減収赤字が続く見込みです。
株価反転に向けては抜本的な経営改革が必要でしょう。

高配当株ですが、業績の動向を見極めた上での買いをおすすめします
【参考リンク】三光マーケティング フーズ
高配当株で安定収入を得るための視点
配当利回りのランキングに入るような銘柄に投資することで、安定的な配当収入を狙う方は多いと思います。
そのために考えるべきポイントとして、以下の4点が挙げられます。
- 高利回りで安定配当の銘柄を選ぶ
- 権利確定日を意識して売買する
- ポートフォリオをつくる
- ポートフォリオは銘柄を随時入れ替え

以下に高配当株といえど、リスク分散は重要です
配当金を受け取るために!6月の配当権利確定日
「権利確定日」に株主になっていないと、配当を受け取れませんので注意しましょう。
特に、株式は購入してから正式に所有権を得るまで3営業日かかりますので、実際には「権利付最終日」(権利確定日の3営業日前)までに株式を購入する必要があります。
「配当をもらうために株を買ったのに、権利確定日をすぎていた…」なんてことがないように気を付けましょう。
配当金を狙って株式を買うときには、スケジュール確認は必須です。
例:2019年6月末が権利確定日
6月25日が権利付最終日となります。
この日までに現物株式を買付すれば、株主として配当を貰える権利が得られます。
反対に、翌日の6月26日が「権利落ち日」となり、この日になれば売却しても配当を貰える権利はなくなりません。
6月28日が権利確定日となり、株主として配当をもらえる権利が確定します。
権利落ち日の株価は下落する傾向にあり
前述した「権利落ち日」は、配当金をもらえる権利がなくなることから、株価が下落する傾向があります。
配当金をもらえる分、権利確定日を過ぎてしまったら株価が下がる可能性がある点に注意が必要です。
まとめ:6月権利確定の配当株は魅力的な銘柄が目白押し
6月に権利確定する配当利回りが高い銘柄をご紹介しました。
JTやGMOフィナンシャルホールディングス、キャノンを始めとして、ランキング上位は魅力的な銘柄が多い結果になっています。
留意点として、高配当株を購入する際は高い利回りだけに惑わされず、事業の安定性や成長性等、企業の経営状況を見極めるようにしたいですね。
以下では、すべての月を含めた高配当株のおすすめランキングをご紹介しています!良ければご覧ください。