こちらの記事で、5月の配当権利確定株で、配当利回りが高い銘柄の上位ランキングを公開します!上場株式の平均およそ2%を上回る銘柄から選んでいます。
ランキング作成にあたっては、対象銘柄の単純な配当利回りの比較だけではなく、事業状況や将来性もチェックしています。
銀行員として過去に培った、企業デューデリジェンスのスキルを利用して分析、選択しています。
配当利回りが高い企業はそれだけで魅力ですし株価が安定します。ただ現在だけではなく、今後も積極的な株主還元を予定している企業を選びたいですね。
一方で、業績もしっかりと確認しておかないと、赤字になって配当できず減配になり株価急落、といった事態になりかねないので注意しましょう。
※株価は2019年1月22日終値時点で利回りを計算しています
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします
配当利回りランキング【5月権利確定】
1位:ウェザーニューズ(配当利回り3.36%)

高配当株ランキング1位は、民間による気象情報提供で世界最大手のウェザーニューズです。
気象庁との差別化のため、ピンポイント予想やゴルフ・マリンスポーツといった特定のジャンル向け予報、天気予報のライブ配信を行っています。
新規事業向けの人員増を先行して実施しています。
またサービス面では、海運事業向けの天候による最適航路選定サービスで付加価値サービスの拡販に遅れが出ています。
一方で、気象情報提供サイトは好調で収入増加、広告収入増加で営業益横ばい圏となっています。
直近のPERは28倍、PBRは2倍で、配当利回りは3.36%です。時価総額は352億円ほどであり、今後企業規模が伸びていく余地は存分にあるでしょう。
2位:宝印刷(配当利回り3.16%)

ランキングの2位は、 上場企業のディスクロージャー事業を手掛ける宝印刷です。
事業としては上場の準備から開示までの手続きまで対応しており、IRの支援サービスも展開しています。
直近は最高益を記録しています。IPO目論見書事業に注力していますが強豪との競争は激化しており、投信・REIT関連も停滞が続いています。
一方でIRコンサルや翻訳事業は好調です。上場企業向けの開示書類作成支援ソフトウェアも機能拡充により顧客獲得が進んでいます。
PERは15.9倍、PBRは1.2倍とそこそこの割安感があり、配当利回りは3.16%です。株主還元に積極的で、市場では増配が期待されています。
3位:東建コーポレーション(配当利回り2.69%)

地主向けに賃貸住宅の経営を提案し施工から管理・物件仲介まで一気通貫で対応する事業を展開しています。
住宅設備子会社を傘下に持ち住宅設備に対する対応も内製化しています。
物件の入居仲介促進に力を入れており、それが実って平均入居率96%超と高い水準を継続しています。また自社で経営する賃貸管理収入も堅調です。
一方で、事業主力の建築請負は金融機関の融資引き締めが響き受注残が少しずつ減少しています。建設資材高騰もコスト高の要因となり、営業利益は横這いです。
PERは7.2倍、PBRは1.0倍と割安感があります。
配当利回りは2.69%です。株主還元にも積極的な姿勢を示しており、市場では連続増配が期待されています。
4位:毎日コムネット(配当利回り2.58%)

首都圏における学生向けのマンション・寮の運営が主力です。大学と連携してオーダーメイドで利便性が高い物件を開発しています。
また学生支援も事業として展開しており、合宿・研修の企画やスポーツイベント運営など、学生に密着しています。
竣工した学生専用マンションの管理戸数が倍増しており、業績は好調です。
不動産賃貸事業も収入の推移は堅調で、不動産売却が業績を押し上げており営業利益は増加基調にあります。
PERは12.2倍、PBRは1.7倍で割安感があり、配当利回りは2.58%です。時価総額は132億円で規模拡大余地は十分です。市場では東証1部上場の記念増配が期待されています。
高配当株で安定収入を得るための視点
配当利回りのランキングに入るような銘柄に投資することで、安定的な配当収入を狙う方は多いと思います。そのために考えるべきポイントとして、以下の4点が挙げられます。
- 高利回りで安定配当の銘柄を選ぶ
- 権利確定日を意識して売買する
- ポートフォリオをつくる
- ポートフォリオは銘柄を随時入れ替え
まとめ:5月権利確定の高配当株は利回りが低め
5月に権利確定する高配当ランキングをご紹介しました。
高配当株はインカムゲインがもらえるだけでなく、株価が安定する傾向にあります。株主還元に積極的で増配が期待できれば、より値上がりする可能性もあります。
値下がりして割安感があるうちに積極的に仕込みを狙いましょう。
下記では、総合的な高配当株のランキングと、高配当株で運用するにあたっての大切な視点をご紹介していますので、よろしければご覧下さい。