
こちらの記事では、10月の配当権利確定株で、配当利回りが高い銘柄の上位ランキングを公開しています。
10月のランキングには、9月ほどではないものの、利回り5%に届くほど配当利回りが高い銘柄が一部ランクインしています。
ランキング作成にあたっては、対象銘柄の単純な配当利回りの比較だけではなく、経営概況や事業状況、成長性もチェックし、スクリーニングを掛けています。

銀行員として過去に培った、企業デューデリジェンスのスキルを利用して分析、スクリーニングしています
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします
10月に配当権利が確定する銘柄の利回りランキング
1位:日本ハウスホールディングス(配当利回り4.78%)

10月の高配当株利回りランキング第1位は、日本ハウスホールディングスです。
日本ハウスホールディングスは、戸建て住宅販売が事業の柱で、ホテル経営も手掛けています。柱である戸建て住宅販売が好調、ホテル会員権の販売も拡大が続いて折、業績は底堅く推移する見通しです。

堅調な業績を背景に、増配気配が観測されています
2位:ファースト住建(配当利回り3.64%)

10月の高配当株利回りランキング第2位は、こちらも住宅販売を手掛けるファースト住建です。
注文住宅の他に、建売住宅販売事業も展開しています。兵庫県に地盤がある企業ですが、関東の建売販売業者を買収し関東に進出しています。
業績は売上500億円弱、純利益は30億円弱で安定して推移しています。今期は高額物件の販売が多く、採算が改善する見通しです。

2019年は会社創立20周年であり、記念配当が期待されています
3位:トーシンホールディングス(配当利回り3.54%)

10月の高配当株利回り第3位は、トーシンホールディングスです。
携帯電話販売代理店を展開しており、主に東海地方に厚い事業基盤を保有しています。au・ソフトバンクの商品が主力です。携帯販売以外では、不動産・ゴルフ場運営も手掛けています。
主力の携帯電話販売事業で市場飽和に伴う苦戦が続いているものの、2020年4月期は3G回線終了に伴う機種切り替え需要を見込んでいます。

株価は良くも悪くも非常に安定していますね
4位:学情(配当利回り3.10%)

10月の高配当株利回りランキングの第4位は、学情です。
就職情報に特化した事業を展開しています。若手向け転職サイト「Re就活」の利用者が増加し好調です。また合同企業説明会「就職博」も企業の参加が多くなっています。
業績は転職市場の活況も手伝って増収増益を続けており、今期は最高益を更新する見込みです。

好調な業績を背景に、今期増配が予想されています
5位:パーク24(配当利回り2.87%)

10月に配当権利が確定する銘柄のランキング第5位はパーク24です。駐車場の「タイムズ」を運営しており、なじみがある名前ですね。
24時間無人時間貸し駐車場「タイムズ」が事業の主力です。国内のみならず英国や豪州にも事業を展開しています。また近年ではカーシェア事業も展開しており、こちらは法人顧客の開拓が進んでいます。
配当利回りは3%を切る水準ですが毎期、増収増益を継続している成長性が高い会社で、魅力的な銘柄だと言えるでしょう。

好調な業績を背景に増配を続けており、今期も増配が予想されています
高配当株で安定収入を得るための視点
配当利回りのランキングに入るような銘柄に投資することで、安定的な配当収入を狙う方は多いと思います。そのために考えるべきポイントとして、以下の4点が挙げられます。
- 高利回りで安定配当の銘柄を選ぶ
- 権利確定日を意識して売買する
- ポートフォリオをつくる
- ポートフォリオは銘柄を随時入れ替え
10月の配当権利確定日をチェック
当然ながら「権利確定日」に株主になっていないと、配当を受け取れませんので注意しましょう。
ご存知の方も多いとは思いますが、2019年7月から「権利付き最終日」が3営業日前から2営業日前に変更になっていますので、留意が必要です。
つまり7月31日が権利確定日だとすると、7月28日時点の保有株を7月29日に売却してしまうと配当をもらう権利が消えます。
従って、権利落ち日(売却しても配当がもらえる日)は7月30日となります。
「配当をもらうために株を買ったのに、権利確定日をすぎていた/権利落ち日の前に売っていた」なんてことがないように気を付けましょう。

配当金を狙って株式を買うときには、スケジュール確認は必須です
2019年10月末(10/31)が権利確定日の場合
10月29日が権利付最終日となります。
この日までに現物株式を買付すれば、株主として配当を貰える権利が得られます。反対に、翌日の10月30日が「権利落ち日」となり、この日になれば売却しても配当を貰える権利はなくなりません。
10月31日が権利確定日となり、株主として配当をもらえる権利が確定します。
権利落ち日の株価は下落する傾向にあり
前述した「権利落ち日」は、配当金をもらえる権利がなくなることから、株価が下落する傾向があります。ただ必ずしも株価が下がるわけでは無い点は、留意する必要があります。

配当金をもらえる分、権利確定日を過ぎてしまったら株価が下がる可能性がある点に注意が必要です
まとめ:10月権利確定の配当株の利回りはやや小粒
以上、10月に配当権利が確定する銘柄の利回りランキングをご紹介しました。
10月のランキングは9月や6月と比較するとやや小粒感が否めません。しかしながら1位にランクインした日本ハウスホールディングスは5%近い利回りを誇るなど、利回りが高い高配当株も存在します。
宜しければ、ぜひご参考にしてください。
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